パパ塾で受験

親子で挑んだ中学受験体験記と小中高生の勉強解説

中学受験算数 参考書・問題集まとめ

 

(2022/12/1追記)

 「パパ塾」で中学受験を教えている関係で、今までにこのブログで時事問題対策、国語参考書・問題集をまとめ記事にしてきました。

 

kishi-john.hatenablog.com

 

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 理科に関しても参考書と問題集をまとめているので参考にしていただけると嬉しいです。

 

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 今回は、私が考える中学受験で一番重要な科目(個人の感想です)、算数をまとめてみようと思います。

 中学受験の算数は非常に特殊です。所謂一流大学の学生でも中学受験非経験者では対処できないような問題もあります。

 そんな特殊な算数ですが、塾で習う以外にも勉強する方法はあります(当然、塾と併用して勉強するのも良いと思います)。

 

 この記事では「パパ塾」を教えている中で、やって良かったな、という参考書・問題集を中心に算数に関連する項目を取り上げています。(参考書の一部に検討したものの、パパ塾では実際には使用しなかったものも含みます。)

 算数を苦手とする人、または算数が好きでもっと得点源にしたい人、中学受験を考えているわけではないけど算数の勉強をしようかなという人でも何か参考になれば幸いです。

算数塾の個別指導

 

中学受験算数対策まとめ

中学受験算数対策 おすすめYouTube

けいたくチャンネル

 以前にも紹介しましたが、「1から学ぶ中学受験算数」、「計算達人への道」などのシリーズで受験算数を(無料で!)公開されているほか、「気付けばスッキリ!受験算数」というシリーズで受験算数のやや難問を解説されていたり、中学数学も解説されています。

 YouTubeの概要欄から授業プリントもプリントアウトできるため、映像授業感覚で受験算数の基礎が学べます。

 受験算数を学び始める方に特におすすめですが、受験算数に触れてこなかった親にもおすすめです。


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中学受験算数対策 おすすめ参考書

?に答える!小学算数(学研プラス)

 我が家で愛用している「?に答える!」シリーズの算数です。学校で習う算数ではない、受験算数の解法を解説してくれています。

 次に挙げる「自由自在」と似たコンセプトかなと思いますが、デザインなどが少し子供に見やすい感じがするのか、ウチではぱっと見の雰囲気で子供がこちらを選んだため「?に答える!」を買いました。

 塾で習った分からない範囲などを調べることに向いていますが、ある程度理解力のある子なら自学自習にも使えると思います(受験算数を始めてすぐの子なら、親が理解して説明した方が良いかも)。

 

小学高学年自由自在 算数(受験教育社)

 私が小学生の頃にも使用していた信頼と実績のロングセラーです。

 昔に比べてオールカラーになっていたり、色々なキャラクターが出てきたり(昔もあったかもしれませんが記憶になくて……)、小学生でも読みやすいように工夫(改良)しているなと感じます。

 基本的な問題から難問までバランスよく配置されており、説明も詳しく、思考力を問うような問題まで掲載されているため受験算数の参考書としては非常に優れた一冊です。

 ただし、塾などの補助としておすすめですが、0から算数を始めるのであれば工夫されていると言っても子供にはやや難しいため、最初は3,4年用(別売り)から始めた方が良いかもしれません。

 

 

中学入試 算数 塾技100(シグマベスト)

 「?に答える!」や「自由自在」が受験算数の基本から解説してくれているのに対して、「塾技」は実際の入試問題レベルに対応する問題を解くうえで役立つ解法や考え方が多く掲載されています。

 難関校受験を考える方におすすめで、塾の内容が難しくなってきたときに自習の補助としも使えそうですが、家庭学習をメインで中学受験を目指す場合には主戦力となりえる一冊です。

 特に入試問題クラスの難問を親が解説するときに、まず親が理解するためにも有用です。

 

中学受験算数対策 おすすめ問題集

 上に挙げた参考書には例題が掲載されていますが、やはり問題演習量としては不足しています。

 ここでは上の参考書だけで不足しがちな問題演習に適した問題集を、分野別に紹介していきたいと思います。

 

計算問題

 基本的な計算問題のトレーニングは色々な種類のドリルが出版されているため、子供が取り組む意欲がでるもの(だいたいは見た目や雰囲気)、子供のレベルに合うものをチョイスすればどれでもOKだと思います。

