我が家の次男は家庭学習(パパ塾)で中学受験に挑み、無事第一志望に合格することができました。
早いもので気づけば入試後1か月以上経過しました。
この1か月半ほどの間、次男の様子を見ていると以前と何か違うように思います。
次男は、受験前後でどのように変わったのでしょうか?
またその理由は何なんでしょうか?
私なりに考えてみたのでまとめてみようと思います。
中学受験と精神的な変化
パパ塾を始める前の状況
次男は小学校4年生まで学習塾に通い、5年生から家庭学習で中学受験に挑みました。
(詳しくは過去記事をご覧ください)
次男は比較的不満を表に出すことが苦手なタイプでした。
素直に言われたことを聞くとも言えるのですが、引っ込み思案とも考えられます。
5年生になったとき、塾で受けるストレスが増大したようでした。
友人関係は問題無さそうでしたが、単純に塾の課題が多くなったり、勉強に行き詰ったり、慕っていた先生が変わったりでしんどくなったようでした。
ストレスが増大したと判断したのは、体調の変化が見られたためです。
アレルギーの症状が強くなったり、夜に寝付けなくなったり、夜に歩き回る(夢遊病)といった症状が見られるようになりました。
さらに徐々に笑顔が減り、イライラするようになってきました。
ストレスにうまく対処できていないと考えられたため、最終的には塾を辞める決断に至りました。
何かあったらすぐ辞めるというのは良くないと思います。
実際、ストレスを感じるような状況にうまく対処する(慣れる)術も身につけてほしいとは思うのです。
ただ、次男が5年生の時点では難しいと判断しました。
その後、当ブログのテーマにもなっていた通りパパ塾で中学受験を目指すことになりました。
単に辞めるだけでなく、パパ塾という形で受験勉強を続けたのは次男の意地だと思っていました。
しかし、今考えると、自分の挫折を認めない次男の心の防御反応だったのかもしれません。
パパ塾を始めた後の変化
パパ塾を始めた後、志望校が決まるまでの約1年間は(私も本当に受験するか半信半疑だったので)比較的ゆっくりと勉強を進めました。
受験直前には、あの5年生の期間にもっと勉強させておけばよかった……、なんて後悔したこともありました。
でも、今思うとこの期間にゆっくりしたことで精神的に落ち着いたのかなと思います。
6年生になり、志望校が決まると逆算的に勉強のスケジュールを立てることになりました。
受験までの計画を立て、(それまでと比べると)かなりハイペースで勉強を進めました。
(詳しくは過去記事をご覧ください)
中学受験が近づいてくると、以前のようなストレス反応は見られなかったものの、弟に辛く当たる様子は見られました。
弟に当たるのは決して褒められたものではないと思いますし、その都度注意はしていました。
ただ、受験前のストレスがたまった状態としては(このくらいの年代であれば)よくある反応なのかなと考えていました。
少なくとも、以前のようにストレスが強すぎて心配な状況では無さそうと判断していたのです。
(それでも色々とストレス対策を考えて実践はしていました。詳しくは過去記事をご覧ください)
受験前は、弟と「早く受験が終わって優しいお兄ちゃんに戻ってほしいね」などと話していました。
中学受験後の様子
上で紹介した過去記事(中学入試とメンタルケア)でも書いたのですが、中学受験が終わったら「やりたいことリスト」を作って受験を乗り超えました。
受験を乗り切るモチベーションとなった「やりたいことリスト」には色々なことを書いていたのですが、ずっと我慢していたゲームが一番やりたかったようです。
受験後はずっとゲームしていました。
受験後1か月以上経った今となっては、ある程度勉強(学校の課題など)も始めています。
それでも、時間は限られるようになったものの、ほぼ毎日ゲームはしています。
受験というストレスから解放されて、やりたいこともやって精神的にも落ち着くだろうと考えていました。
これでやっと優しいお兄ちゃんに戻ってくれるかなと……。
しかし、受験前より幾分マシになったものの弟には結構きつく接しています。
うーん、ストレスがマシになっても、そんなにすぐに態度が変わるものでは無いのでしょうか……。
また、受験後にも中学の勉強の先取りとしてパパ塾は行っているのですが、ちゃんと課題をやっていないことがあります。
以前よりはかなりペースを落として、課題の量も減らしているのですが……。
受験前は、私が出す課題に多少不満を言うことがあってもちゃんとやっていました。
自分でも、その勉強が必要と分かっているからやっていたんだろうと思います。
勉強自体のモチベーションが下がっているのかなと考えていました。
もしや反抗期?
