(2023/2/1 リライトしました)
当ブログは我が家の次男が自宅学習(パパ塾&ママ塾)で中学受験に挑んできた軌跡を書いてきました。
おかげさまで、この度無事第一志望のCに合格し中学受験を無事終えることができました。
今年度の関西の私立中学入試はほとんどが終わましたが、これから首都圏は本番を迎えるかと思います。
この入試直前期に何をするべきか迷うこともあるかもしれません。私は迷いました。
入試直前になってくると時間が限られるため、どの教科のどの分野をどの程度勉強するべきかよく考えなければいけません。
塾に通っていれば、そういったことに関しても具体的に指導がある場合もあると思うのですが、我が家ではすべて手探りです。
今回は、入試直前に行った対策で点数アップにつながったと思われるものを紹介しようと思います。
入試直前得点アップへ
各教科の目標点(国語・理科・算数)
前回、合格点を取るために各教科ごとの現実的な目標点を設定し、その点に到達するためにどうすれば良いか考えたということを書きました。
特に算数に関しては合格者平均点に達することは難しいと思われたました。
そこで、他の教科をいかに得点するかが重要でした。
私は次男に算数、国語、理科の三教科を教えてきました。
その三教科に関して過去問は秋から始めて冬休み中に2-3回は終わらせていました。
漫然と今までと同じように過去問をやっていても大幅に得点アップは望めない気がしていました。
そこで正月特訓以降は、その三教科に関しては得点アップというより大幅にミスしないことを目標に対策しました。
国語
国語は6割5分という得点目標を考えていましたが、問題文との相性がよほど悪く無ければ到達できるだろうと考えていました。
大幅なミスとして想定されるのは、記述を書かない(書けない)パターンでした。
以前に伺ったCの個別相談会で、
- 国語の記述問題はキーワードが1-3個(文字数により異なる)設定されていること
- キーワードを書けるかどうかが重要であること
- よく言われる文字数の8割書かないと採点対象外などは無いこと
を確認していたため、とにかく答えとして聞かれそうなキーワードを文字数にこだわらず書くように徹底しました。
(学校によって採点の基準が異なると思うので、できるだけ事前に確認したいですね。)
理科
理科は5割5分という目標点を考えていましたが、これは高い点ではないものの例年の合格者平均点くらいであり、簡単ではないと思われました。
ここまで理科の点が伸びないのは、Cの出題形式に原因があると思われました。
理科は時間が短く、その短い時間で結構な分量の問題数を解かなければいけません。
このため、全ての問題にしっかり対処するのは難しい構成になっています。
個別相談会では、入試担当の先生から短い時間で解ける問題を取捨選択できるかどうかも見ていると言われていました。
大幅なミスとして想定されるのは、特定の問題につまづき解けるはずの問題を解く時間が無くなるパターンでした。
直前に行った対策としては、過去問を解きながら問題の順番にこだわらず解けそうな問題から解くこと、難しければ悩まずとばすことを徹底しました。
また、力学や電気などの暗記以外の頻出分野は確認程度に留め、暗記分野を過去問で問われているものに限り再確認しました。
算数
Cの算数は、偏差値で同程度の他の学校(いわゆる中堅校から難関校)の中でも比較的基本的な問題が多い印象です。
つまり、同レベル帯を受験する生徒にとっては得点源になる教科だと思われます。
このため算数ではある程度以上(だいたい7割以上)の点数を目指してきました。
ただ、現実的にはなかなか難しかった……。
前回記事でも書いた通り、最終的に5割5分まで得点目標を下げてトータルで合格点を取る戦略を考えました。
このため、次男にとっても実現不可能ではない点数になりました。
7割を取るには、計算問題と基本的な問題から成る小問集でミスは許されません。
また、他の大問も(1)は確実に得点し、可能な限りそれ以降も解く必要がありました。