 ここでおすすめなのは、最初のうちは比較的薄いもの、難しすぎないものを使うことで一冊やり遂げた、という達成感を持たせてあげることです。

 ドリルも紹介していますが、ドリルは実際に手に取って選ぶことをおすすめします。

 

くもんの小学ドリルシリーズ

 信頼と実績のくもんのドリルです。

 基礎固め、学校で習う内容の先取り学習など低学年からおすすめです。

 

中学入試基礎ドリ 算数[計算問題](シグマベスト)

 ドリルは卒業し、今までの単純な計算から一歩進んだ入試算数の計算問題の基礎を勉強するのに適した一冊です。

 解き方を解説した、穴埋め問題。その解き方を使う問題、解き方を見ずに解く問題、入試問題と無理のない4ステップになっているため使いやすいと思います。

 

中学受験すらすら解ける魔法ワザ算数・計算問題(実務教育出版)

 入試で良く出る計算問題は、四則計算が早くできれば解ける、というものではありません。特殊な考え方が必要になる問題が多くあります。

 この問題集は、中学受験算数で必須の小数と分数の計算から始まり、虫食い算や方陣算、N進法など非常に実践的な内容が掲載されています。

 0から始めた子供が理解するにはやや難しいものも含まれるため、最初は親のサポートがあった方が良いかな、という印象です。

 

 

中学入試チャレンジ問題 算数 計算問題(受験教育社)

 中学入試中堅校から難関校レベルの計算問題がかなりのパターン網羅されている、入試レベルの計算問題を解くうえで最適な問題集です。

 □を求める問題や虫食い算など、中学入試頻出の計算問題だけでなく、数列の問題や数の性質などかゆいところに手が届いた問題も掲載。さらに文章問題で必要な計算なのか、割合や速さの問題も載っているため、非常におすすめな問題集です。

 

文章題

中学入試 分野別集中レッスン 算数(シグマベスト)

 うちの次男は受験が近くなっても場合の数が苦手でした。

 場合の数を解くうえで重要なのは条件を整理すること、要するに基本的な内容を正しく理解しているかが非常に重要です。

 そんなときに出会ったのが【中学入試 分野別集中レッスン 算数】でした。

 内容は基本から見直すという感じなので苦手分野の復習や、その分野の勉強を始める初期に使用するのも有効だと思います。

 また、二週間で終了する内容なので短期間で基礎から見直す意味で入試が近くなっても有効でした。

 

Z会グレードアップ問題集 算数(Z会

 こちらは学年別で出版されており、学校で習う内容+αを学ぶのに適しています。

 ただし、入試問題に臨むには物足りない内容のため、受験算数の勉強を始める準備段階として、もしくは学校の勉強の補助に使用する、という使い方が良いかと思います。

 

中学入試 算数文章題に強くなる(数研出版

 基本、標準、発展からなる3冊構成です。基本は本当に受験算数の基本レベル、標準は入試問題の中でやや易しい~標準レベル、発展は難関校レベルのやや捻った問題が掲載されています。

 子供のレベルと用途に合わせて使用を考えても良いかなと思いますが、問題集としてはやや問題数が少ないため、他の問題集に加えて補助的な使用がおすすめです。

 

 

 

中学入試 でる順過去問 算数文章題(旺文社)

 中学入試で実際に出題された良問が入試にでる順に掲載されています。
 中堅校から難関校を目指す受験生の苦手範囲の復習や、過去問を解く時期前後の補助として使用、難関校を目指す受験生の基礎固めなどにおすすめです。
 問題数はあまり多くないので、これ一冊だけをメインとして使用するより、他の問題集に加えて補助的な使用になると思います。

 

合格トレイン 算数 文章題(英俊社)

 関西で入試問題の過去問と言えば英俊社なのですが、その英俊社が出版されている分野別の問題集「合格トレイン」シリーズの文章題編です。
 過去5年分の中学入試過去問(赤本)から良問を厳選し掲載されているので、中堅校から難関校を目指す受験生に問題数、クオリティー共におすすめです。
 関西の書店では非常によく見かけますが、関西以外ではもしかしたらあまり売っていないかもしれないので、興味がある方はクリックしてみてください。

 

図形問題

中学入試まんが攻略BON! 算数 図形

 受験を考えているわけではないけど図形の勉強をさせたい、これから受験算数の図形の勉強を始める、塾などで受験算数を習っているが図形問題が苦手という子供におすすめな一冊です。

