当ブログは中学入試までの軌跡を中心に、中学入試対策や問題の解説などを綴ってきました。
そして幸運にも第一志望の中学に合格して中学受験を終了することができました。
ただ、中学入試を終えたことは次の目標(ほとんどの場合は大学受験)のスタートラインに立ったにすぎません。
中学入試を終えたばかりで大学受験を考えるのは子どものみならず親もげんなりしますが……。
大学受験の対策として思い浮かぶものは塾ですが、中高一貫校に通う生徒はいつから塾に通うべきでしょうか。
そもそも通う必要があるのでしょうか。
私の周囲の人(高校の同級生など)を見ていた経験から、中高一貫校に通う生徒が塾に通った方が良い場合や、いつから塾に通うか考えてみようと思います。
(私は中高一貫校に高校から入学したため、私自身の経験を話せるわけでは無いのですが……)
中高一貫校と塾
この春、我が家の次男は晴れて中学生になります。
中学入学準備としてどのようなことをするべきなのかSNS等を見ていると、少し意外なことを書いている人が結構居ました。
中高一貫校に入学予定の生徒の中には、中学入学前の今の時期から早くも大学受験を見据えた塾に通う方も居られるようです。
そういえば、入試会場でも塾のパンフレットを配っていたような……。
志望校に合格したにしても、残念ながら縁が無かったにしても中学入学後は受験は一旦忘れてリスタートしなければいけないとは思います。
だからといって今からすぐ塾通いとは……。
本当にそこまで必要なのでしょうか……。
そもそも塾は必要?
中学受験に合格して進学する場合。
ほとんどの方は中高一貫校に進学されると思います。
中高一貫校は中学校と高校の6年間で大学受験までの対策を行うということが、かなり重要なメリットです。
具体的には、おそらくほとんどの中高一貫校が高校2年生までに高校の内容を終了するようなカリキュラムとなっていると思います。
(灘では高校1年で基本的にはほぼ全範囲終了する進度でした。このため高校からの進学者は高校1年の1年間で3年分を勉強する必要がありました)
なので、中高一貫校で学校の勉強をちゃんとやっていれば、塾に通わずともまずまず受験の対策ができているはずです。
よって、中高一貫校、特に所謂進学校であれば中学入学後すぐに塾に通う必要性は低いと考えます。
(学校のサポートがどの程度かによっても多少異なります)
余談ですが、私の仕事はそういった進学校から難関大学を目指して勉強してきた人がたくさん居ます。
そんな中、後輩や同僚を見ていて思うことがあります。
人間性を養ったり、考え方の柔軟性(多様性)という意味でも、せめて中学の間くらいはクラブ活動など好きなことをした方が良いのではないかな……と。
勉強を頑張ることが悪いわけではありませんが、あまりにも世間一般の考え方とズレる(他の人の考え方が理解できない)人が居るので。
当然塾だけの問題ではありませんが、思春期の様々な経験は人格形成に重要だとは思います。
とは言っても、中高一貫校で塾に通う方が良い場合というのもいくつか考えられます。
どういう状況で塾に通うことを考えた方が良いのか、以下で述べていきます。
塾が必要になる状況
私が考える塾が必要な状況は以下の4つです。
- 高校受験する場合
- 学校の勉強進度について行けない場合
- 学校の勉強では物足りないと感じる場合
- 大学受験対策
それぞれに関して具体的に述べていきます。
高校受験する場合
中高一貫校の中には高校に進学するために試験が必要になる学校もあるようです。
また、様々な理由で高校から別の学校に進学することを目指して高校受験する方も居ます。
人間関係や内部から見た学校の雰囲気、勉強の内容などで他の学校を受験するという選択肢を考える人も居ます。
人によっては、せっかく中学受験したのにもったいないと感じるかもしれません。
ただ、そういった選択肢があることも、中学受験をする一つのメリットと言えます(やり直せるという意味で)。
(過去記事でも中学受験のメリットとして言及しているので、良ければご覧ください)
当たり前ですが、高校受験対策の勉強は中高一貫校では行われません。
当然、中学校の課程は勉強するのですが、中学受験と同様に高校受験も対策をしなければ突破が困難です。
特に難関校であればなおさら。
高校受験、特に難関校受験を考える場合は、早めから塾に通うことが勧められます。
学校の勉強進度について行けない場合
中高一貫校、特に進学校は5年程度(中にはもっと短い期間)で中学・高校のカリキュラムを終了します。
つまり、授業の速度が速い。
