昨年、子供の志望校選びを兼ねて関西の公立中高一貫校をまとめました。
(2023年受検用は以下の過去記事をご覧ください)
公立中高一貫校は、基本的に居住地の学校しか受検することができません。
一方、公立中高一貫校は増加傾向にあり、関西で21校あります(2023年8月現在)。
(当ブログでは国立中高一貫校、ならびに連携型という設置者が異なる複数の中高が連携しているタイプの学校は省略します)
昨年の記事では関西全体を一つの記事で取り上げたため居住府県以外の内容が多く、また一つの学校当たりの情報が少なくなっていました。
そこで、本年度以降に公立中高一貫校受検を検討される方の参考となるように、府県別に最新版(2024年受験用)の公立中高一貫校について紹介していこうと思います。
今回は大阪府の公立中高一貫校を紹介します。
大阪府の公立中高一貫校
大阪府には、「大阪府立富田林中学校」、「大阪府立水都国際中学校」、「大阪府立咲くやこの花中学校」の3つの公立中高一貫校があります。
募集要項(抜粋)
大阪府教育委員会のHPに、大阪府立中学校入学者選抜実施要項が掲載されています。
以下に、募集要項の一部を抜粋します。
詳しくはHPをご確認ください。
(参照:大阪府/府立中学校(併設型中高一貫校)に関すること)
出願日時
令和6年1月5日(金)午前9時から1月 11 日(木)午後2時まで
(ただし、入学検定料の納付は令和6年1月5日(金)午前9時から1月 11 日(木)正午まで)
(出願には大阪府立学校オンライン出願システムを利用)
適性検査日時
令和6年1月 20 日(土)午前9時 15 分から
合格者の発表
令和6年1月 28 日(日)
(合格者の発表は大阪府立学校オンライン出願システムを利用)
出願資格
大阪府内の小学校卒業見込み、かつ本人・保護者が大阪府内在住の者
(特別な事情がある場合は、入学志願特別事情申告書を提出することで出願できる場合があります。詳しくは募集要項を確認ください)
適性検査
適性検査等の問題は、小学校で習得される基礎的・基本的な知識・技能、思考力・判断力・表現力、中高一貫校で6年間学び続けていくことができる意欲・適性等をみることが主なねらいです。
なお、令和6年度大阪府立中学校入学者選抜より、府立水都国際中学校及び府立富田林中学校の適性検査に「英語的問題」が導入されます。
英語の適性検査は「リスニング」により実施し、「大阪版小学校で学ぶ英単語」をもとに出題されるとのことです。
以下のリンクに、英語の適性検査に関する試作問題および大阪版小学校で学ぶ英単語集が公開されています。
(参照:令和6年度大阪府立中学校入学者選抜適性検査「英語的問題」について)
続いて、各学校を紹介していきます。
大阪府立富田林中学校
大阪府立富田林中学校は富田林市に位置し、高校はSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されています。
グローカル(地域に根差し、世界的な視野を持つ)人材の育成を目指し、地域企業と連携や国際交流をされているのも特徴です。
令和5年度合格実績では、国公立大学に90名(現役で85名)合格されています。
合格定員120名に対し、令和5年度の志願者数は302名(2.52倍)でした。
学校説明会
学校説明会は以下の日程で開催されます。
- 第1回 7月28日(金) すばるホール
- 第2回 8月24日(木) 大阪府立富田林中学校・高等学校
- 第3回 10月28日(土) 大阪府立富田林中学校・高等学校
申し込みはすべて学校のホームページから。
※定員に達し次第、受付を終了いたします(申込先着順)。
適性検査
大阪府教育委員会のHPに適性検査等に関する記載があったため抜粋します。
選抜のための適性検査等として、適性検査Ⅰ、適性検査Ⅱ、適性検査Ⅲ及び作文を行い、その総合点(380 点満点)により選抜を行う。
(1) 適性検査Ⅰ(国語・英語的問題)、適性検査Ⅱ(算数的問題)及び適性検査Ⅲ(社会・理科的問題)は、小学校で習得される基礎的・基本的な知識・技能、思考力・判断力・表現力等をみる。
(2) 作文は、400 字程度とし、中高一貫校で6年間学び続けていくことができる意欲・適性及び自らの考えや意見を論理的かつ適切に表現する力をみる。
(参照:https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/43343/00450744/00_zenbun%20.pdf)
大阪府立水都国際中学校
大阪府立水都国際中学校は大阪市住之江区に位置する、全国初の公設民営による公立中高一貫校です。
国際バカロレアディプロマ資格(国際的に通用する大学入学資格)取得を目指すコースがあるなど、特徴はなんといっても国際教育です。
合格定員80名に対し、令和5年度の志願者数は414名(5.18倍)でした。
学校説明会・オープンスクール
水都国際中学校では、小学3-6年生を対象に学校説明会とオープンスクールを開催予定です。
学校説明会は以下の日程で開催されます。
- 第1回 2023年10月21日(土)
- 第2回 2023年11月18日(土)
申し込みはすべて学校のホームページから。