 まんがなので読みやすく、基本的な考え方が身につけやすいと思います。

 

中学入試 算数図形問題完全マスター(数研出版

 中学受験における算数図形の範囲で、基本から標準レベルの問題が掲載されています。解説がわかりやすく、受験を考えていないけれども図形の勉強をさせたい場合や、受験算数の図形の勉強を始める初期、図形が苦手という子供の自宅学習に最適です。

 さらに上級編のハイレベルという問題集もあり、入試標準から難関レベルの問題が掲載されています。やや問題数は少ないですが、解説が詳しいのでこちらも自宅学習に最適です。

 

中学受験 すらすら解ける魔法ワザ 算数・図形問題(実務教育出版)

 入試に出題される図形問題の良問かつ差が付きやすい問題が多く掲載されています。
 解法のテクニック的な説明もありますが、ややシンプルな解説が多いため他の参考書・問題集に加えて使用、もしくは個別指導(可能なら親の指導)などで解説してもらえる場合におすすめの問題集です。

 

合格トレイン 算数 図形(英俊社)

 文章題の範囲でも紹介しました「合格トレイン」シリーズの図形編です。
 過去5年の中学入試過去問(赤本)から厳選された良問がまとめられているため、クオリティー、問題量共に申し分なしです。
 中堅校から難関校受験生で問題演習を重ねたい場合におすすめです。

 

総合問題・全範囲

日々トレ算数問題集(英俊社)

 文章題や図形の範囲で紹介した「合格トレイン」シリーズ、関西中心の過去問「赤本」シリーズを出版されている英俊社の、算数全範囲から出題してくれる模試のような問題集です。

 見開き2ページ10問を25分程度で解くようになっているため、我が家では毎日のテスト感覚でやっていました。

 基礎解法編、反復学習編、テストゼミ編と三部作ですが、それぞれやや易しい、標準的、やや難しい難易度で基本的な学習が一通り終わった後に万遍無く全範囲をやり直す、苦手範囲のあぶり出しなどに良いかと思います。

 

 

 

下剋上算数(産経新聞出版

 「パパ塾」で中学受験をされた著者が、関西で有名な進学塾「馬渕教室」とのコラボで出版されているシリーズです。

 基礎編と難関校受験編の二冊あり、それぞれ1回10問、100回分(合計1000問)のテスト形式のような形になってします。また、解説本もそれぞれに4冊ずつ出版されており、自習しやすいように、という意図は見えます。

 問題演習を重ねることで苦手範囲をあぶりだす、という目的に良いと思います。また難関校受験編の後半は難問が多く、難関校を考えている受験生にも使えると思います。

 ただし、基礎編でも一通りの勉強が終わった層がターゲットであること、別冊の解説にやや癖があること、図形の解説は別冊にないこと(本編の解答解説には載っています)は注意が必要です。

 

 

近畿の中学入試 算数(英俊社)

 「日々トレ」でも紹介した英俊社が出版されている、最新2年間の近畿の中学入試から良問を厳選し掲載した問題集です。

 標準編と発展編があり、問題演習を重ねたい場合におすすめです。

 

 

中学入試最高水準問題集 算数(シグマベスト)

 文章題、図形、数の性質、場合の数など広い範囲の難問(だけど良問)がまとめられた一冊です。

 中堅レベル校を目指す受験生では荷が重い、難関校から超難関校受験を考える場合に最適だと思います。

 
 今回は算数の参考書・問題集に関してまとめてみましたがいかがだったでしょうか?
 予想以上に記事の分量が多くなり、一部カットしたものもあるため、分野別や深達度別など別の視点から見たおすすめの参考書・問題集なども機会があれば書いてみようか、とも思うのですがご意見等、コメント頂けましたら嬉しいです。
 また、理科の問題集や参考書も現在まとめているので、来週末には投稿したいと考えています。
 
 今日は五ツ木・駸々堂模試特別回ですね。プレテストも本番になってきました。
 受験生は追い込みの時期に差し掛かってきたかと思いますが、この記事をご覧の皆様に良い結果が得られますように。
 

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 中学受験算数は非常に特殊な内容のため、自宅学習は難しい場合があります。そんなときに夏井算数塾を検討されてはいかがでしょうか?