通常、受験に合格して入学する生徒は、その学校の求めている学力を有していると考えられます。
つまり、授業について行けないなんて状況は起こらないはずです。
ただし、実際はどこの学校でも一定数授業についていけない生徒が居るようです。
高校の課程は中学で習う内容を利用します。
高校受験対策までは必要無くても、中学校の勉強は必須です。
中学以降で習う内容に不要なものは(ほとんど)ありません。
このため、授業について行けないのであれば、早めに(中学校の間でも)対策した方が良いと思われます。
対策としては個別指導塾、特に通っている学校に対応している塾に通うことがベストです。
(学校によっては先生が補習や声掛けなどにより個人個人の勉強を見てくれる場合もあるようなので、まずはそういったサポートの有無を確認してください)
授業の内容が難しくて理解しづらい場合は、スタディサプリなどの通信教育(映像授業)を補助的に使用するのも一つの方法です。
スタディサプリは戻り学習、先取り学習しやすいのがポイント。
映像授業もレベルが高くて、難関校志望者であっても十分価値があります。
ただし、個別のコーチングを別料金で付けることはできますが、自分で学習しようという意欲が無いと続けるのは難しい点は留意しなければいけません。
(自分で勉強するのが難しい場合、以下に書くような個別指導塾が良いと思います)
授業について行けない場合、原因は色々考えられます。
- (小学校時代に塾での学習に慣れていたため)中学校の勉強法に対応できていない
- 学校の先生と合わない
- そもそもやる気がない(入学後燃え尽き症候群になった)
……他にも原因はあるかもしれませんが、これらの場合が多い気がします。
(単純に勉強進度が早くてついて行けないという場合、勉強法が対応できていない、もしくはついて行けないことでやる気を無くしているという理由に分類されます)
それぞれについて、もう少し詳しく見ていきます。
中学校の勉強法に対応できていない
中学受験では塾から勉強の仕方から細かくサポートがある場合が多く、親のサポートも必須です。
ただ、中学以降は基本的に自分で考えてやらなければいけません。
(中学以降も親が張り切ってサポートする人も居るようですが、子離れ・親離れのためにも、子どもの自立のためにも自分でできるようにさせたいものです)
今までの勉強法を修正しながら自分の勉強法を確立するのが理想です。
でもうまくできない生徒も居ます。
そういった生徒は大学受験用の塾や予備校ではなく、個別指導塾、特に通っている学校に対応している塾に通うのが良いと思います。
その学校での勉強に対応してくれる個別指導塾で、勉強の仕方から見てもらい自分の勉強法を確立するのが理想です。
苦手分野や理解できていない分野は、放置しても負債が積み重なるだけです。
早めに塾に通うなどの対策をすることが望ましいと考えます。
学校の先生と合わない
どれだけ評判のいい学校でも、生徒と教師というのは人間と人間なので合う合わないがあります。
合わない先生でも、折り合いを付けながらうまく対応できる人も居るかもしれません。
ただ、状況次第ではなかなかうまく対応できない場合もあります。
私自身、高校時代の物理の先生と馬が合わず苦労しました。
今思うと私が精神的に幼く、一方的に反発していただけだと分かるのですが……。
一時期物理なんて見たくもない、なんて状況になり苦手意識を感じていました。
大学受験で物理が必要だったため、一から自分で勉強する羽目になり本当に苦労しました。
中学校の間であったとしても、特定の先生の教科だけ苦手なんて状況になると後から苦労します。
こういった場合でも、個別指導塾を利用することは検討しても良いと思います。
そもそもやる気がない
小学校の時は頑張って勉強していたのに、中学に入ってからやる気が無くなった。
こういった場合、やる気を出せ! と言っても解決しません。
中学入学をゴールと考えて、燃え尽き症候群になってしまった場合。
大学受験のモチベーションはあるものの中だるみになってしまう場合。
学校のレベルが高くて(もしくは授業が単純に早くて)ついて行けない部分が出てきて、手が回らないうちにやる気がなくなった。
……色々な原因が考えられます。
燃え尽き症候群や中だるみの場合、目の前の短期目標を設定してもらいながら勉強の進度を確認する程度のサポートがあった方が良いと思われます。
小学生であれば親がやる内容かもしれませんが、子どもの自立・親の子離れのためにも個別指導塾を活用するのが良いと思われます。
また、学校の進度について行けていない場合は特に早い対処が必要です。