受験が終わったある日、家族で近くのショッピングモールに行くことになりました。
受験前に次男が書いていた「やりたいことリスト」には、家族でショッピングモールに行きたい、とも書いてくれていました。
ただ、実際受験後に誘っても「行かない」と言ったり、「どっちでも良い」と言ったり反応は鈍いものでした。
さらに、ショッピングモールに行っても携帯ゲーム機でずっとゲームしていたり……。
この日は、次男が必要なものを買いに行くという目的もあり一緒に行くことになりました。
ただ、何故か不機嫌。
理由を問いかけても「別に」くらいしか答えません。
お前は某女優さんかよ、とツッコミを入れても(古くて理解していないのもあり)反応は鈍いものです。
ショッピングモールでも、次男の物を決めているのに「どれでも良い」と言って全く積極的ではありません。
この日だけなら「どうしたの?」などと聞くのでしょうが、最近はずっとこんな感じ。
入試のストレスのせい……も多少はあるかもしれませんが、そろそろそれ以外の可能性も考えなくてはいけないでしょう。
その可能性とは「反抗期」。
そう考えると、最近の次男の様子には非常にしっくりきました。
反抗期(はんこうき)は、精神発達の過程で、他人の指示に対して拒否、抵抗、反抗的な行動をとることの多い期間のことである。子供から大人へと成長する過程で誰もが通るものとされている。
(中略)
個人差はあるが、小学校高学年〜中学生の思春期の時期に起こるとされている。文部科学省では精神的な自立の手がかりを得るとされる中学2年生の頃と定義している。
(中略)
反抗期の子供に保護者がしがちなのが「叩く」などといった暴力、他の子供との比較、必要以上の干渉などが挙げられるが、これらは逆効果となる場合が多く、余計に反抗を高ぶらせてしまう恐れがある。方法は様々であるが、必要以上に干渉せず自然に感じさせる環境をつくってあげる事が大切である。
反抗期に関してWikipediaで調べると上のような文章が出てきました。
まさか、反抗期の対処まで書いてあるとはびっくり。
やっぱり、反抗期の解説を読んでいても次男の変化は反抗期なんだろうと思います。
受験のストレスもあったので分かりにくかったのかもしれません。
中学受験による心の成長
中学受験の体験は次男の精神的な成長につながったのだろうと思います。
受験勉強の最中にも成長を感じることは多々ありました。
その代表的なところは次の通りです。
- 塾に通わず自分で勉強していたこともあり、自立する心
- 自分自身を律して勉強をつづけた、自制する心
- 試験で悪い結果が出ても、それをばねに頑張ろうとする反発心
- 受験を良い結果で乗り越えられたことで、自信
その他、(弟は虐めていますが)以前よりはストレスに強くなったと感じられるようにもなりました。
おそらくそれらの成長もあり、反抗期に突入したのだろうと考えています。
これからについて
反抗期を迎えた次男には、成長を嬉しく思う気持ちもある反面、もう少し子どもで居てほしかったなという(身勝手な)思いもあります。
実際に親の目線から見た反抗期というのは、「こっちがせっかく色々やってあげてるのに、感謝も無くて態度が悪い」という印象です。
でも、自分自身も通った道。
反抗期は心の成長に必要な過程です。
次男は、自分自身で成長していかなければいけない時期になっているのでしょう。
Wikipediaさんの言う通り、必要以上に干渉せず見守りたいなと思います。