パパ塾で受験

親子で挑んだ中学受験体験記と小中高生の勉強解説

灘卒業生の進路

 当ブログは、次男の中学入試にパパ塾で挑んだ経験を基にした記事を主に書いていますが、私自身が灘校卒ということで灘に関する記事も何度か書いています。

(前回灘の文化祭に関して書きました。この記事の公開日(5/3)までの開催なので、行けそうな人は参加してみてはいかがでしょう)

kishi-john.hatenablog.com

 

 実は前回記事を書く前に、最近の灘卒業生に関して気になるニュースがあったのでそれを調べていました。

(それで灘の文化祭のことを思い出したので、急遽前回記事にしました……)

 

 そのニュースというのは、兵庫県の芦屋市長に灘校卒の高島氏(後輩なのですが、凄い人すぎて全く後輩という気がしませんw)が選出されたというものです。

 

 彼の経歴で気になった人も居るかもしれませんが、彼は灘を卒業後、ハーバード大学を卒業しています。

 

 実際、灘でトップクラスの学生は海外の大学に進学することも珍しくなくなってきているようです。

 今回、そんな灘校の卒業生の進路に関して書こうと思います。

 

灘校生の進路に関して

新芦屋市長高島氏について

 先日、兵庫県の芦屋市長に灘卒・ハーバード卒の高島崚輔(りょうすけ)氏が史上最年少となる26歳2カ月で選出したことが話題になりました。

www.sankei.com

 

 彼のことは、年齢が離れているため直接は知りませんでしたが、話題になっていたため市長選前に知ることができました。

(政治に関する話題は意図的に避けているため、選挙前は記事にしませんでしたが)

 

 彼は灘高で生徒会長を務め、生徒会長時代に芦屋市のイベントに参加したことも一つのきっかけとなり芦屋市長選に立候補したとのことです。

 

 灘を卒業後、東大とハーバード大に合格し4ヶ月だけ東大に通った後に東大を退学し、9月にハーバード大に入学。

 ハーバード大環境工学を専攻し、再生可能エネルギーの研究などをされていたそうです。

 そういった経験を芦屋市政に生かしたいとのこと。

 

 彼のことを知れば知るほど、本当に尊敬すべき行動力と実績だと思います。

 本当に全く後輩だとは思えません(笑)。

 

 この記事で政治的な発言をする気は全くありませんが、本当にこれから頑張って欲しいと思います。

 

灘校生は海外の大学に進学?

 高島氏の記事で、灘校生はハーバードとかに進学するの? と思われるかも知れません。

 

 答えはイエスでもありノーでもあります。

 

 私の時代、同級生で日本の大学に進学せずに海外に進学する人は居ませんでした。

 日本の大学卒業後、もしくは在学中に海外に留学した人は居ますが。

 

 ただ、私が卒業して数年後、灘の後輩に「最近の灘のトップ層は海外の大学に進学してますよ」と言われました。

 ハーバードとかMIT(マサチューセッツ工科大学)などを目指すのだと……。

 

 私の時代(もしくはそれより上の世代)、灘校のトップは東大理科三類ではなく東大理科一類に進学していました。

 優秀な人間が、医学部ではなく理科一類に進学することで日本の科学技術を支えるのだと思っていました。

 しかし本当に優秀な人であれば、東大に進学せずに最初から海外に出るのも良いと思います。

 

 その後、進学先を調べているとトップだから海外の大学というわけでも無さそうです。

 コロナの影響もあったのかもしれませんが……。

 令和5年度は4月8日現在、3人が海外の大学に合格したようです。

 

 首都圏の進学校でも海外の大学に進学する生徒が増えているようです。

juken-log.net

 灘の卒業生220人中の3人なのでそれほど多くはありませんが、今後更に海外に進学する生徒が増えるのかも知れませんね。

 

令和5年度大学合格状況と私の時代の状況

 灘校のホームページで公開されている、令和5年度の大学進学実績は以下のリンクから確認できます。

http://www.nada.ac.jp/2023goukaku0408.pdf

 

 卒業生は220人。

 東大合格は86人(このうち現役が66人、理三15人)。

 京大合格は45人(このうち現役が32人、医学部17人)。

 国公立医学部64人。

 私学医学部は公表されていませんが、防衛医大17人。

 

 最難関と言われる東大理科三類(医学部医学科)や京大医学部などの合格者数はさすがです。

 

 私より上の世代では東大合格者数が100人を優に超えていましたが、昔よりは東大合格者数が減っています。

 昨今の医学部人気で東大を志す人が減ったのでしょうか。

 

 私の世代は東大合格者数が100人を少し超えるくらい。

 医学部人気が増してきていた時代で、東大志願者が減っていると教師が嘆いていたのを覚えています。

(当時、その教師は「やりたいことが無いやつはとりあえず東大に行け!」と某ドラマのようなセリフを言っていました)

 

 実際、医学部に進学した同級生は50人以上居たと思います。 

 京大にも30人以上は進学したと思うのですが、正確な数は覚えていません。

 

 当時、220人弱の学年でしたが、150位くらいまでに入っていれば東大理科一類や地方国公立医学部は行けるかなという感じでした。

 浪人した同級生は、200位くらいだった人でも国公立医学部に進学しています。

 

 それと比べると、国公立医学部や京大に進学する人が増えたのかなという印象で、内容はそこまで変わらなさそうです。

 昔より「とりあえず東大」という人が減ったのかも知れませんね。

 

最後に

 新芦屋市長高島氏のニュースから、灘の卒業生の進路を考えてみました。

 

 昔より東大進学者が減り、京大や医学部に進学する人が増えているようです。

 また、優秀な人は海外の大学に進学するケースも出てきているようです。

 

 今回の記事が、今後灘進学を検討している人の参考になれば幸いです。