我が家では次男が自宅学習(パパ塾)で中学受験に挑み、2023年無事第一志望に合格しました。
次男は4年生の1年間は塾に通い5年生からパパ塾を始めたのですが、6年生になってからもっと早くから勉強しておけば良かったと後悔したこともありました。
我が家には三男(小学校3年生)も居るのですが、その学年でどのようなことを考え、実践するのが良いのか考えてみます。
小学校3年生は親が考えることがたくさん
小学校3年生はターニングポイント
世間には「小学校3年生の壁」「9歳の壁」という言葉があるそうです。
低学年の間の勉強から一歩進んだ内容になって、算数や国語で読解力や思考力、表現力といったものが求められるようになり、勉強につまづく子どもが出てくる学年という意味とのことです。
また、小学校3年生の子どもが自分から学習するのも難しく、ゲームにはまってしまったり、この時期くらいから勉強自体が嫌になる子どももいます。
一方、中学受験を考える場合は進学塾に通うことが多く、その多くは3年生もしくは4年生に入塾します(もっと早いことも少なくありません)。
4年生入塾の場合、4年生になって勉強を始めたのでは遅いです。入塾するにもテストがあるので。
中学受験なんて考えてない?
中学受験は絶対に必要ではありませんが、子どもにとってメリットもいっぱい。
この記事を読んで、まずは子どもの目標を考えましょう。
今後の目標をまず考える
小学校3年生の親であれば、子どもの将来なんてまだ具体的に考えるのは早いと思うかもしれません。
実際、私も昔は子どもを公立の中高に進学させるつもりでした。
ある程度大きくなった時に自分にやる気があればいい大学を目指すだろうし、やる気が無ければその時目指せる進路を自分で考えるだろうと思っていました。
(何も考えていないとも言えます。)
ただ、将来子どもにどういったことをしてほしいのか、子どもの夢は何なのか、その将来の目標や夢を叶えるにはどうしたら良いのか……。
この時期までに考えていなければ間に合わないこともたくさんあります。
プロスポーツ選手の多くは小学校3年生までにその競技を始めています。
プロスポーツ選手になるにはある程度以上の才能が必要と思いますが、スポーツ選手を目指さないとしても学校3年生くらいから準備をしておいた方が良いです。
何の準備? 勉強です。
勉強は正しく導けば幅広い子どもに効果が表れる、時間や費用対効果が高いものです。
特に将来の進路に目標があるのであれば、早くから準備した方が良いでしょう。
特に目標は無い? そんな時でも考えてほしいのは中学受験という選択肢です。
中学受験は必要?
皆さんは学歴と聞くとどのような印象を持つでしょうか?
何となく良い大学に行くと良い会社に就職できるという昔の価値観のようで、ネガティブなイメージを持つ人も少なく無いかもしれません。
ただ、学歴とは可能性です。
将来就きたい職業を目指すために、ある程度以上の教育を受けている必要があるというのはよくあることです。
例えば日本国内で医者を目指す場合、医学部医学科に入学しなければ目指すこともできません。
良い大学を目指すだけが全てではありませんが、将来の子どもの可能性を広げることを考えるのであれば中学から進学校に入学することにメリットがあります。
そういった進学校は大学進学を見据えた中高一貫のハイレベルな授業だけでなく、将来の選択肢について考えさせたり、海外進学も視野に入れた指導を行う学校もありまるためです。
(中学受験のメリットに関しては過去記事もご覧ください)
中学受験は、かつてはお金持ちが高い学費の私立に進学させるという意味でお金が無ければ挑みづらいものでした。
今でもそのようなお金持ちが集まる傾向にある学校はあります。
しかし学費の補助がある場合や、最近では非常に優れた大学進学成績を誇る公立中高一貫校もあり(費用面での)門戸は広がっていると感じます。
(関西の公立中高一貫校に関しては過去記事もご覧ください)
そうは言っても受験に臨むのはお金がかかります。
我が家は次男の中学受験を家庭学習で乗り切ったため、費用面はほとんどかかりませんでした。
中学受験をすべて家庭学習で乗り切るのは、親に途轍もない負担と覚悟が必要ですが、通信教育などを併用することで多少は費用を抑える方法も考えられます。
(中学受験の費用に関しては過去記事もご覧ください)
中学受験は検討した方が良いと思いますが、費用や親の労力を考えると躊躇しますよね。
そこでまずは3年生の間は自宅学習から始めてみてはいかがでしょうか。
小学校3年生でやっておくべき勉強
本格的に中学受験を考えて入塾テストを目指す場合だけでなく、中学受験を目指すかどうか分からない場合でも勉強を始めることに損はありません。
世の中には小学校3年生くらいからかなりハイレベルな内容の勉強をしている子も居ますが、私はまずはこの時期勉強の習慣を身につけることと、基本を固めることが重要だと思います。
基本とは具体的には計算力、文章読解力、漢字です。
それらを中心に、現在我が家で三男に行っている勉強を紹介しようと思います。
3年生におすすめの算数
3年生には、まず勉強する習慣、さらにしっかり計算の練習ができることを目標にするのが良いと思います。
原田式算数プリント
元希学園算数講師で現在はプロ家庭教師をされている原田先生が、ご自身のホームページで算数と理科の様々な単元のプリントを公開されています。しかも無料で!
