当ブログは、自宅学習(パパ塾・ママ塾)で中学受験に挑んだ軌跡を描いてきました。
他の方の中学受験ブログを拝見すると、ブログを書くような皆さんは非常に意識が高いなぁと感心します。
低学年の間から塾に通ったり、非常に負担が大きい塾に行ったり……。
私は中学受験ブログを書いていますが、正直そこまで意識が高いわけではありませんでした。
(意識が高いから良いとか悪いとか言うつもりはありません)
では、何故中学受験することにしたのか。
今回、受験しようと決めた前後のことを振り返っていこうと思います。
私立中学受験を決意するまで
もともと「公立中高に進学してくれればなあ」と考えていた我々夫婦が、どういう経緯で子供を私立中学受験させたか紹介していきます。
夫婦の進学に関しての考え
我々夫婦は子供たちに私立中学に進学してほしいと考えているわけではありませんでした。
どちらかというと、地域の公立高校が優秀なこともあり、もし難関大学を目指すにしても公立中学から公立高校に行ってくれれば、と考えていました。
こう考えたのは、住んでいる地域では私立中学への進学率がそれほど高くないこと、地元の友達と離れ離れになってしまうのが可哀想に思えたことなども理由でした。
(当然、公立中学の方が学費が安いことも理由の一つでしたが……)
ただし、子供が真剣に考えてやりたいことを見つけた場合、応援してあげようと考えていました。
(後に中学受験に関して色々と調べ、中学受験をするほうがメリットが大きいと考えるようになりました)
小学校低学年までの教育方針
我が家の基本的な考え方は「子供が自分で何をしたいか考える」ことです。
これは、日常生活だけでなく、将来何になりたいか考えることも含みます。
親の方からこうなってほしい、と押し付けることはしないように心がけていました。
習い事
低学年までは、親がやってほしいことでは無く子供が興味を持った習い事をさせるようにしました。
その結果、我が家の三人の子供たちは見事にバラバラのものに興味を示し、習い事に連れて行くのが大変な状況になりました。
未就学児のための幼児教室などは、誰も行きたがらなかったので通わせませんでした。
ちなみに最近「中学受験は算数で受かる」という本を読みました。
中学受験を考える受験生の保護者、特に成績が伸び悩んでいる方には是非読んで欲しい一冊です。
その中に、低学年のうちから早すぎる先取り勉強をしている子は暗記に頼りがちで自分から勉強しようという意欲が育ちにくいという話がありました。
その話が本当かは分かりませんが、実際灘の同級生で幼児教育をやっていたような人はほとんどいなかったように思います。
(当時はそこまで幼児教育自体ありませんでしたが)
我が家の教育でそこまで考えていたわけではありませんが、子供が興味を持たなかったため幼児教育とは縁がありませんでした。
勉強に関しては、将来困らないように最低限の計算と漢字ドリルのみ家でさせていました。
色々なものに興味を持ってもらいたい
身の回りの様々なものに興味を持ってもらおうと、小さいうちはなるべく色々なところに連れて行くようにしました。
動物園や水族館、山、川、海、飛行機(空港)、サーキット、電車博物館……。
ほとんど小さい子連れで行く定番の場所ばかりです。
ただ、自然にも興味を持ってもらいたいし、様々な職業にも興味を持ってもらいたいと考えていました。
その結果、見事に我が家の三人の子供たちはバラバラの職業を目指したいと言い出すようになりました。
将来の夢
小学校3年生頃に、我が家の子供たちと将来どうしたいのか話し合いました。
これは、3年生頃にはある程度ちゃんと将来について考えられるようになってきていると思われたためです。
(将来を決めるなどというものではなく、この時点での考えを聞く程度ですが)
私立中学を受験するのであれば小学校4年生頃には入塾が必要なので、3年生頃にある程度の進路を考える必要があったというのもありました。
次男は小さいころから一つの夢をずっと言い続けています。
それ以外の職業などもそれとなく伝えてみたのですが、興味はないようです。
そして、その夢を叶えるためにどうするべきかということを調べました。
次男の夢を叶えるためには、ある程度以上の学歴があることが望ましいようです。
それを踏まえて次男と話し合いをしました。
中学受験という選択肢があること、中学受験するためには塾に行ってかなり勉強しなければいけないこと、中学受験すれば小学校の友達と同じ中学に行けないこと、公立の中学から高校に上がっても夢を目指せるかもしれないということ……。
次男はじゃあ塾に行くわ、と軽く言いました。
まだ小学校3年生なのでどれくらい分かっているかも分からないけれど、とりあえず塾に行かせてみようかという結論になりました。
ちなみに、我が家の次男と三男は(今のところ)この時期に決めた夢と変わっていません。
長男は色々とやりたいことが変わっているようです。
