我が家では、次男(小学6年生)が自宅学習(パパ塾)で中学受験を目指しており、私が教えたり調べたりしている中での出来事や感じたことをブログに書いています。
先日、次男が国語の問題を解いていた際に「小春日和」を春を意味する言葉だと勘違いしていました。
季節を表す表現は中学入試で頻出なのですが、(うちの次男は)意外と分かっていないように思います。
そこで今回、中学入試の国語で出てくる季節を表す言葉のうちで、重要なもの(うちの次男が分かっていなかったものを中心に)をまとめてみます。
季節を表す言葉
気象庁では春を3-5月、夏を6-8月、秋を9-11月、冬を12-2月と定めています。
各季節ごとの表現をまとめていきます。
春
麗らか(うららか)
空が良く晴れて、暑くも寒くも無く穏やかな天候のこと。
風光る(かぜひかる)
春になって日差しが強くなると、吹く風も光って見えるという例え。
寒の戻り(かんのもどり)
立春(2月4日頃)から4月頃にかけて、春の暖かな日が続いた中で一時的に寒さがぶり返すこと。
東風(こち)
春に東もしくは北東から吹く風のこと。春を呼び、梅の花を咲かせると言われる。
春雷(しゅんらい)
その年初めての雷のこと。春先の寒冷前線の通過に伴うもので、春の訪れを告げる。
蜃気楼(しんきろう)
大気の屈折により実在しないものが見えたり、実際と異なる見え方をすること。富山県で春先に見られるものが有名。
名残り雪(なごりゆき)
その年の最後に降る雪。「雪の果て」「別れ雪」「忘れ雪」などともいう。
八十八夜(はちじゅうはちや)
立春から数えて88日目のこと、5月1日頃にあたり種まきに適している。
花冷え(はなびえ)
桜が咲く季節の寒さのこと。
春一番(はるいちばん)
立春(2月4日頃)から春分(3月21日頃)にその年最初に吹く南風のこと。春の訪れを告げる。
春の七草(はるのななくさ)
新春の人日の節句(1月7日)に七草がゆに入れて食べる風習がある。「せり」、「なずな」、「ごぎょう」、「はこべら」、「ほとけのざ」、「すずな(カブ)」、「すずしろ(ダイコン)」の七種。
山笑う(やまわらう)
山の木々が次第に芽吹き、山全体が明るく変化する様子。
夏
打ち水(うちみず)
涼を得るために、軒先などに水を撒くこと。
空蝉(うつせみ)
セミの抜け殻のこと。
五月晴れ(さつきばれ)
旧暦の5月、梅雨時の晴れた日のこと。現在の5月の晴れた日に使うのは間違い。
蝉時雨(せみしぐれ)
たくさんの蝉が鳴く様子を時雨に例えたもの。
初鰹(はつがつお)
初夏に黒潮に乗り回遊してきた、その年最初の鰹のこと。江戸時代の俳人、山口素堂は「目には青葉山ほととぎす初鰹」と初夏の句を詠み、江戸っ子は初鰹を食べることが粋とされた。
山背(やませ)
春から夏にかけて、主に東北地方の太平洋側に吹く東寄りの冷たく湿った季節風。
秋
秋の七草(あきのななくさ)
春の七草と異なり、秋に見て楽しむもの。「はぎ」、「すすき」、「くず」、「なでしこ」、「おみなえし」、「ふじばかま」、「ききょう」の七種。
秋晴れ(あきばれ)
空気が澄み、晴れ渡った空の様子。
鰯雲(いわしぐも)
秋に見られる、鰯の群れのように見える雲の様子のこと。
馬肥ゆる(うまこゆる)
冬に備えて、馬の皮下脂肪が厚くなるさま。
夜長(よなが)
日が早く落ち、夜が長くなったと感じられる秋の夜のこと。
冬
空っ風(からっかぜ)
冬から春先に吹く、乾燥した強く冷たい北風。日本海側から山を越えて太平洋側、特に関東平野に吹く季節風のこと。
寒の入り(かんのいり)
一年の最も寒くなる時期(二十四節気の小寒から大寒まで)に入る日のこと。小寒の日のことで、2023年は1月6日が寒の入りにあたる。
木枯らし(こがらし)
晩秋から初冬に日本全国で吹き荒れる、乾燥した強い北風。
小春日和(こはるびより)
初冬の頃、春の日のように暖かくなる晴天のこと。春先頃と間違えやすいことに注意。
最後に
今回の表現は、語彙の問題や文章題で出ることがあるため参考にしていただければ幸いです。
俳句で使用される季語と異なる場合があります(季語は旧暦の表現であるため)。
この記事の公開日から、我が家(関西)の中学入試まで残り18日です。
残りの時間はわずかですが、後悔が無いように準備していこうと思います。
この記事をご覧の受験生や保護者の方も、体調には気を付けて一緒に頑張っていきましょう。