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親子で挑んだ中学受験体験記と小中高生の勉強解説

公立中高一貫校という選択肢 -公立中高一貫校対策ー

(2023/7/20 リライトしました)

 我が家では私立中学(中高一貫校)を受験しましたが、公立でも中高一貫校があるのはご存じでしょうか?

 私立中学の滑り止めとして我が家でも考え始めたのですが、調べてみるとものすごく魅力的な学校もあって(そのぶん競争率も高いのですが)、中学受験を検討している人であれば考慮しても良いのではないかと思います。

 

 一口に公立中高一貫校と言っても、人気(倍率)や難易度も様々ですが、私立中学と異なり適性検査という総合的な試験が中心になるのは共通しています。

 今回は、公立中高一貫校対策をまとめてみました。

 

この記事で分かること 公立中高一貫校とはどんな学校?
公立中高一貫校対策は何をしたら良いのか

 

 

公立中高一貫校とは

 公立中高一貫校とは1999年に学校教育法が一部改正され、中学校・高校の中等教育を一貫して受けることを選択できるよう設立されたものです。

 

 公立中高一貫校はほとんどの場合高校受験が必要無いため、大学受験を見据えた勉強が早くからできるというメリットや、私立の学校と比較して学費が安いなどのメリットがあります。

 難関国公立大学への進学実績が優れている学校も多いです。

 また、学校によって様々な特色があるのも特徴です。

 

 公立中高一貫校は全国で増え続け、全国に135校(2021年度)にも上ります。今までゼロだった愛知県にも2025年に4校開設すると発表があるなどまだまだ増えそうです。

 ただし、基本的に居住都道府県しか受験できないことに注意が必要です。

 

公立中高一貫校対策

 公立中高一貫校は私立の有名中学と比較しても遜色ないくらい、学校によっては私立の中学をはるかに上回るほどの競争率となっており、対策が必須です。

 内申書(調査書)に関して、ならびに適性検査対策に関して紹介したいと思います。

 

内申書(調査書)

 公立中高一貫校や一部の私立中学では、出願時に入学願書と併せて内申書(調査書)の提出が必要です。

 私立中学では内申書(調査書)は参考程度と扱われるのに対して、公立中高一貫校では全体の2-3割程度の配点になるため、無視できるものではありません。

 

 内申書(調査書)に書かれる対象期間は小学5、6年の2年間という学校が多いようですが、一部異なる学校もあるため募集要項で確認が必要です。

 

 内申書(調査書)で特に学校側から評価されるのは次の3点と言われています。

  • 出席日数
  • 各教科の成績
  • 学校での様子(授業態度や生活態度、児童会活動やクラブ活動に対する評価など)

 

 以上のことから、特に小学4年~5年生頃からは学校での授業や勉強を特に頑張る、生活態度にも気を付ける、課外活動もできるだけ積極的に行う(学校の先生にもちゃんとアピールしておく)……などが対策として挙げられると思います。

 所謂内申点なので、普段から学校生活にも気を付けないといけないということですね。

 

 内申点に関する記載を発見したので、以下の記事を張り付けておきますね。

 

ikkan-polit.com

 

 

適性検査

 公立中高一貫校を第一志望とする場合、基本的には志望する公立中高一貫校専用の対策をしている塾に通うのがベストと思われます。

 調べてみると関西にも複数の塾が存在するのですが、基本的に志望校から検索して「○○中学対策」と銘打っている塾で検討するのが良さそうです。

 

 そういった塾に通わず公立中高一貫校対策をする場合、私立中学対策とは異なる点が多いため、私立中学から第一志望を変更する場合や第二志望以下の場合は特に注意して対策が必要と思われます。

 

 私立中学入試対策をしながら、公立中高一貫校対策もする場合におすすめなのが「通信教育」です。

 自宅学習にも使用できる対策問題集と併せて紹介します。

 

通信教育

Z会

 受験用の通信教育と言えばZ会、というくらいの実績を誇り中学受験対策としておすすめのZ会ですが、公立中高一貫校対策講座もされており、2022年全国の合格者数は全国で1057名にも上ります。

 また、塾など比較して非常に安いのも魅力の一つです。

 資料請求はこちら:Z会 小学生向け講座

 

進研ゼミ

 Z会と並んで通信教育大手の進研ゼミですが、小学5、6年生向けの「考える力・プラス講座」という講座は4教科の応用力を付けることで、公立中高一貫校を目指すことができるようになっています。2022年の全国の合格者は1406名にも上ります。

 また、「考える力・プラス講座」は小学1年から設定されており、付属の付録などで4教科の読解・思考・表現力を楽しんで伸ばす内容になっています。

 資料請求はこちら: 進研ゼミ 資料請求はこちら

 

ぶんぶんドリム

 ぶんぶんドリムは、「作文力」を伸ばすことで読解力、思考力といった「国語の総合力」を身につける作文専門の通信教育講座です。

 公立中高一貫校で出題される適性検査では、自分の考えを論理的に文章にまとめる「作文力」や総合的な問題を読み解く「国語の総合力」が非常に重要であり、ぶんぶんドリムを公立中高一貫校として検討される方も多いようです。

 マンガ形式のオリジナル教材なので、子供が楽しく勉強できそうなのも良いですね。

 資料請求はこちら↓

 

問題集

公立中高一貫校適性検査問題集全国版(みくに出版)

 通称「銀本」と呼ばれる、全国の公立中高一貫校適性検査過去問1年分が掲載された問題集です。

 公立中高一貫校適性検査の過去問は学校等のHPに掲載されている場合もあり志望校の過去問だけのために買うには無駄が多いですが、志望校の問題傾向と比較的似たような問題を出す学校も多く、その中でも比較的易しいものから勉強を始めて難しいものに挑戦していく、という使い方が良さそうです。

 さらに、過去数年分の過去問をこなすことで問題傾向が掴めることもあるため、過去数年分を買ってみるのもおすすめです。

 

 

 

 

公立中高一貫校適性検査対策問題集(東京学参)

 公立中高一貫校の入学試験(適性検査)で出題される内容を作文問題2冊(かきかた編、トレーニング編)、資料問題編(社会・理科分野)、数と図形編(主に算数分野)、生活と科学編(主に理科分野)、総合編と6冊にわたって取り上げています。

 私立の中学入試とは傾向が全く異なるため、これを仕上げて対策したいところです。

 

 

 

 

 

 

 

その他の書籍

公立中高一貫校合格バイブル(受験500日前から本番まで「いつ」「何を」するべきか)(実務教育出版)

 公立中高一貫校対策は何をして良いのか本当に分かりにくいのが実情です。

 塾に通う通わない以前に、公立中高一貫校受験を考えたら何をすれば良いのか、具体的に何を対策すればよいのか、事細かく教えてくれる一冊です。

 公立中高一貫校受験を考えている方には、それこそバイブルのようになると思います。

 公立中高一貫校を考えていなくても、非常に参考になる考え方がたくさん載っているので、受験生の親には特におすすめです。

 

最後に

 今回の記事では、公立中高一貫校対策を簡単にまとめてみました。

 

 今回の記事はあくまで一般論で、私立中学をはるかに上回る人気となっている公立中高一貫校も少なくないため、学校によっては今回の記事以上の対策が必要になる可能性があります。

 

 学費などの面から公立以外が選択しづらい場合や、進学する学校の選択肢を広げるという意味でも公立中高一貫校は非常に魅力的ですね。

 中学受験を考えている人は、公立中高一貫校も検討する必要がありそうです。

 

 公立中高一貫校は今後さらに人気が加速する可能性もあり、しっかりとした対策が必要です。