パパ塾で受験

親子で挑んだ中学受験体験記と小中高生の勉強解説

小中高一貫校生は中学受験するべき?

 

 我が家には小中高一貫校に通う小学校3年生の三男がいます。

 

 小中高一貫校に入学しても、中学受験で外に出ていく生徒もいますよね? 

 

 中高一貫校に通う小学生は中学受験するべきなのでしょうか?

 

 せっかく小学校受験してまで入学した小学校から、外(他の中学校)に出る必要があるのでしょうか?

 

 今回は中学受験した方が良いケースとそうでないケース、中学受験するのであれば対策をどうするべきか、我が家の場合を例に挙げながら考えてみます。

 

中高一貫校生の受験について

はじめに

 我が家には小学校3年生の弟(三男)が居ます。

 三男は小学校受験し、現在小中高一貫校に通っています。

 

 小中高一貫校と言っても様々で、中学にあがる際にほとんどの生徒が受験して他の中学に行くような学校もあります。

 せっかく頑張って受験して入学したのに……。

 三男が通う小学校でも、例年数人は中学に上がらず他の学校を受験するそうです。

 

 我が家でも次男の中学受験を経験するまで、三男に関して中学受験は全く考えていませんでした。

 ただ、次男のパパ塾での中学合格に味をしめたのか、状況によっては中学受験させても良いのでは? と考えが変わってきました。

 

 私は小中高一貫校生でなければ、中学受験はする方がメリットが大きいと考えています。

(詳しくは過去記事をご覧ください)

kishi-john.hatenablog.com

 

 

 そこで、中高一貫校に通う小学生が中学受験をするメリットとデメリットがどのようなものか整理し、中学受験するか考えようと思います。

 

中高一貫校生の進路

 小中高一貫校と一言で言っても学校によって様々です。

 

 ここでは小中高一貫校に通う小学生(とその親)が、どのように目標を立てるべきか考えていきます。

 

 例えば、大学まで附属している学校でその大学を目指すのであれば中学受験する必要はありません。

 将来大学受験を考える場合は、二通りの考え方があります。

 附属の中学に進学する場合と、中学受験して他の進学校に進学する場合です。

 

 それぞれの進路について説明します。

 

附属の中学に進学する場合

中学受験しない

 附属の中学に進学する場合、一番大きなメリットは中学受験しないことです。

 

 附属の高校や大学に進学するならば、高校や大学受験までしないで良いことになります。

 

 受験というのは親も子も多大なストレスがかかるので、しないで良いのであればしない方が良いですよね。

 

 例えばスポーツで大成したいなど勉強以外のことを頑張りたいと考えるならば、受験の負担を免れることは大きなメリットです。

 附属の大学進学を目指す場合も、中学受験や高校受験といった余計なことを考えず、学校の勉強に専念するのが良いでしょう。

 

 大学受験を目指す場合でも、中学受験といった必ずしも必要が無い勉強をせずに済むこともメリットだと言えます。

 

十二年一貫教育

 附属の中学に進学し大学受験を目指すメリットは、十二年一貫教育です。

 つまり、小学生の間から大学受験を見据えた勉強を始めることができるのです。

 

 小学校の間から大学受験を見据えた勉強(英語など)を始める家庭もあるようです。

 

 ここで、通っている小学校が大学受験まで見据えた教育カリキュラムになっているかが非常に重要です。

 大学受験を見据えた教育を小学校からしている学校であれば、自ずと大学進学成績も良くなります。

 附属高校からの大学進学成績ばかりに注目しがちですが、小学校の教育カリキュラムに満足できるのであれば附属中学に進学を考えても良いのではないかと思います。

 

他の進学校に進学する場合

好きな中学を受験できる

 附属中学に進学しない場合、メリットは好きな中学を受験できることです。

 

 小学校の教育カリキュラムや附属高校の大学進学成績に満足できない場合、目標とする大学への進学成績で中学を選ぶことができます。

 小学校の交友関係にトラブルがあった場合、他の学校で新たな関係を築くこともできます。

 ここで注意すべきは、受験する場合附属中学には戻れないことと受験は必ず成功するわけではないこと、受験には莫大な費用がかかることです。

 

