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親子で挑んだ中学受験体験記と小中高生の勉強解説

2024年受検用 京都府公立中高一貫校特集

 昨年、子供の志望校選びを兼ねて関西の公立中高一貫校をまとめました。

(2023年受検用は以下の過去記事をご覧ください)

kishi-john.hatenablog.com

 

 公立中高一貫校は、基本的に居住地の学校しか受検することができません。

 一方、公立中高一貫校は増加傾向にあり、関西で21校あります(2023年7月現在)。

(当ブログでは国立中高一貫校、ならびに連携型という設置者が異なる複数の中高が連携しているタイプの学校は省略します)

 

 昨年の記事では居住府県以外の内容が多く、また一つの学校当たりの情報が少なくなっていました。

 そこで、本年度以降に公立中高一貫校受検を検討される方の参考となるように、府県別に最新版(2024年受験用)の公立中高一貫校について紹介していこうと思います。

 

 今回は京都府の公立中高一貫校を紹介します。

 

この記事で分かること京都府の公立中高一貫校はどんな学校があるの?
京都府の各公立中高一貫校の特徴や国公立大学合格者数は?

 

京都府の公立中高一貫校

 京都府には、「京都府立洛北高等学校附属中学校」、「京都府立園部高等学校附属中学校」、「京都府立福知山高等学校附属中学校」、「京都府立南陽高等学校附属中学校」、「京都市立西京高等学校附属中学校」の5つの公立中高一貫校があります。

 

 2023年受検は、2022年12月21日~23日出願受付、2023年1月14日受検(適性検査I ・II・III、面接)、1月18日合格発表となっていました。

(2024年日程に関しては募集要項が発表されていないため、分かり次第記載します)

(参照:https://www.kyoto-be.ne.jp/koukyou/cms/?p=1020

 

 受検の内容は各校別々の内容ですが、府立の4校(京都市立西京高等学校附属中学校以外)が発表している適性検査(受検)に関する内容は同一なので、同じ出題方針で作成されていると考えられます。

 

 続いて、各学校を紹介します。

(各学校の最後に過去問のリンクを貼っています。興味がある方はご覧ください)

 

京都府立洛北高等学校附属中学校

 京都府立洛北高等学校附属中学校は京都市左京区に位置し、京都府全域の方が受検することができます。

 確かな見通しを持って主体的に生き抜く、創造性あふれる心豊かな人間の育成という教育目標のもと、ものごとの本質を見抜く深い洞察力や、課題を解決する鋭い論理的思考力、未来を切り拓く豊かな創造力などを身につけることを目指しています。

 また、高校はSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されています。

 

 東大や京大を始めとした国公立大学への進学が非常に多く、京都でも(私立を含め)有数の難関校です。

(以下は令和4年度大学合格者数です)

■国公立大学現役合格134名・過年度生21名 総計155名

■東京大学現役合格2名

■京都大学現役合格21名・過年度生6名

■医学科現役合格4名・過年度生4名(サイエンス科)

■難関10大学現役合格46名・過年度生10名 総計56名

 

 合格定員80名に対し、令和5年度の受検者数は239名(2.99倍)でした。

 

 令和5年度のオープンキャンパスは終了しています(6月10日開催)。

 説明会は10月28日(土)予定。

(詳細はHPをご確認ください)

 

 HPで適性検査(受検)に関する情報が公開されていたため、紹介します。

1 出題の基本方針

(1) 適性をみる検査は、小学校学習指導要領に即した範囲の総合問題。

(2) 小学校学習指導要領に示された各教科の学習内容を基に、基本的な知識内容の理解や技能の習得の程度、思考力、判断力、表現力、創造力等多様な能力や適性をみる。

(3) 資料や図表、解説文等を用いて、文章や図表、数式等による記述の課題を設ける。その中で、知識や技能を総合的に活用して考え、判断し、自分の考えを的確に表現できるかをみる。


2 出題の概要

(1) 適性をみる検査Ⅰ

  • 提示された文章について、筆者の考えを的確に読み取り、内容及び表現や言葉の意味・用法等について正確に理解し、要約するなどの作業を行う。
  • 提示された課題に対して、自分の考えを的確にまとめ、文章で表現する。

 

(2) 適性をみる検査Ⅱ

  • 図表やグラフ、資料等を的確に読み取り、社会的事象及び自然の事物や現象の特徴を把握し、科学的・論理的な思考に基づいて課題解決に向けた考察等を行う。
  • 社会的な見方や考え方、科学的な見方や考え方などを基に、課題に対して多面的・多角的に考え、判断し、適切に表現する。

 

(3) 適性をみる検査Ⅲ

  • 数量や図形に関する課題に対し、見通しをもち筋道を立てて分析や考察を行う。
  • 課題解決に当たり、合理的・論理的な思考により、式や計算を用いて課題を的確に処理するとともに、文章や図表、数式等で表現する

