パパ塾で受験

親子で挑んだ中学受験体験記と小中高生の勉強解説

夏休みまでにするべきこと

 関西と首都圏など地域によって多少違いますが、中学受験までいよいよ8ヶ月程度となってきました。

 

 まだまだ時間はある?

 いえいえ、ここから受験まであっという間です。

 6年生はそろそろ受験を意識し始めているでしょうか。

 

 また5年生以下でも、今から夏までの時期をどう過ごすかというのは非常に重要です。

 

 今回は、中学受験を目指す小学生が夏前の今の時期をどう過ごすべきかという点をまとめてみます。

 

この記事で分かること6年生が夏休み前にするべき勉強
5年生以下が夏休み前にするべき勉強
6年生が勉強以外で夏前にするべきこと

 

夏休みまでの計画

 中学受験を控える6年生にとって、塾に通っているかどうかに関わらず夏休みの過ごし方は非常に重要です。

 良い夏休みを迎えるためにも7月までの「夏休み前の期間」というのは計画的に有意義にする必要があります。

 

 また、5年生以下でも今の時期の過ごし方によってこの先が大きく変わってきます。

 

 今回は中学受験を目指す小学生が夏前の今の時期にするべき事を5年生以下と6年生に分けて考えてみます。

 

5年生以下

 5年生以下であっても学力を伸ばすために重要なのが夏休みです。

 1か月以上ある夏休みの期間に塾では夏期講習が行われるでしょうし、塾に通っていない人でもまとまった勉強の時間を取ることができます。

 

 ただ、夏休みに頑張るのは当たり前の話です。

 みんな頑張るため、ただ頑張っただけではそれほど差がつきません。

 

 では、その夏休みの期間にどのようなことをするのでしょう。

 塾に通っている場合と通っていない(家庭学習)場合に分けて解説します。

 

塾に通っている場合

 夏期講習では新しい単元の勉強をすることもあるかもしれませんが、今までの単元の復習や発展問題をする機会が多くなると思います。

 夏休みというまとまった時間に、重要な単元を復習するのは非常に効果的だからです。

 

 ここで、前にやっていたことを忘れて一から勉強を再開……なんてことになると非常に効率が悪いです。

 授業について行くのがやっと……というより授業についていくことができなくなる恐れもあります。

 

 そうならないために、今この「夏前の時期」を利用して少しずつでいいので普段の塾の勉強に加えて今までの復習をするのがおすすめです。

 復習の内容は、塾の夏期講習の予定に合わせても良いですし苦手範囲を優先しても良いと思います。

 

家庭学習の場合

 塾に通っていない場合でも、夏休みにどのように勉強するかを意識しながら計画を立てる必要があります。

 そこで家庭学習の場合の夏休みの学習計画と、それから逆算した夏前にやるべきことを考えていきます。

 

夏休みの学習について

 家庭学習であれば、夏休みに勉強する内容は比較的融通が利くと思われます。

 勉強の進度によって新しい単元をまとめて履修したり、今までの単元の復習を重点的に行ったり……。

 

 ただ、家庭学習で勉強を教えてきた私の経験から言わせてください。

 夏休みに家庭学習するのはダレます

 小学生、特に受験直前でもない5年生以下で夏期講習にも行かず家でしっかり勉強するのは非常に困難です。

 

 そこで、夏休みの勉強法としておすすめなのは、

  1. 夏休みだけでも夏期講習に行ってみる
  2. 今までの範囲の復習を重点的にやってみる

 という2点です。

 

夏期講習に行く場合

 夏期講習に行くのであれば、志望校に合格者が多い塾(の志望校を目指すクラス)の夏期講習が理想です。

 その時点でのライバルたちの勉強の進み具合はモチベーションになるでしょうし、今後何をしなければいけないか見えてくるかも知れません。

 

 夏期講習を受講するのであれば、夏前の今の時期にするべきことは通塾生と同様に考えるので良いと思います。

 つまり、その夏期講習で行われる内容の復習、もしくは苦手範囲の復習、塾の進度に追いついていないのであれば塾の進度に合わせた学習などになると思います。

 

今までの復習

 夏期講習に行かない場合、モチベーションをどのように保つかが重要です。

 結論としては、楽しいと思える勉強を重点的に行うのが良いと思います。

 

 夏休み期間を利用して新しい単元の学習をするのも手ですが、楽しいと思えるかがカギです。

 その単元や子供の性格をよく見て、楽しめない・ダレるようであれば無理しないで良いと思います。

(我が家の場合は、新しい単元に入るとダレることが多かったです)

 

