家庭学習(パパ塾)で中学受験を目指しています。
前回記事にした通り、6年秋になって最後の学校説明会や個別相談会に参加してきました(厳密にはまだ一校残っているのですが)。
私自身が学校説明会や個別相談会に何回か参加しているうちに、見るべきこと、聞くべきことをある程度まとめていると便利だと思ったのでまとめてみました。学校を見極める(受験するか決める)段階でも、受験しようと決めた後でも使える質問なのでよければ使ってみてください。
最後には学校説明会や個別相談会に参加するうえでの(私が考える)注意事項も挙げています。
今後個別相談会に参加される保護者の方に参考になれば嬉しいです。
また、以前の記事で学校説明会や見学会に参加する上での注意事項もまとめているので(内容が重なる部分がありますが)、良ければそちらも参考にしてみてください(以前の記事を修正しております)。
中学受験 個別相談会 対策まとめ
個別相談会で見るべきこと
通学路
子どもが6年間通うことになるかもしれないので、通学にかかる時間は現実的に許容できる範囲内か(できれば平日の通学時間にも確かめる方がベター)、自宅や駅から学校までの道のりで危なそうなところや(校則に問題なければ)何かあった時に買い物できるところがあるか、などを確認していました。
学生
学生の様子を観察するのも、学校の雰囲気が非常によく分かりおすすめです。
公共交通機関内でのマナーや学生同士の接し方はどうなのか、学校内で先生方とどのように接しているか、などは非常に学校の雰囲気が分かると思います。
しかし、ほとんどの学校で個別相談会等の受験生向けのイベントは土日祝に開催されるため(学校によっては学生が校内に居るタイミングで校内見学会のようなイベントをしてくれます)、休日であったとしてもクラブで通う生徒がどれくらい居るのか、どれほど積極的にクラブ活動しているのかという雰囲気を確認していました。
在校生が見学会に来ている保護者や小学生に積極的に挨拶してくれる学校などもあり、非常に好印象を受けました。
掲示物
校内に掲示されているものでも色々なことがわかります。
マナーに関する掲示物が多いなら、在校生のマナーがあまり良くないのかもしれません。
学生に向けてのお知らせみたいな内容で雰囲気が分かる部分もあると思います。
学校説明会や個別相談会などの際には、学生の研究発表や大学進学実績なども掲示されていることがあり、それらも実際に進学したいのか考える要素になると思います。
次男の第一志望Cでは学生の研究発表が掲示されており、その内容は分野が違えども研究や学会発表をしてきたことがある私から見ても立派なものでした。
大学進学のためだけの勉強だけでなく、ここまで(ある意味)実践的なことを学生に教えているのかと驚くとともに、こんな学校で学ぶことは非常に有意義だろうなと思いました(ちなみに次男は全く興味を持っていませんでしたが)。
個別相談会で聞くべきこと
教育方針について
どのような学生が多いか、どのような学生に来てほしいか
どのような学生に来てほしいかというのは学校説明会などで言及されるかもしれませんが、先生方からみてどんな生徒が多いのか、どんな生徒に入学してほしいのかというのは学校の雰囲気や考え方を知るうえで重要な質問です。
子どもの性格で心配がある場合(内向的、忘れ物が多いなど)、実際にこの学校が問題ないか聞いてみるなんていうのも有効かもしれません。
学校側が入学後重視していることは何か
これも大体の場合は学校説明会で説明されると思うのですが、抽象的だったりした場合は具体的にどのようなことなのか聞いてみるとより理解が深まると思います。
自主性を重んじるという学校であれば、生徒の自主性を重んじるうえで学校がやっていることは何か、その結果はどうなのか、など。
英語を重視しているのであれば、普段の授業で心掛けている学校独自の取り組みや海外留学制度の有無(コロナ禍で留学をどう考えているかも含めて)、目標とするもの(高校では英検を指標にすることが多いですが、英検何級が目標かなど?)など。
進路指導はどのようにしているのか
進路を考えるための取り組みはあるのか、大学進学に限定せず色々な進路を考えさせてくれるのか、全員が大学進学を目指すのか、個人の希望する大学を受験できるのか(個人の希望に沿って進路指導をしてくれるのか)、海外の大学進学などにも対応しているのか、など。
入学後の家庭学習(宿題)はどの程度か
どの程度の宿題を課せられるのかは子どもにとっても重要ですが、中学初期では親がある程度見なければいけないこともあるかと確認していました。
うちの場合、第一志望Cは宿題があまり出ないのに対し第二志望Bではかなりの量が出るらしく、次男はそれもあって第一志望をCにしていたようでした(不純)。
成績不振の場合のフォローはあるか
補習や追試験、個人個人をどこまで見てフォローしてくれるのかは重要です。
あくまで子ども自身が頑張るかどうかだとは思うのですが、頑張らない子は見捨てるような風潮だと子どもを預けにくいですよね。
また、学校によっては付属の高校に進学できない場合もあるので確認が必要です。
大学進学対策について
大学受験対策として特別なこと(補習や対策授業など)をしているのか。やっているならばどのような内容か、やっていないならば大学進学対策はどのように考えているのか(通常授業で対応可能と考えているなどの場合もあると思います)。
指定校推薦の有無なんかも聞いておいても良いかもしれません(数年後の状況は分からないので、あくまで今の状況になりますが)。
学習塾に通わなければいけないのか、だいたいどの程度の学生が学習塾に通うのかということも併せて聞くようにしていました。
学校生活に関すること
登下校に関して
登下校のおおまかな時間は何時頃か、自転車通学は可能か、通学路は決まっているのか、登下校の際に買い物(コンビニで何か買うなど)をしても良いか、など。
