パパ塾で受験

親子で挑んだ中学受験体験記と小中高生の勉強解説

中学受験国語 参考書・問題集まとめ

 

 

 中学受験で重要だけどなかなか点が上がりにくい国語。

 国語が中学受験で重要であるのに間違いは無いのですが、(人によっては高校受験や)大学受験にも通じるものがありますし、受験だけでなく社会人になっても国語力は不要になることはありません。

 つまり、国語という科目は中学受験だけでなく、一生を通じて重要な教科でもあります。

 でも、国語が苦手というのはよく耳にしますし、実際国語の成績を上げるのは難しい気がしますよね。

 でも大丈夫、国語はセンスではありません。算数などと同様に解法があり論理的に解くことが出来ます。(語彙力や漢字力は必要ですが……。)

 

 この記事では自宅で「パパ塾」を教えている中で、やって良かったな、という参考書・問題集を中心に国語に関連する項目を取り上げています。(参考書の一部に検討したものの、パパ塾では実際には使用しなかったものも含みます。)

 国語を苦手とする人、または国語が好きでもっと得点源にしたい人、中学受験を考えているわけではないけど国語の勉強をしようかなという人でも何か参考になれば幸いです。

 

 

中学受験国語対策まとめ

文章問題 参考書・問題集

中学受験国語 文章読解の鉄則(YELL books)

 読解のテクニック、解法がこれでもか、というほど詰め込まれた一冊です。

 内容は中学受験レベルだけでなくさらに先まで対応できるほど詳しく、また「パパ塾・ママ塾」と言えるレベルで家庭学習をするわけでなくても、親が解説をするには十分な国語(文章問題読解)のテクニックが書かれています。

 ただし、小学生が自分で読むには文字ばかりで内容もありすぎるため、少ししんどいかもしれません。

 後半には灘中学校開成中学校麻布中学校慶応義塾早稲田中学校などの入試問題を網羅しているので、受験対策もバッチリできます。

 語彙対策もできるため、国語の自宅学習には最適なのでは無いでしょうか。

 実際私も最初から使えば良かったと思う一冊です。

 

ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集(大和出版)

 ふくしま式は、言いかえる力』『くらべる力』『たどる力』を鍛え、「論理的思考力」を身につけることを目指す問題集です。

 中学受験国語(読解力)の基礎固めに最適な問題集だと思います。

 特に国語の勉強を始める初期にお勧めなのが「本当の国語力」が身につく問題集[小学生版ベーシック]、語彙力アップには「本当の語彙力」が身につく問題集です。

 全体的に中学受験をしない小学生にもおすすめの問題集です。

 

 

 

受験国語の読解テクニック(文英堂)

 国語の読解問題を「解く」テクニックが身につくことを目標とする問題集です。

 「線引き」をして「見える化」することで読解問題を攻略するというテクニックを解説してくれており、解説されている内容も分かりやすかったです。

 制限時間内に問題を解くための「時間管理テクニック」も書かれています。

 「親ナビ」つきの参考書もあるので、「パパ塾・ママ塾」などの自宅学習にも最適だと思います。

 

 

中学受験国語 記述問題の徹底攻略(YELL books)

 開成・桜蔭をはじめとした「最難関中学」の記述問題への対応力養成を目的とした内容になっています。

 特に記述問題のための「文章の読み方」と「解答の整え方」を詳しく、わかりやすく、丁寧に説明されています。

 1~3章で読解の技術、記述問題解答の技術を解説されており、4章の練習問題編でそれまでの内容を踏まえて入試問題を解くという構成になっています。

 比較的重要な点が短くまとめられており、またドラえもんの内容を例題に挙げていることから子供でも読みやすいようでした。

 早い時期から読解問題対策をされるのであれば、『中学受験国語 記述問題の徹底攻略 基礎演習編』、『中学受験国語 記述問題の徹底攻略』と難易度順に発行されているので順番に読めばより効果的と思います。

 

 

 

中学入試 でる順過去問 国語読解(旺文社)

 近年の中学入試を徹底的に分析し、頻出度の高い問題を「でる順」に掲載されています。

 物語文、説明文、随筆分、詩・短歌・俳句の4章で構成されており、その中でも「人物の気持ち・性格」や「表現」など問題として取り上げられる項目を出題してくれています。

 1つの単元は「まとめのページ」、「練習問題」、章末の「入試問題にチャレンジ!」の3ステップで構成されているので、無理なく着実に力をつけることができそうです。

 上に挙げたような参考書では問題数が物足りない場合に、問題集として使用してはいかがでしょうか?

