パパ塾で受験

親子で挑んだ中学受験体験記と小中高生の勉強解説

偏差値と志望校 ー偏差値16下からの挑戦ー

(2023/2/15 リライトしました)

(2023/1/11 一部文章に追記しています)

 

 中学入試に限らず、入試を受ける前には模試を受けることが多いと思います。

 

 模試を受ける理由の一つは、自分の偏差値が分かることです。

 偏差値によって志望校を決めたり、志望校との差を計ったりすると思います。

 

 我が家でも模試を受けました。

 結果は散々で、偏差値はボロボロ……。

 第一志望の学校と、偏差値で16もの差がありました。

 

 とてもではありませんが、第一志望の学校には届かないと考えるのが普通です。

 しかし我が家は第一志望の学校を目指すことにしました。

 

 どのように考えて、そのような無謀な挑戦をすることにしたのか。

 我が家でそう考えるに至った経緯を書いていきます。

 

 

中学受験の偏差値と志望校

偏差値とは

 模試では偏差値で合否判定を行います。

 偏差値とはWikipediaで以下のように定義されています。

偏差値とは、データの値が、標準偏差10のデータに変換したときに示す値のことである。

偏差値50で平均であり

偏差値55(あるいは45)で上位(下位)30.85%

偏差値60(あるいは40)で上位(下位)15.87%

偏差値65(あるいは35)で上位(下位)6.68%

偏差値70(あるいは30)で上位(下位)2.28%

偏差値75(あるいは25)で上位(下位)0.62%(一部抜粋)

 wikipedia:偏差値

 

 標準偏差など統計学に慣れていない人には意味不明な言葉ですよね。

 偏差値とは簡単に言えば受験生など(母集団)の平均を50として、そこからどれだけ離れているかという数値です。

 

 偏差値というのは、当然テストを受ける母集団によって変動します。

 分かりやすいところで言うと、私の母校である灘は五ツ木・駸々堂模試で偏差値75ですが、某進学塾での偏差値は64とのことです。

(参考:中学受験2023|関西の中学校偏差値ランキング|浜学園・日能研・能開・五ツ木

 

 つまり、五ツ木・駸々堂模試を受ける生徒の上位0.62%が合格圏であるのに対して、某進学塾の試験では上位8.08%(偏差値64の割合)が合格圏ということです。

 某進学塾にいかに優秀な成績の生徒が多いかが分かりますね。

志望校の偏差値

 以前にもこのブログで取り上げましたが、次男の第一志望のCという学校は某偏差値ランキングサイトで偏差値65でした。

 五ツ木・駸々堂の偏差値では最高68(複数のコースがあり、入学試験の日程と併せて偏差値は63ー68と幅がありました)と偏差値に差があるものの、いわゆる難関校と呼ばれる学校と言えるかなと思います。

 

 第二志望のBという学校は(入学時のコースによって差があるものの)某偏差値ランキングサイトで偏差値63、五ツ木・駸々堂では66とこちらも難関校と言って差し支えないように思われます。

 

 第三志望のAは偏差値ランキングサイトで偏差値60、五ツ木・駸々堂では53-58となっていました。中堅校というところでしょうか?

 

次男の偏差値と志望校

 そんな中、うちの次男の五ツ木・駸々堂模試(第五回)の偏差値は52……。偏差値52というのは母集団のほぼ平均ですね。

 

 五ツ木・駸々堂模試は関西で有名な模擬試験ですが、超難関校受験予定者はあまり受けていないため大手進学塾の模試より偏差値が高く出る傾向にあると思います。

 そんな中の52……、受験する生徒全体でいうと平均より下になると思います。

 

 偏差値だけで言えば第三志望のAでなんとか、といったところでしょう。

 第一志望のCとは最大16もの差があります。

 実際、第一志望のC(学校名)はF判定でしたし……。

 ただ、家でCの過去問を解かせてみると合格点前後くらいは解けるんですよね。

 合格点がだいたい6割から6割5分まで程度といった問題で、7割くらいできることもありました。

(追記:正確には教科によっては7割くらいできることもあるというだけで、余裕というわけでは全くありませんでした。またこの記事以降本格的に過去問演習を始めると、6割にも届かないことも頻繁にありました。)

 模試と傾向が違うとはいえ、なぜここまで模試の出来と差があるのか……。

 

 以前に読んだ「中学受験自走モードにするために親ができること」という本に、偏差値ではなく実際の点数(素点)が大事だと書かれていました。

 合格するためには合格最低点さえ取れればよい、偏差値ではなく素点に注目するべきという内容が書かれていたと思います。

 

 今のうちの次男の状況から考えると、チャンスがあると言っても良いのかなと考えています。

 

 妻や、当然次男とも話し合いました。

 偏差値は厳しいけれども、問題の相性としては模試よりもCの方が良さそうだと皆感じているようです。

 厳しい戦いになるかもと思いますが、改めてCを目指そうと我が家は決意しました。

 

 以下に「中学受験自走モードにするために親ができること」のリンクを貼りつけておきます。

 偏差値の話以外にも中学受験を考える、もしくは実際に真っただ中の親にとって役に立つような内容が多かったので是非読んでみてください。

 

最後に

 偏差値が志望校に16足りない、なんて聞いたら私でもやめとけと言っていたと思います。

 しかし、偏差値よりも問題の相性を信じて、勝算があると信じて突き進んでいこうかなと考えています。

 

 良い結果が出るとは限りませんが、良い結果をご報告できるように頑張っていきたいと思います。

 これからまだプレテストや模試が残っているため、適宜報告していきますね。

 

 関西の中学入試まで残り63日、この記事をご覧の受験生(もしくは保護者)の皆様にもいい結果が得られますよう願っています。