制服やカバン、靴に関して
制服があるのかはパンフレットなどで分かる場合がほとんどだと思いますが、靴やカバンに指定があるのかは確認が必要です。
某学校では指定の靴はあるけど買わなくても(スニーカー等でも)良いとのことでした。
校則
具体的にどのようなことが校則で決められているのか、罰則はどんなものかは念のため聞いておいても良いと思います。またその回答の内容で学校の雰囲気が結構分かります。
(例)髪型や女子ならヘアピン・ゴム、携帯(スマホ)の取り扱い、登下校時の寄り道(買い物など)、アルバイトなど。具体的に校則を破る生徒は居たか、どのような内容か、罰則は何か。
昼食
昼食は弁当が必要なのか学食や購買が利用できるのか、学食や購買のおおまかな費用や利用している生徒の割合、購買や食堂が昼以外(夕方、クラブ前など)でも使用できるかなど。
クラブに関して
どんなクラブがあるか(ほとんどの場合はパンフレット等に載っています)、どんなクラブに人気があるか、どの程度の割合の生徒がクラブに入っているのか、兼部は可能か、クラブ活動を頑張りながら勉強についていけてるのか、など。
うちの場合、次男のモチベーションが中学に入ってからクラブを頑張ることなので特に聞いていました。
課外活動
コロナ禍において遠足や修学旅行、体育祭などの学校行事はどうなっているか、学生がどの程度運営に携わっているか、入学前に見学できる学校行事があるか、入学後保護者は参加できるか(保護者がしなければならない雑用があるか)、なども聞いておきたいことだと思います。
修学旅行でどこに行くのか、海外に研修などはやっているのかということも子どもは知りたいかもしれません。
保護者会・PTA活動について
保護者会や面談等、保護者が学校に来ることができる(来なければいけない)のは年に何回くらいか、PTAは参加しなければいけないのか、またその場合どのように決まる(立候補やくじ引きなど)のか、どの程度の活動をしなければいけないのか。
今は共働きの家庭も多く、保護者会やPTAで縛り付けられることは少なくなっているようですが学校によって違いがあるので確認が必要です。
入学試験に関すること
入試ではどのような点を重視しているか
私はどのような考えで入試問題を作成されているのか、という質問をしています。
まんべんなく色々な範囲から出題すると答えられることもあれば、どの問題を解くのか考える(解きやすい問題をみつける)のが重要と答えられる場合もあります。
入学後、どのような教育をしたいか、どのような生徒に来てほしいかということが分かるとともに、入試問題作成者の考えが分かるのは有意義だと思います。
対策に関して
例年と同じような傾向の問題が出ると考えて良いのかとストレートに聞いてみたり、○○(教科)に不安があるのだがどのように対策していけば良いかという聞き方をすることもあります。
過去問で対策してくださいと言われることが多いですが、逆に言うとそういう回答であれば過去問通りの傾向の問題が出ると考えて良いのかなと思います。
結構具体的に、こういう解き方をすれば合格点くらいに達すると思いますと教えてくれることもあるので私はとても助かりました。
採点基準
理科や社会で漢字で書いていなければ×なのか、特に小学校で習わないのに教科書に載っている漢字は確認しておいた方が無難です。
また、国語の記述(よく言われる8割程度の文字数が無ければ×なのか)や字が汚いことに関しても確認しても良いと思います。
字の汚さやもっと具体的な話(答案の書き方や成績に関してなど)をするために、模試の答案を持参する方も居られるようです。
複数回受験に関して
複数回受験することでメリットがある場合もあるようです(複数回受験している合否ライン上の生徒を合格させるなど)。
また、特進クラスなどのクラス分けがある場合、二回目、三回目の試験でそちらを目指すことができるか、一回目の試験を落ちても後の試験で合格する生徒はいるのか、なども聞きました。
特待生について
特待生制度があるのか、またあるとしたら基準は何か。
うちの場合、第二志望のBには特待生制度があるため(親は)特待を目指したら? とテンションが上がったのですが、子どもはあまり興味無さそうでした。そもそも成績的には特待生なんて厳しいんですけどね。
その他の注意事項
服装
以前の学校説明会・見学会で書いたときと同様で、個別相談会であっても清潔感のある服装ならそこまでこだわらなくても問題ないと思います。
シャツにチノパン(スカート)、ワンピースなどが無難でしょうか。
私はジャケットを羽織る程度の恰好をしていましたが、スーツの方も少数ですが居てました。
ジーンズなどで来ている方もいましたが、個別相談会では込み入った質問をする可能性があり個人が特定される確率も高くなるため(そもそも最初から名前を書かせる学校もあるかもしれませんが)避けた方が良いのかなと個人的には思います。親の恰好で入試に影響する、なんて学校無いと思うのですけどね。
子どもは制服があるなら制服、無ければ親と同じような考え方で良いと思います。
持ち物
資料が入るサイズのカバン、筆記用具、メモ帳、スリッパ(書いていなくても一応持っていくようにしていました)を持っていくようにしていました。
個別相談では成績が分かるような物を持参して成績相談したり、資格や賞など入学に影響する可能性があるものを持参して相談したりする場合もあるようです。
私はそこまでしませんでしたが、字の汚さや答案の使い方を相談する場合などでは模試の答案を持参するのは有効と思います。
最後に
個別相談会は学校を良く知る絶好のチャンスであるとともに、入試対策をする上でも非常に有効です。
入学後、こんな学校と思っていなかったなんて後悔をしないためにも、入試対策としてもぜひ有効に活用しましょう。
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