附属中学には戻れない

 中学受験をする場合、通常附属の中学校に進学することはできません。

 附属中学を受験し、入学し直すこともできません(少なくとも三男の通う学校では)。

 

 仮に中学受験に全て失敗すると、公立中学に進学することになります。

 

受験は必ず成功するわけではない

 中学受験は非常に過酷です。

 全ての子どもが志望校に合格できるわけではありません。

 第一志望に合格する生徒は三割という統計もあります。

 これは某学習塾の成績だそうです。

 学習塾は第一志望に無謀な学校を設定させません。

 つまり、受験する生徒全体での第一志望合格率はもっと低い可能性があります。

 

 つまり、せっかく中学受験しても希望する学校に進学できるとは限らないことに注意は必要です。

 

受験には莫大な費用がかかる

 中学受験を考える場合、進学塾に通うのが基本です。

 ここで考えなければいけないこととして、進学塾は非常にお金がかかります。

 小学校4年生から3年間通塾する場合、300万円程の費用が必要になることもあります。

(詳しくは過去記事をご覧ください)

kishi-john.hatenablog.com

 

 中学受験は、金銭面以外でも親の負担が非常に大きいことも考えなければいけません。

 中学受験は親が9割なんて本もあるくらい……。

(親の覚悟について書かれているので、中学受験を考える場合ぜひ読んでみてください)

 

 塾に通わない選択肢もありますが、費用は少なくなっても親の負担は増加します。

 

 特に我が家の次男のように家庭学習(パパ塾やママ塾)のみで中学受験を目指すのは、不可能ではありませんが非常に大変です。

 親が難関中学の入試問題を単に解くだけでなく、指導できるようになるまで親の勉強が必要です。

 

 よっぽどの覚悟が無い場合は、あまりお勧めしません。

 次に、中学受験する場合としない場合の小中高一貫校生がするべき勉強を考えます。

 

中高一貫校生のするべき勉強

受験準備を始める学年

 中学受験は遅くても小学校4年生頃には対策を始めた方が良いです。

 4年生で進学塾に入塾するためには、3年生には準備を始めることが望ましいと考えます。

 

低学年にやるべきこと

 低学年の段階では受験させるか迷うこともあります。

 

 ただ、実は低学年の間は受験を考えようと考えまいとやるべきことに大きな違いはありません。

(小学校3年生からの勉強に関しては過去記事をご覧ください)

kishi-john.hatenablog.com

 

 低学年では、計算力や読解力の養成、英語の学習を中心に学校の勉強内容をしっかり予習復習するというのが基本です。

 

 計算力や読解力は中学受験だけでなく、大学受験まで全ての教科の基本となります。

 小学生から高校数学を勉強するような子は滅多に居ません(灘の同級生には居ました)。

 

 大学受験を見据えた勉強と言っても、この学年は基本的なことをしっかり固めるのが重要です。

 

 大学受験を考えるならば、早い段階から英語力を鍛えるのは有効です。

 

4年生以降で考えること

 中学受験を考えるならば、学習塾に通うのが基本です。

 

 中学受験を考えない場合でも、英語を中心に習い事に通う子どもが多いです。

 

 ただ、特に中学受験を迷っている場合や、時間的・金銭的・距離的な問題で塾に通うのは躊躇う場合、通信教育を用いた家庭学習も選択肢にあがります。

(中学受験用の通信教育に関しては過去記事もご覧ください)

kishi-john.hatenablog.com

 

まとめ

 小中高一貫校生が中学受験するかは、学校の教育カリキュラム、進学実績、友達付き合いなどから総合的に判断するべきです。

 

 我が家の三男の場合、それらを考えると今のところ中学受験せず大学受験に備えるのが良さそうかなと考えています。

 

 この記事が中学受験するかどうかの参考になれば幸いです。