得点目標を下げたことで計算問題と小問集で1-2問程度は間違えても問題ない、大問も(1)だけ確実に解こう、という気楽な指導を行えました。
(実際の試験の際、計算と小問集で3問も間違えていたのですが……。)
直前の対策としては、計算問題や基本的な頻出分野の問題を一緒に解いてみることで、ミスしやすい状況の確認を行いました。
直前に一番得点が伸びるのは社会
入試直前でも勉強することで点が伸びる可能性が高いのは暗記分野である社会です。
(社会は妻に授業してもらっていたため当ブログではほとんど触れてこなかったのですが……。)
妻が行ってきた社会の得点アップ戦略に関して書いていきます。
直前に至るまでの戦略
もともと次男は歴史、とくに戦国時代は好きなものの、社会全体はそれほど好きではなかったようでした。
そこで、勉強すれば点が伸びるんだという実感を持ってもらうことで勉強のモチベーションを上げることを考えたようです。
次男が受けていた五ツ木・駸々堂模試は出題範囲がある程度は決められていました。
またそれまでに受けていた模試の範囲から出題範囲をある程度予想し、対策したうえで、第6回五ツ木・駸々堂模試に挑んでいたとのことでした。
その結果、社会は全教科の中で一番よくできていました。
本人もこの模試をきっかけに社会に自信を持ったようでした。
直前の社会対策
冬休み期間、私が仕事で家に居らず次男が家に居る間、ずっとママ塾で社会対策を行っていました。
なので、直前の勉強はほとんどの時間を社会に充てていたと言えると思います。
それまで地理や歴史を中心に勉強していたらしいのですが、今までの傾向からCで出題されそうな問題を予想し、公民や時事問題を対策したようです。
Cでは単純に知識を問うより問題の背景や流れを把握していないと答えられない問題が多いようでした。
そこで、様々な分野でなぜこんなことが起こったか、その結果どうなったかということが言えるように勉強をしていました。
話を聞いていると、出題の予想と言ってもヤマを張るのではなく、広い範囲で出題の形式を予想しながら勉強したという感じでした。
その結果、出題された問題はかなり予想に近かったようで、実際のCの入試では前期も中期も8割以上はできていたようです。
直前の苦手対策
入試直前の苦手対策は、結論から言うとやるべきではないと思います。
点数の差がつきやすい算数は入試直前にスランプと思われる絶不調に陥ったこともあり、全く点が出ない状態でした。
入試が迫ったスランプの期間中に苦手範囲の学習をするのは、特にリスクが高いと思われます。
入試まで、残り時間が多ければ少しづつ苦手範囲を克服することで実力アップを見込めると思います。
ただ、我が家のように6年生の秋以降であれば残り時間が少ないため、苦手範囲を克服するまで時間をかけていられません。
また苦手範囲を勉強すること自体が自信を喪失するもとになりかねません。
このため、直前期は苦手範囲は最低限(誰でも解ける簡単な範囲)だけを復習するのに留めました。
他はできなくても大丈夫と次男に言い聞かせて冬休み以降は復習すらやりませんでした。
例えば算数では立体図形を苦手だと感じていたのですが、三角錐の展開図や表面積など受験生であれば誰でもできる簡単な範囲だけ見直して、立体の切断などの苦手範囲は諦めたという感じです。
最後に
今回の記事の内容は、あくまで我が家でCの対策として行ったことであり、勉強のスタイルや志望校によって細かい対策は異なると思います。
ただ、直前期でも暗記教科、特に社会は得点アップの可能性が高いと考えられます。
入試まで時間が残り少なくなってくると、社会の対策を主に行うのがコスパが良いのかなと思います。
首都圏の中学入試まで残り2週間を切ってきました。
今の時期、受験する生徒本人も保護者の方も非常に不安を感じていると思います。
今回の記事が少しでも参考になれば良いのですが、今までやってきたことを信じて頑張ってください。
皆様に良い結果が得られますことを心から願っています。