パパ塾で受験

親子で挑んだ中学受験体験記と小中高生の勉強解説

2024年受検用 兵庫県公立中高一貫校特集

 昨年、子供の志望校選びを兼ねて関西の公立中高一貫校をまとめました。

(2023年受検用は以下の過去記事をご覧ください)

kishi-john.hatenablog.com

 

 公立中高一貫校は、基本的に居住地の学校しか受検することができません。

 一方、公立中高一貫校は増加傾向にあり、関西で21校あります(2023年8月現在)。

(当ブログでは国立中高一貫校、ならびに連携型という設置者が異なる複数の中高が連携しているタイプの学校は省略します)

 

 昨年の記事では関西全体を一つの記事で取り上げたため居住府県以外の内容が多く、また一つの学校当たりの情報が少なくなっていました。

 そこで、本年度以降に公立中高一貫校受検を検討される方の参考となるように、府県別に最新版(2024年受験用)の公立中高一貫校について紹介していこうと思います。

 

 今回は兵庫県の公立中高一貫校を紹介します。

 

この記事で分かること兵庫県の公立中高一貫校はどんな学校があるの?
兵庫県の各公立中高一貫校の特徴や国公立大学進学実績、学校説明会の日程は?

 

兵庫県の公立中高一貫校

 大阪府には、「兵庫県立芦屋国際中等教育学校」、「兵庫県立大学附属中学校」の2つの公立中高一貫校があります。

 

兵庫県立芦屋国際中等教育学校

 兵庫県立芦屋国際中等教育学校は芦屋市に位置し、国際社会に貢献できる力を育成することを目標とされています。

 一般の中学校・高等学校にあたる前期課程・後期課程の6年間を通じて、異なる言語環境や文化的背景のもとに育った生徒が、能力や適性に応じて弾力的に学んでいます。

 

 中学受験で入学した生徒のみで6年間を過ごし、高校受験で新しく生徒が入学することはありません。

 

国公立大学合格者数

 令和4年度の国公立大学合格者数は30名です。

 令和4年度の卒業生が75名だったことを考えると、国公立進学者の割合は多いと考えられます。

 

学校説明会

 令和5年度の学校説明会は現時点で発表されていませんが、今後学校のHPで発表されると思われます。

(令和4年度は令和4年10月15日(土)に開催)

 

受検に関して

 合格定員80名に対し、令和5年度の受検者数は271名でした。

 合格定員80名の内訳は次の通りです。

① 日本語や日本文化への理解が不十分な外国人児童で、平成29年4月1日以降に来日し、かつ日本国籍を有しない児童(30人)

② 継続して1年以上海外に居住した児童で、平成29年4月1日以降に海外から帰国した児童(30人)

③ 本校の教育目標を理解し、留学や海外での生活等を目指して特に入学を希望する児童(20人) 

 

 出願には本人ならびに保護者が兵庫県内に在住されていることが必要です。

 日本語の理解が不十分な外国人の生徒や帰国子女の生徒が多く、合格定員80名中60名がそれらの生徒であるため試験は作文と面接のみです(過去問は販売されていません)。

 

出願日時: 令和6年1月11日(木)~1月16日(火)

選考日(面接及び作文): 令和6年2月3日(土)

合格者の発表: 令和6年2月8日(木)

 

 作文は B4 サイズの用紙 1 枚で罫線のみ。時間は 60 分です。

 令和4年度の作文のテーマは次の通りです。

(過去の作文テーマは、学校説明会配布資料で公表されています)

 

 昨年、東京オリンピック・パラリンピックが開催され、200 を超える国・地域が大会に参加しました。オリンピックは「平和な社会をつくること」、パラリンピックは「※共生社会を進めること」を目指したスポーツの大会です。下の⑴から⑶の問いに答えなさい。

※共生社会:誰もがお互いに支えあい、認めあえる全員参加型の社会のこと。

⑴ 東京オリンピックは、「より速く、より高く、より強く」というオリンピックのモットーに新たに「共に(together)」を加えて行われました。「共に」が、付け加えられたのはなぜだと思いますか。あなたの考えを書いてください。

⑵ あなたの身の周りで、共生社会になっていないと思うことを一つあげ、よりよくするための方法を具体的に書いてください。

⑶ 県立芦屋国際中等教育学校は、異なる言語環境や文化的な背景を持った生徒が学んでいる学校です。あなたは、6年間の学校生活で、自分の力をどのように発揮しますか。自分自身の将来の姿を想像しながら、具体的に書いてください。 

 

 兵庫県立芦屋国際中等教育学校 Hyogo Prefectural Ashiya International Secondary School -TOP PAGE-

 

 

兵庫県立大学附属中学校

 兵庫県立大学附属中学校は赤穂郡に位置し、兵庫県立大学との中高大連携教育や理数教育のみならず、タイ、オーストラリア、韓国、アメリカの4か国との交流など国際教育に力を入れるなど特色ある教育をされています。

 兵庫県全域から進学できるよう寮が完備され、寮では兵庫県立大の学生を講師に招いて寺子屋形式で学習するなどの取り組みもされています。

 

国公立大学合格者数

 令和4年度の国公立大学合格者数は96名です。

 卒業生144名のうち現役で87名が国公立大学に合格されており、現役国公立大学合格率は60.4%にも上ります

 

説明会

 学校説明会:令和5年8月5日(土)(終了しました)

 入試説明会:令和5年10月21日(土)

(詳細は、今後学校のHPで公開されると思われます)

 

受検に関して

 合格定員70名に対し、令和5年度の受検者数は185名でした。

 

 願書受付 ‥‥‥令和6年1月9日(火)~11日(木)

 入学者選考(適性検査I・II、面接)‥‥‥令和6年1月27日(土)

 合格者発表‥‥‥令和6年2月1日(木)

 

 ホーム - 兵庫県立大学附属高等学校|兵庫県立大学附属中学校

 

最後に

 我が家では2023年に「パパ塾」で私立中学受験に挑みました。

 

 我が家では色々なことを考えた結果として某私立中学を志望しましたが、志望校を選ぶ過程で公立中高一貫校も選択肢にあがりました。

(志望校選びに関しては、以下の過去記事もご覧ください)

kishi-john.hatenablog.com

 

 公立中高一貫校は非常に魅力的な学校が多く、中学受験を検討される方は選択肢に入れても良いのではないかと思います。

(学校説明会に関しては、以下の過去記事もご覧ください)

kishi-john.hatenablog.com

 

 また受検を検討される場合、積極的に学校説明会に参加することをおすすめします。

 

 首都圏の公立中高一貫校は多くのサイトなどで紹介されているので、当ブログでは私の居住地である関西を中心に紹介していきます。

 次回以降も、関西の他の府県の公立中高一貫校を紹介していくので、良ければご覧ください。

 

 また、公立中高一貫校対策に関しては以下の過去記事もご覧ください。

kishi-john.hatenablog.com