 我が家の場合、比較的知っている内容を解くのが楽しめる(集中できる)ようでした。

 そこで比較的重要な単元を中心に、夏休みに重点的に復習するのはいかがでしょう。

 入試問題なども交えつつ、やりがいだったり面白さを感じて貰うのが理想です。

(夏休み前に、夏休みにするべきことももう少し詳しく解説します)

 

 そして、そのように夏休みを過ごすのであれば、夏前の時期にある程度勉強は進めておかなければいけません。

(逆に新しい単元をすることが楽しいと思える性格であれば、夏前に重点的に復習するのも手だと思います)

 つまり、夏休みまでをまとめて勉強計画を立てるのが重要です。

 

6年生

 受験生である6年生が今何をすべきか考えるために、受験までのおおまかな予定(スケジュール)を改めて確認します。

 

 また、6年生になると勉強面以外でも考えるべきことが出てきます。

 それも併せて解説します。

 

夏休み

 塾に通っている方であれば夏期講習が予定されていると思います。

(普段は塾に通っていない人でも、夏期講習は通うという人もいます)

 

 夏期講習では、苦手分野の復習、苦手分野を洗い出し目的で総合的な問題演習、入試に向けて発展問題演習などが行われます。

 

 塾ではテスト等で苦手範囲の把握がしやすく、定期的に学習した範囲を復習するようになっています。

 このため、塾に通っていない場合は、塾に通っている人以上に夏休み期間の苦手範囲の洗い出しと復習に力を注ぐのが良いと思われます。

 

秋以降

 模試やプレテストが本格的になり、過去問演習も始まるため、比較的時間の余裕が無くなってきます。

 

 特に冬休み以降は、塾の冬期講習や志望校の過去問演習などで時間的な余裕はほとんどありません。

 

今後の予定から逆算すると

 夏休み以降に充実した勉強を行うために、「夏休みまでの期間」にやっておいた方が良いことは苦手分野の復習です。

 

 夏休みや秋以降も苦手分野の復習をすることはあります。

 しかし、苦手分野の克服はなかなか難しいものです。

 早めから取り組んで損をすることはありません。

 

 また、夏以降は総合問題演習や発展問題など今までに学んだ内容を理解していることが前提になります。

 問題演習をすることで苦手分野の洗い出しをするという目的もありますが、苦手分野が少なければ少ないほど効率的に勉強することができる=学力を伸ばすチャンスです。

 

 特に、我が家のようにパパ塾などの自宅学習で中学受験に挑む際には、復習が疎かになりがちです。

 夏前の今の時期は、特に苦手分野の復習に注力するのがおすすめです。

 

勉強面以外では

 受験を目指す6年生には勉強以外にも夏休みまでにしておいた方が良いことがあります。

 それは志望校の決定と、体力強化(というほど大層ではありませんが)です。

 それぞれについて解説します。

 

志望校の決定

 塾の方針や成績によって志望校を決められない場合もあるかもしれませんが、今後のことを考えると夏までにある程度決めておきたいものです。

 

 志望校を決めることで目標が具体的になりますし、我が家の場合はモチベーションアップにつながりました。

(詳しくは過去記事をご覧ください)

kishi-john.hatenablog.com

 

 志望校の決め方に関しても当ブログでまとめています。

 良ければ参考にしてみてください。

kishi-john.hatenablog.com

 

体力強化

 今後、夏期講習や冬期講習などの講習に臨むことが増えてきます。

 それらの講習はかなり長時間に及ぶことも多く、小学生の体力ではそれだけでヘロヘロになってしまうなんてことも。

 

 また、入試期間は午前・午後の入試を数日連続で受験することもあり、体力が非常に重要です。

(体力が無ければ乗り越えられません、切実な感想です)

 

 といっても、受験生、特に小学生にアスリートのようなことを求めるわけではありません。

 受験を乗り越えるためにも、普段から適度な運動を心がける程度でいいと思います。

 受験直前は余裕が無いので、今の間は意識して体を動かすようにしましょう。

 

 また、適度な運動が成績を向上させるとの話もあります。

 近日中に当ブログで運動と成績についてまとめる予定なので、そちらも参照ください。

 

最後に

 春季講習やゴールデンウィークが終わり、ある意味一番気が抜けがちな今の時期。

 この時期に目的意識を持って努力することで、ライバルに差をつけられるのでは無いかと思います。

 

 特に、夏休みを有意義に過ごすために今をどうするべきか考えると、今やるべきことが見えてきます。

 

 今やるべきことを考えて、良い夏休み、さらには良い春が迎えられることを願っています。