あくまで、小学校3年生の時点での夢なので、変わっても良いと思います。
ただ、将来について真剣に考えて、それを叶えるためにはどうしたら良いかという考えを持ってほしいとは思います。
塾に通い始めてから
小学校4年生から、地元で有名な進学塾に通い始めました。
その塾には、4年生の間はお試しのようなコースがあったのも大きな理由でした。
4年生の間は塾が楽しいようで、生き生きとして塾に通っていました。
やはり塾の友達は皆受験するようで、自然と受験する気持ちも高まっているようでした。
ただ、5年生になり授業の回数が増え、宿題が増え、先生が変わったことで塾がストレスになり始めたようでした。
体調まで影響が出始めたことで夫婦と次男で話し合い、塾は辞めることにしました。
しかし、塾は辞めても次男は受験を辞めるつもりはありませんでした。
何故そこまで強い思いを持ったのかはよく分かりません。
ただ、勉強したいという気持ちは尊重してあげたいと考えました。
その時点で、負担が少ない塾(個別指導など)を考える選択肢もありました。
ただ、次男の精神的負担がかからないようにしたかったこと、次男自身がパパ塾で教えて欲しいと言ったこともありパパ塾で教え始めることになりました。
(この辺りは、過去記事でも紹介しています)
パパ塾開始後
パパ塾で勉強を開始した当初、勉強のペースを上げると次男の負担になるかもしれないと思い、比較的ゆっくりしたペースで授業していました。
宿題もそれほど多くしなかったため、この時期は比較的ゆっくり過ごせたのではないかと思います。
こうしていたのには、塾で精神的に疲れた次男をリフレッシュさせたいという気持ちもありましたが、次男が本気で中学受験を目指すのか見極めたいという考えもありました。
次男は、遊んだりテレビを見たりはしていましたが、宿題は毎回きちんと仕上げてきました。
本当に受験するの? と聞いても、毎回中学受験したいと言いました。
ここまで来るとこちらも腹を括らなければいけません。
他の塾に転入するのはタイミング的に難しい(受験を目指す5年生の半ばにしては、進度が遅すぎる)と思われたので、パパ塾で受験を目指すしかないかなと覚悟を決めました。
後から調べてみると、個人指導の塾など色々選択肢はあったと思います。
ただ、パパ塾で中学受験したことは、次男とのコミュニケーションが増えたことや、次男のことをより分かるという意味で良かったと思います。
(本当に大変でしたが……)
志望校の存在
ここまでの内容だと、次男は非常にやる気に満ち溢れているように見えますが、実際のところそうではありませんでした(笑)。
一応宿題はやってくる、授業もちゃんと聞く。
でもそれ以上はありません。
復習もしません。
そんなことでは受験は難しい、と言ってもあまりピンと来ていない様子。
塾に通っていると、周囲の子供と自分との比較で学力を子供自身が実感できるため、良くも悪くも緊張感が持てると思います。
ただ、パパ塾だとどうしてもダレてしまうみたいです。
5年生の後半、実際に受験を意識しだしたころから私は勉強のペースが上がらないことに焦っていたのですが、次男はいつまでたってもマイペース。
頑張らない次男に、本当に受験する気があるのか? という心配が出てくるようになりました。
ただ、そんな状態も志望校が決まったことで変わりました。
5年生の秋から6年生の春にかけて次男と色々な学校を回りました。
そして、第一志望、そして結果的に次男が進学することになる学校と出会うことになります。
今思うと、それこそがターニングポイントでした。
志望校が決まり、模試などで志望校との距離感(かなり偏差値的に難しい)ということを自覚してから勉強のペースが格段に上がりました。
モチベーションも上がったのだろうと思います。
そこからは親も子も全力で志望校受験に向かうことができました。
最後に
中学受験は挑むメリットも大きいですが、親も子も非常に負担が大きいです。
親の意向の押し付けでなく、子供の気持ちも重要だと思います。
我が家はなるべく子供の意志を尊重しようと考えましたが、実際に受験に向かうには子供の意志だけでもなかなか難しいです。
我が家の場合、志望校に巡り合えたのが大きかったですが、中学受験に向かうモチベーションは各々異なると思います。
すんなりと中学受験に向かうのであれば良いのですが、少しでも迷いがあるのならば……。
子供とたくさんコミュニケーションを取ってください。
本当に中学受験に挑むのが良いのか。
中学受験を通して何がしたいのか。
子供の気持ちをきちんと確認して、親子の方向性を一致させることが重要だと思います。
そして、子供が本当の意味で頑張る理由を見つけられると、頑張れるようになるかもしれません。
我が家の場合、志望校の存在が頑張る理由になりました。
我が家の経験が、少しでも参考になれば嬉しいです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。