その学校に入学する最低限の学力は有しているはずなので、その子だけ学力的に劣っているなんてことはありません。
勉強の仕方の指導や、勉強の積み残しが多いようであれば何から勉強するべきかという取捨選択が必要になると思われます。
そういった指導は個別指導塾がベストと思われます。
学校の勉強では物足りないと感じる場合
中高一貫校は全体的に授業の進度が早く、ついていくのもやっとという人も多いと思います。
ただ、中にはその学校から進学することが多い大学のレベル(ボリュームゾーン)より難関大学を志望し、授業が物足りないと感じる人も居るようです。
授業に物足りなさを感じるようであれば、早めからより高いレベルの学習を提供されている難関塾に通うのも一つの選択肢です。
また、そのような生徒であればZ会の通信教育もおすすめです。
Z会であれば、クラブなどの課外活動と両立しながらより高いレベルの先取り学習を受けることができます。
1教科から受講できるため、苦手科目だけ受講するなど必要な教科だけを選べるのも良いですね。
大学受験対策
中高一貫校の中には、大学別対策授業など塾でやってくれるようなサポートをしてくれる学校もあります。
実際、我が家の次男が受験した中学も学校の勉強だけで難関大学を目指せることを売りにしていました。
ただ、個別の大学受験対策などは塾の方が一日の長がある場合が多いようです。
また、塾では他校の生徒の勉強進度などが分かることもメリットです。
(学校と違うアプローチで勉強することはメリットになる場合もありますが、余計な混乱を招くデメリットになる場合もあります)
志望大学や、学校の勉強進度、内容などから塾に通うかどうかの判断が必要になると思います。
(現実的には、通っている学校の卒業生で志望大学に合格した人がどのようにしていたか、などが参考になると思います)
塾に通うならいつから?
高校受験を目指す場合
中学1年のうち(もしくは高校受験を決め次第なるべく早く)から高校受験対策塾に通うことが望ましいと思います。
学校の勉強進度について行けない場合
学校でのサポートが無い、もしくは不十分な場合はなるべく早くから個別指導塾に通うことが望ましいと思います。
学校の勉強では物足りないと感じる場合
学校の勉強では物足りない場合、大学受験対策の高レベルな塾に通うことを検討必要があります。
そういった塾の場合、塾自体の勉強進度についていけなくなる可能性があるため早めからの通塾が望ましいと考える人が多いようです。
(ただし、私自身は無理のない範囲での通塾で良いと思います)
クラブ活動などとの兼ね合いなどがある場合では、Z会の通信教育も検討されます。(その場合も無理がない範囲で早いうちに始めた方が、先取りというメリットは大きいと思われます)
大学受験対策
中高一貫校に通う生徒が大学受験対策として通塾するのは、受験対策(問題演習など)を始める時期になってからでも問題ないと考えています。
具体的には高校生になってからで十分だと思います。
実際、灘でも中学から塾に通う人も居ましたが、ほとんどは塾に通うとしても高校生になってからだったように思います。
学校で勉強のサポートがある、模試の成績が悪くないなどの場合は高校2年生頃からの通塾でも良いと思います。
ただし、中高一貫校で高校の勉強にさしかかる中学3年生頃から勉強が難しくなるため、中学3年生頃から塾に行く人も多いようです。
我が家の予定
我が家では、当面塾に通うことは考えていません。
入学前の春休み期間中は、中学でのスタートダッシュを目標に数学と英語の予習をさせていますが、後は学校の勉強を自分でさせるつもりです。
できれば大学受験まで塾に通わず行ければ理想(費用的にも助かる)のですが……。
こればっかりは始まってみないと分からないですね。
ただ、上の文中にも書いていたスタディサプリは始めます。
現在キャンペーンで安く入会できるので……。
スタディサプリは小学校3年から高校3年までの授業内容が見放題なので、今後分からないことが出てきた時に戻り学習や、先取り学習しやすいのが良いですね。
映像授業もレベルが高くて、難関校志望者であっても十分価値があると思います。
何より安いのも魅力です。
私立の学費は高いので、塾などの費用は少しでも安く抑えたいのが本音。
その点、スタディサプリは月額2178円(年額21780円)とリーズナブルなのが魅力。
14日間無料体験もできるため、試してみるのも良いかもしれません。
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