パパ塾で受験

親子で挑んだ中学受験体験記と小中高生の勉強解説

算数のミスを減らすには

 当ブログは、2023年にパパ塾で中学受験した経験談や中学受験の勉強法などについて記事にしています。

 

 今回の記事は、入試間近の6年生秋に受けた五ツ木・駸々堂模試特別回の結果報告で記載していた内容のリライト(内容を一部分割し、加筆修正したもの)です。

(五ツ木・駸々堂模試特別回の結果報告は以下の記事をご覧ください)

kishi-john.hatenablog.com

 

 以前に模試を受けた際に算数のミスが多発し、どうすればミスを減らせるのか悩みました。

 その結果、ミスの種類を分類しそれぞれの対策を立てることにしました。

 

 今回の記事でそれぞれについて解説しています。

 同じように算数や数学でミスに悩む方(保護者)の参考になれば幸いです。

 

この記事で分かること算数のミスの3つのパターンとは?
ミスのパターン別の対策とは?

 

算数のミスを減らす対策

ミスのパターン分類

 算数においてミスのパターンは色々な分類の仕方がありますが、我が家の次男のミスを分析すると大まかに以下の3パターンに分類されると考えます。

(細かく分けるともっと多くのパターンに分かれると思うのですが、ここでは以下の3パターンからさらに細かく分類してみました)

 

  1. 計算ミス
  2. 結果の書き間違い
  3. 問題の意図の読み間違い

 

 それぞれについて、もう少し詳しく説明していきます。

(内容に多少重複する部分があります)

 

①計算ミス

 計算ミスと一言で言っても、我が家の子供の場合以下の二つのパターンがありました。

  • 単純な計算間違い
  • 数字の書き間違い:計算途中(筆算など)で字が汚いために読み間違うという状況(数字の6を0と読み間違うなど)が多く見られました。

 

②結果の書き間違い

 結果の書き間違いも細かく分けると以下のようなパターンがありました。

  • 単純に計算結果を書き間違えるパターン:計算ミスの項目で書いたものに近いですが、途中式まで合っているのに答えを書き写す際に字の汚さや勘違いで誤った答えを書いてしまうといった状況など。
  • 単位を間違っているパターン:m(メートル)を聞かれているのにkm(キロメートル)で書いてしまうといった状況など。
  • 書かなければならないものを間違うパターン:Aの結果を聞かれているのにBの結果を書くといった状況など。

 

③問題の意図の読み間違い

 これも細かく分類すると以下のようなパターンに分類されました。

  • そもそも何をしなければいけないのか間違っている
  • どのような解法を選択するべきか間違っている
  • 問題文の主語と述語を正しく読み取れていないなど

 

 

パターン別ミスを減らす方法

 ではその3パターンに関してミスを減らす方法を考えます。

 

①計算ミスを減らすには

 単純な計算ミスを減らすために、計算問題をたくさん解くことは重要だと思われます。

 ただし、計算力が上がるまで時間がかかるため、今回はより実践的(テストで効果が出やすい)方法を考えていきます。

(計算問題の円周が必要無いというわけではありません。むしろ可能な限り毎日計算問題は解くようにした方が良いです)

 

 一番効果的なのは見直し(検算)することです。

 問題ごとに見直しするのが理想ですが、時間の都合上難しい場合も考えられます。

 後から見直すつもりでも、うちの子どもの場合どの問題の計算をどこに書いたか分からないため見直しが難しいということがありました。

 

 ここで、まず絶対にやるべきなのは、計算用紙(問題用紙の計算のための余白)を分割しどの問題をどこに解くか決めることです。

 これにより、見直しをするときにどこを見ればよいのか分からなくなることが防げます。

 

 また、この方法は数字の書き間違いによるミスを減らすためにも有効だと思われます。

 

 計算スペースを分割することで、他の問題の計算とごちゃ混ぜになってどの数字が何なのか分からなくなることも防げます。

 さらに、計算スペースを十分に確保することで字を大きく読みやすく書く意識付けもするとより良いと思います。

 

②計算結果の書き間違いを減らすには

 書き間違いという意味では①で説明した計算途中の書き間違いと似ているのですが、結果が出てから答えの欄に書く際にミスが起こることはしばしば認められました。

 計算や解法自体は合っているのに……、と非常に悔しい思いをしたことがある人はうちの子供以外でも多いのではないでしょうか?

 

 このミスには、単純に計算結果を書き間違える、単位を間違う、書かなければいけないもの(聞かれているもの)を間違うという3つのパターンが存在します。

 

 このため、答えを書くときに3つの確認をするとこのタイプのミスを減らすことができます。

 それは、答えを回答欄に書く際に計算用紙の答えと同じか確認する、答えの単位を確認する、何を聞かれているのか確認するという3点です。

 

 ほとんど時間がかからない作業なので、普段からこれらの確認をするという癖をつけるよう心掛けると良いと思います。

 

③問題の意図の読み間違いを減らすには

 文章題で問題文に書かれている状況(問題文の設定)や、何をしなければいけないのかというような部分でもミスが起きることがあります。

 

 何をしなければいけないのかというのは、答えとして何を聞かれているのかという部分で②の内容とも重なるのですが、このようなミスを減らすために問題文を読むときに重要な部分に下線を引くのが(オーソドックスですが)有効かなと思います。

 

 その他のミスとして、解法の選択を間違うというのがあります。

 これはミスというより本質的な内容になってくると思うのですが、こういったミスを減らすには同じような問題を繰り返し解く、以前からこのブログで紹介しているパターン別演習が有効かなと思います。

 

 特に志望校が決まっている状況では、過去問をパターン別に繰り返し解くことでそういったミスを減らすことも期待できると考えています。

 

kishi-john.hatenablog.com

 

最後に

 今回の記事は、昨年秋に模試の結果が返却された際に書いた記事を分割してリライトしたものです。

 

 以前の記事で今回書いたような対策を立て、徹底するようにしました。

 具体的には、計算問題をなるべく一緒に解いてこの対策が問題ないか、実際にこれらの対策を行えるか確認するという作業をしていました。

 

 この対策を徹底してから、ミスは完全に無くならなかったものの減らすことができ、結果的に合格につながったのだと思います。

 

 我が家では入試直前までミスが減らなかったためこのような対処を行いましたが、入試まで時間があるのであれば普段から計算問題を解く際に心がけるようにすると良いと思います。

 

 今回の記事を参考に、読んでいただいた方(もしくは子供)のミスが減ることを願っています。