(開催日の1か月半前~1か月前から受付開始予定)
オープンスクールは2023年8月26日(土)予定です。
■ 小学校6年生
① 9:00-9:50(9:50-10:30[個別相談/校舎見学/SAワークショップ])
② 11:00-11:50(11:50-12:30[個別相談/校舎見学/SAワークショップ])
■ 小学校3-5年生
13:30-14:20(14:20-15:00[個別相談/校舎見学/SAワークショップ])
(各回の定員は180組、先着順。申し込みは学校のHPから)
(小学校3-5年生の回は、この記事記載の時点で申し込みが終了しているようです)
適性検査等
大阪府教育委員会のHPに適性検査等に関する記載があったため抜粋します。
選抜のための適性検査等として、適性検査Ⅰ、適性検査Ⅱ及び適性検査Ⅲを行い、その総合点(280点満点)により選抜を行う。
(1) 適性検査Ⅰ(国語・英語的問題)及び適性検査Ⅱ(算数的問題)は、小学校で習得される基礎的・基本的な知識・技能、思考力・判断力・表現力等をみる。
(2) 適性検査Ⅲは、物事を多面的に深く思考し、論理的に表現する力等をみる。
(参照:https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/43343/00450744/00_zenbun%20.pdf)
大阪府立咲くやこの花中学校
大阪府立咲くやこの花中学校は大阪市此花区に位置し、令和4年4月に大阪市立から大阪府立に変わったことで大阪府内全域から通学可能になりました。
ものづくり(理工)、スポーツ、言語、芸術(美術・デザイン)の4分野の才能を6年間の一貫教育で伸ばすことを目標とされています。
合格定員80名(各分野20名ずつ)に対し、令和5年度の志願者数ならびに競争率は以下の通りです。
- ものづくり(理工): 99名(4.95倍)
- スポーツ:48名(2.40倍)
- 言語:69名(3.45倍)
- 芸術(美術・デザイン):102名(5.10倍)
学校説明会
学校説明会は以下の内容・日程で開催されます。
- 学校説明(20分)
- 校内の指定されたコースに沿って、見学(40分)
申し込みは、次の(1)~(4)の中から 1 つだけとなります。
(重複申し込みは不可)
(1)令和5年 9月 2日(土) 9:15~10:15
(2)令和5年 9月 2日(土)10:45~11:45
(3)令和5年10月28日(土) 9:15~10:15
(4)令和5年10月28日(土)10:45~11:45
申し込みはすべて学校のホームページから。
(定員に達した場合は、締め切りとなります)
・令和5年9月2日(土)の申込受付期間は、令和5年8月1日(火)12時30分~8月10日(木)16時まで。
・令和5年10月28日(土)の申込受付期間は、後日、ホームページで公開予定。
(令和5年のオープンスクールは終了しています(7月15日・16日開催))
適性検査等
大阪府教育委員会のHPに適性検査等に関する記載があったため抜粋します。
選抜のための適性検査等として、適性検査Ⅰ、適性検査Ⅱ及び作文(自己表現)を行い、その総合点(150 点満点)により選抜を行う。
(1) 適性検査Ⅰ(国語・算数的問題)は、小学校で習得される基礎的・基本的な知識・技能、思考力・判断力・表現力等をみる。「ものづくり(理工)」、「スポーツ」、「言語」、「芸術(美術・デザイン)」のすべての分野で共通の問題とする。
(2) 適性検査Ⅱは、「ものづくり(理工)」、「スポーツ」、「言語」、「芸術(美術・デザイン)」のそれぞれの分野に関する才能の芽生え等をみる。
- ものづくり(理工)分野については、数学的な見方や考え方等をみる。
- スポーツ分野については、基礎運動能力をみる。検査項目は、府教育委員会の府立中学校に関するウェブページに掲載する。
- 言語分野については、文章による表現力をみる。
- 芸術(美術・デザイン)分野については、色鉛筆を用いての表現力(描画)をみる。
(3) 作文(自己表現)は、300 字程度とし、志願者の志望動機や興味・関心等をみる。
(参照:https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/43343/00450744/00_zenbun%20.pdf)
最後に
我が家では2023年に「パパ塾」で私立中学受験に挑みました。
我が家では色々なことを考えた結果として某私立中学を志望しましたが、志望校を選ぶ過程で公立中高一貫校も選択肢にあがりました。
(志望校選びに関しては、以下の過去記事もご覧ください)
公立中高一貫校は非常に魅力的な学校が多く、中学受験を検討される方は選択肢に入れても良いのではないかと思います。
(学校説明会に関しては、以下の過去記事もご覧ください)
また受検を検討される場合、積極的に学校説明会に参加することをおすすめします。
首都圏の公立中高一貫校は多くのサイトなどで紹介されているので、当ブログでは私の居住地である関西を中心に紹介していきます。
次回以降も、関西の他の府県の公立中高一貫校を紹介していくので、良ければご覧ください。
また、公立中高一貫校対策に関しては以下の過去記事もご覧ください。