ホームページでは算数と理科の受験まで使えるような詳しいプリントに加え、勉強や受験に関するアドバイスも書かれています。ぜひ参考にしてほしい。(受験勉強を教える立場の方が「勉強よりも大切なことがある」とか「勉強以外のことをたくさんするべき」などと考えられているのは感銘を受けました。)
3年生でやっておけば良いかなと思うのは★(星一つ)の問題、計算の範囲くらいだけでも十分です(我が家は3年生の間は計算しかしていません)。
原田先生に許可を貰えたため、以下にホームページのリンクを貼っておきます。
算数の教え方+受験アドバイス ~教育パパ・ママを応援します~
小学校3年生 計算にぐーんと強くなる(くもん出版)
計算ドリルとして定番のくもんですが、難易度として難しすぎず、量も多すぎず、3年生の子どもに達成感を感じさせつつ学校以外の勉強を始めるのに最適な一冊だと思います。
3年生におすすめの国語
読書が好きな子どもであれば読書するのがおすすめですが、読書してもなかなか国語力に直結しない場合があります。まして、読書嫌いの子に読書させるのは大変……。
そんな時、無理に読書をさせないでも国語力を伸ばす(ための基礎を養う)本を紹介します。
ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集[小学生版ベーシック](大和出版)
ふくしま式は『言いかえる力』『くらべる力』『たどる力』を鍛え、「論理的思考力」を身につけることを目指す問題集です。
このベーシックは導入編として小学校3年生でも無理なく取り組める内容です。
我が家でも3年生の間にこれは終わらせる予定です(4年生以降に小学生版1、2に取り組もうと考えています)。
ちびまる子ちゃんの表現力をつけることば教室(集英社)
すごく低学年向けのように見える本ですが、結構難しい言葉も収載されており国語(語彙)が苦手な高学年の子でも役に立ちそうな内容です。
ただ、まんがで理解できるので、低学年の子どもでも嫌がらずに読んでくれるため語彙力を養う始めの一冊におすすめです。
にゃんこ大戦争でまなぶ!難しい言葉1000(KADOKAWA)
我が家の三男だけかもしれませんが、すっごくにゃんこ大戦争のキャラクターが好きなんです。
このシリーズの都道府県の本も読みこんでかなり地理に詳しくなったので、二匹目のどじょう狙いで買いました。
しっかりとしたまんがが付いていたちびまる子ちゃんの方が万人受けするかなと思いますが、ことわざや慣用句だけでなくカタカナ語など幅広い内容を一冊で網羅するという意味で良いと思います。にゃんこ好きには特におすすめです。
その他
読売KODOMO新聞
今の子どもはなかなか新聞なんて読まないと思いますが、受験するしないに関わらず新聞から得られる学びは少なくありません。
読売KODOMO新聞は週刊の小学生向け新聞で、学研とコラボした子どもの興味を引く内容や四谷大塚監修の受験情報なども収載されています。
子どもが読む習慣を身につけるまで親も一緒に読んであげたり内容に関して親子で話し合うことで、親子の時間を増やすことができれば理想的だと思います。
進研ゼミ 考える力・プラス講座
これまでに紹介した内容で物足りないと感じる場合、小学校3年生から入塾できる塾に通うかZ会に入会するなどで勉強する方法もあります。
(おすすめの通信教育に関しては過去記事をご覧ください)
ただ、小学校3年生で勉強の基礎を身につけるという意味では、4教科の読解・思考・表現力を伸ばすことを目標とする進研ゼミの考える力・プラス講座がおすすめです。
実際、我が家でも始めようと考えています。
まとめ
小学校3年生を契機として、子どもの将来のことを考えたり、自宅学習を始めてはいかがでしょうか。
今回の記事が子どもの将来を考える役に立てば幸いです。