 

 京都府立洛北高等学校・洛北高等学校附属中学校

 

 

 

京都府立園部高等学校附属中学校

 京都府立園部高等学校附属中学校は南丹市に位置し、京都市を除く京都府全域の方が受検することができます。

 教育目標「Global&Aware」のもとGlobalな教育を実践することで、Globalリーダーとして世界を舞台に活躍する人材の育成に努めています。
 全校生徒が高校2年次に海外での研修旅行を行うとともに、海外の連携校6校と毎年交流があります。

 

 中高一貫コースは1クラス40名のみの募集ですが、令和4年度卒業生の進学実績では京都大学や京都府立医大を含め国公立大に10名合格されています。

 合格定員40名に対し、令和5年度の受検者数は37名(1.00倍)でした。

 

 学校説明会は以下の日時に開催されます。

(詳しくは学校のHPをご覧ください)

【第1回】 令和5年 6月 3日(土) 終了しました

【第2回】 令和5年 8月 5日(土) HPで申し込み受付中

【第3回】 令和5年 10月 21日(土)

 トップページ - 京都府立園部高等学校附属中学校

 

 

京都府立福知山高等学校附属中学校

 京都府立福知山高等学校附属中学校は福知山市に位置し、京都市を除く京都府全域の方が受検することができます。

 社会を生き抜く5つの力(感じる力、考える力、行動する力、向上する力、関わる力)をはぐくみ、総合的な人間力を養う教育を行っています。

 

 令和4年度合格実績では、国公立大学に102名(現役で97名)合格されています。

 合格定員40名に対し、令和5年度の受検者数は80名(2.00倍)でした。

 

 学校説明会は以下の日時に開催されます。

(詳しくは学校のHPをご覧ください)

【第1回】 令和5年 6月 17日(土)終了しました

【第2回】 令和5年 10月 1日(日) 

【第3回】 令和5年 10月 28日(土)

 

 HPで令和6年度「適性をみる検査」について、出題の基本方針や概要に関しても公開されているので紹介します。

1 出題の基本方針

(1) 適性をみる検査は、小学校学習指導要領に即した範囲の総合問題とする。

(2) 小学校学習指導要領に示された各教科の観点や学習内容を基に、基本的な知識内容の理解や技能の習得の程度、思考力、判断力、表現力、創造力等、児童の多様な能力や適性をみる。

(3) 資料や図表、解説文等を用いて、文章や図表、数式等による記述の課題を設ける。その中で、さまざまな観察や考察、分析を行い、知識や技能を総合的に活用して考え、判断し、自分の考えを的確に表現できるかをみる。

 

2 出題の概要

(1) 適性をみる検査Ⅰ

 ア 提示された文章について、筆者の考えを的確に読み取り、内容及び表現や言葉の意味・用法等について正確に理解し、要約するなどの作業を行う。

 イ 提示された課題に対して、自分の考えを的確にまとめ、文章で表現する。

(2) 適性をみる検査Ⅱ

 ア 図表やグラフ、資料等を的確に読み取り、社会的事象及び自然の事物や現象の特徴を把握し、科学的・論理的な思考に基づいて課題解決に向けた考察等を行う。

 イ 社会的な見方や考え方、科学的な見方や考え方などを基に、課題に対して多面的・多角的に考え、判断し、適切に表現する。

(3) 適性をみる検査Ⅲ

 ア 数量や図形に関する課題に対し、見通しをもち筋道を立てて分析や考察を行う。

 イ 課題解決に当たり、合理的・論理的な思考により、式や計算を用いて課題を的確に処理するとともに、文章や図表、数式等で表現する。

 

 附属中学校 TOP - 京都府立福知山高等学校

 

 

京都府立南陽高等学校附属中学校

 京都府立南陽高等学校附属中学校は京都府木津川市に位置し、京都市を除く京都府全域の方が受検することができます。

 「ダ・ヴィンチ」と呼ばれる総合的な学習や、希望者は高校1年生の間に3か月間オーストラリアに短期留学できるようなグローバル教育など特色ある教育をされています。

 

 令和4年度合格実績では、国公立大学に87名(現役で68名)合格されています。

 合格定員40名に対し、令和5年度の受検者数は119名(2.98倍)でした。

 

 令和5年度の学校説明会は6月17日に開催されました(終了しています)。

 令和4年は10月にオープンキャンパスを開催されました(本年度に関しては未発表です)。

 

 HPに昨年度の適性検査(受検)に関する情報が記載されていたので、紹介します。

1 出題の基本方針

(1) 適性をみる検査は、小学校学習指導要領に即した範囲の総合問題とする。

(2) 小学校学習指導要領に示された各教科の観点や学習内容を基に、基本的な知識内容の理解や技能の習得の程度、思考力、判断力、表現力、創造力等、児童の多様な能力や適性をみる。