 

国語の読解力をぐんと伸ばす(数研出版

 線引きをしながらの文章の読み方の解説から始まり、基本問題、標準問題、実践問題と実際の文章問題が掲載されています。

 実践問題は実際の入試問題を取り上げられていますが、比較的とっつきやすい内容になっているため、国語の勉強を始めた初期の方や国語が苦手な方に特におすすめです。

 「説明文編」と「物語文編」の二冊構成になっており、両方やった方が良いと思います。

 それほど分厚くないので、飽きやすい子でも最後まで取り組みやすいと思います。

 

 

近畿の中学入試 国語(英俊社)

 どうしても塾に通っていない場合、(国語に限りませんが)問題演習量が不足しがちです。

 入試レベルの問題で、問題量が多く、しかも質の良い問題が取り上げられている、という意味でお勧めなのが「近畿の中学入試」シリーズ。

 最近2年の近畿圏の中学入試で出題された問題から、厳選された問題を単元別に掲載されています。

 標準編と発展編という二種類が出版されており、標準編がやや易しい学校から中堅校、発展編がやや難関校を受験する場合に最適かなと思います。

 関西の書店ではよく見かけるのですが、内容的にもしかしたら関西以外では発売されていないのかもしれません。関西以外に在住の方で興味があればクリックしてみてください。

 

 

ことわざ・慣用句 参考書・問題集

中学入試 でる順過去問 ことわざ・語句・文法(旺文社)

 文章問題のところでも紹介した「でる順過去問」ですが、ことわざ・語句・文法の領域でも問題集を出版されています。

 近年の中学入試を徹底的に分析し、頻出度の高い問題を「でる順」に掲載されており、盲点になりそうな「敬語」の問題も収録されています。

 

中学入試にでる順 四字熟語・ことわざ・慣用句(角川書店

 中学入試の独自の分析にもとづき、頻出約300語を厳選され、でる度(5~1)別に掲載されています。

 スタディサプリ講師の監修による、難関校突破に必要なエッセンスも収録。

 4年生頃からの日常学習から、直前期の追い上げにまで使える1冊となっています。

 

中学入試まんが攻略BON!(学研教育出版

 まんがで解説されているため、小学生にとっては取り組みやすい内容になっています。

 まんがの後に一問一答と入試問題も付いているため、試験対策にもなります。

 「慣用句・ことわざ」と「四字熟語」は別に出版されている点に注意が必要です。

 

 

漢字 参考書・問題集

中学入試 でる順過去問 漢字(旺文社)

 文章問題、ことわざ・慣用句・文法でも紹介した「でる順過去問」ですが、漢字も出版されています。

 近年の中学入試を徹底的に分析し、頻出度の高い問題を「でる順」に掲載されており、四字熟語や対義語・類義語、画数の問題まで網羅されています。

 さらに直前チェック用の仕上げの100題まで用意されているため、入試直前までこれ一冊で対応できると思います。 

 

中学入試これが入試に出る漢字合格の2790題(声の教育社)

 こちらの問題集も、過去に全国の中学入試で出題された漢字関連の問題を出題回数の多い順に並べたものとなっています。

 漢字の読み書きだけではなく、中学入試でよく出題されることわざ・慣用句、四字熟語、反対語(対義語)、部首、画数、筆順、否定語のつく熟語の問題も収録してありるため、これ一冊で国語の広い範囲がカバーできます。

 

その他

読売KODOMO新聞/読売中高生新聞

 文章読解問題はこの記事で挙げたような参考書・問題集をお勧めしますが、やはり語彙力や一般常識・時事問題の理解という意味では新聞も有用と思います。

 時事問題対策まとめでも紹介した読売KODOMO新聞、読売中高生新聞は国語対策としてもお勧めです。

 

 

kishi-john.hatenablog.com

 

 

受験国語専門「読解ラボ東京」

 東京都内に教室を構える中学受験国語専門塾で、教室での受講以外にオンラインでのリモート授業にも対応されています。
 また、集団授業をされていますが、完全1対1の指導にも対応されています。

 

基礎力Stadium「国語のトリガー」

 こちらも国語に特化した専門塾ですが、「国語が苦手な生徒」専門の塾と謳われています。

 教室での受講にもオンラインでのリモート指導にも対応されており、完全1対1の個別のニーズに応じた指導をされているそうです。

 

 以前に時事問題対策をまとめてみたので、今回は中学受験国語の対策を参考書、問題集を中心にまとめてみました。

 算数、理科も同様にまとめを作ってみようと思います。

 中学受験を考えている小学生や、その保護者の方に少しでも役に立てば幸いです。