(2023/6/8 リライトしました)
当ブログはパパ塾(家庭学習)で中学受験に挑む経過の報告や、その過程で得たもの(分かったこと)をまとめて報告しています。
今回の記事は前回に引き続き、成績を伸ばす勉強法についてです。
以前書いたように、勉強を楽しいと思えるとやる気になり、成績が上がりやすくなります。
では楽しいと思うために、成績を伸ばすにはどうすれば良いのか。
その子の性格や状況など様々な要因が関係するとは思いますが、私が考える成績を伸ばす要因は①予習、②復習、③勉強の細分化、④勉強計画の立て方の四つです。
前回記事で、①予習と②復習に関してまとめました。
(詳しくは過去記事をご覧ください)
今回は残る③勉強の細分化、④勉強計画に関して書いていこうと思います。
続・成績を伸ばす勉強法
③勉強の細分化
勉強はどんな学年の内容でも、どの科目でもある程度分野を分けることが可能です。
細分化することでテーマを把握しやすくなりますし、問題の解き方もテーマ別に学習すると効率よく学習できます。
また、同じテーマの問題を繰り返すことでそのテーマの問題に慣れます。
そのテーマ(分野)の問題に習熟すると言っても良いかも知れません。
スポーツで反復練習するのと同様の考え方です。
どの教科でも細分化できると書きましたが、特に相性が良いのは算数と理科です。
我が家のパパ塾においても、中学受験算数、理科に関して学習の範囲をなるべく細分化して授業しました。
(国語の長文読解は説明文と物語文など大きな分類しかできませんでした……)
この方法は、
- 特定の単元を初めて勉強するとき
- 苦手分野のやり直し
- 入試対策
で特に効果を発揮します。
それぞれをもう少し詳しく解説します。
特定の単元を初めて勉強するとき
初めて勉強する分野は、理解にある程度の時間がかかります。
特に、色々な範囲の勉強を並行して進めている場合、少し勉強して理解したことを次回忘れていたりします。
それを防ぐには、特定の範囲を理解できるまで繰り返し解くことです。
細かく分類した特定の単元を繰り返し解くことで、理解までの時間を短縮し、効率的に学ぶことが期待できます。
苦手分野のやり直し
苦手分野のやり直しでも、勉強の細分化は有効です。
苦手分野と言っても、細かく分けると様々な分野が絡み合っていたりします。
それを把握し、一つ一つ確実に理解していくことが苦手分野の克服には非常に重要です。
細分化した苦手な分野は、わかる内容(基本的な内容)まで戻って見直し、そこから細分化した内容を繰り返し解くことで理解しやすくなります。
入試対策
入試においては、学校によっては似たような分野の問題を繰り返し出題することがあります。
例え似た問題が出題されないとしても、過去問は学校側からの「こういった問題が解ける生徒に来て欲しい」というメッセージです。
絶対に解けた方が良いですね。
別記事で中学入試の過去問の解き方を解説していますが、細分化することでその学校がその分野でどのようなことを聞きたいのか(理解していて欲しいと思っているのか)が見えやすくなります。
(詳しくは以下の記事をご覧ください)
④勉強計画
入試というのは(中学入試に限らず)最初から行われる時期と、学習しなければならない範囲が決まっており、本来志望校さえ決まればやらなければならない勉強量もある程度決まります。
やらなければならない勉強を効率よく終わらせる。
そのために勉強計画を立てるのは有効です。
ただし、かなり先まで考えてあれもこれもやらなければと考えることになるので本人にとってプレッシャーが強くなりがちです。
このため、
長期計画(だいたいどの時期までに何をやりたいのか)
↓
中期計画(長期計画に基づいてまず目先の1ヶ月何をするか)
↓
短期計画(中期計画を達成するために今週何をするか)
↓
明日の計画
というように先々から逆算して計画を立てるのがおすすめです。
ただ、実際勉強してみるとなかなか計画通り行かなかったり、予定外の(想定できていなかった)ことが起きたり、なかなか予定通りには進みません。
このため適宜計画は見直ししながら、その日その日に必要な勉強を考えていく必要が出てきます。
実は、その行程(勉強しなければならない内容と、その日実際何ができるか考えること)こそが効率よく勉強する上で重要です。
私は勉強の効率を上げるために、少しの空き時間でも「今自分に何が足りないのか」、「何を勉強すれば成績が上がるのか」ということを考えるようにしていました。
自分に一番必要なことを考え、その勉強をするための計画を立てるようになったことで成績が上がったのです。
つまり、勉強の計画を立てるのは、やらなければならない勉強を終わらせるためのスケジュール管理というだけでなく、必要な勉強を効率よく行うために適宜自分自身を見直す作業でもあります。
そして、自分に必要な勉強を見直すこと自体が成績アップに有効です。
小学生にはなかなか難しいのでうちの場合親が計画を立てていますが、本当は自分で計画を立てることが望ましいですね。
最後に
今回は成績を伸ばす勉強法の第二弾をまとめました。
前回に取り上げた予習・復習と同様に非常に基本的な内容だと思いますが、だからこそ中学受験に限らずどんな勉強(場合によっては仕事)にも応用できる内容だと思います。
今回の内容を活用して、皆様の成績が伸びることを願っています。