(3) 資料や図表、解説文等を用いて、文章や図表、数式等による記述の課題を設ける。その中で、さまざまな観察や考察、分析を行い、知識や技能を総合的に活用して考え、判断し、自分の考えを的確に表現できるかをみる。

 

2 出題の概要
(1) 適性をみる検査Ⅰ

ア 提示された文章について、筆者の考えを的確に読み取り、内容及び表現や言葉の意味・用法等について正確に理解し、要約するなどの作業を行う。

イ 提示された課題に対して、自分の考えを的確にまとめ、文章で表現する。

(2) 適性をみる検査Ⅱ

ア 図表やグラフ、資料等を的確に読み取り、社会的事象及び自然の事物や現象の特徴を把握し、科学的・論理的な思考に基づいて課題解決に向けた考察等を行う。

イ 社会的な見方や考え方、科学的な見方や考え方などを基に、課題に対して多面的・多角的に考え、判断し、適切に表現する。

(3) 適性をみる検査Ⅲ
ア 数量や図形に関する課題に対し、見通しをもち筋道を立てて分析や考察を行う。

イ 課題解決に当たり、合理的・論理的な思考により、式や計算を用いて課題を的確に処理するとともに、文章や図表、数式等で表現する。

 

 京都府立南陽高等学校・附属中学校

 

 

京都市立西京高等学校附属中学校

 京都市立西京高等学校附属中学校は京都市中京区に位置し、洛北高等学校附属中学校に並んで京都で名門とされる公立中高一貫校です。

 京都市全域の方が受検することができます。

 エンタープライズ科目という総合的な学習や選択科目を通じて、未来を切り拓く独創性や創造性を備え、未知なるものへ果敢に挑戦する進取の気概に充ち、国際社会で活躍する個性あふれる人材を育成することを目指すなど非常に魅力的な取り組みをされています。

 また、高校は2015年度から文部科学省「スーパーグローバルハイスクール」(SGH)として研究開発指定されています。

 

 令和5年度の大学合格者数は、国公立大学に197名(医学部13名を含む)合格されており、京都大学や国公立大学医学部を始めとした難関大学にも多数合格されていることも特徴です。

 合格定員120名に対し、令和5年度の志願者受検数は457名(3.81倍)でした。

 

 学校説明会は以下の日時に開催されます。

(詳しくは学校のHPをご覧ください)

 〇第1回学校説明会(生徒・保護者対象)
  令和5年7月29日(土)
   午前の部(京都市内中学校) 午後の部(京都市外中学校)
  ※詳細・申込方法について6月中旬に本校ホームページに掲載予定

 〇第2回学校説明会(生徒・保護者対象)
  令和5年11月3日(祝)午前

 〇中学2年生対象体験授業(中学2年生対象)
  令和5年11月3日(祝)午後

 〇第3回学校説明会(生徒・保護者対象)
  令和5年12月16日(土)午前

 

 京都市教育委員会のHPでは、昨年度の適性検査(受検)に関して次のように紹介されています。

ア 適性をみる検査Ⅰ… 与えられた課題を理解し、自ら考えたことを言葉で的確に表現するために必要な力を測る。

イ 適性をみる検査Ⅱ… 与えられた課題を理解し、論理的に思考、表現する力及び数理的に処理する力を測る。

ウ 適性をみる検査Ⅲ… 与えられた課題を理解し、自然や社会の事象を科学的に思考、表現する力を測る。

エ 面 接… 中学校への志望動機等について質問し、コミュニケーション能力(聞く力、話す力等)及び課題解決能力をみる。 

 

 合否に関しては、「小学校から提出される報告書並びに適性をみる検査及び面接の結果を総合的に判断して合格者を決定する」とされています。

 

 京都市立西京高等学校附属中学校

 

 

最後に

 我が家では2023年に「パパ塾」で私立中学受験に挑みました。

 

 我が家では色々なことを考えた結果として某私立中学を志望しましたが、志望校を選ぶ過程で公立中高一貫校も選択肢にあがりました。

(志望校選びに関しては、以下の過去記事もご覧ください)

kishi-john.hatenablog.com

 

 公立中高一貫校は非常に魅力的な学校が多く、中学受験を検討される方は選択肢に入れても良いのではないかと思います。

 

 首都圏の公立中高一貫校は多くのサイトなどで紹介されているので、当ブログでは私の居住地である関西を中心に紹介していきます。

 次回以降も、関西の他の府県の公立中高一貫校を紹介していくので、良ければご覧ください。

 

 また、公立中高一貫校対策に関しては以下の過去記事もご覧ください。

kishi-john.hatenablog.com