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親子で挑んだ中学受験体験記と小中高生の勉強解説

インフルエンザ大流行のおそれ -受験生こそワクチン接種をー

 

 2020年以降新型コロナウイルス(COVID-19)の流行に悩まされていますが、今年はCOVID-19以外にインフルエンザが流行るかも、なんて話を耳にしたことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか?

 またマスコミや医師会が騒ぎすぎているだけだろ、なんてことを考えている方も居られるかもしれませんが、今年は本当にインフルエンザウイルスに注意が必要と思われます。

 

 受験生ならインフルエンザに気を付けるなんて当たり前、と思われるかもしれませんが、受験生でなくても子供を持つ親に知っておいてほしいことを文献を提示しながらまとめてみました。

(参考文献は、ブログというメディアでの読みやすさを考慮し、一般的な論文のように文末に纏めるのではなくその都度リンクを貼っています。ご意見がございましたらコメント頂けると助かります。)

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インフルエンザウイルス大流行のおそれ

インフルエンザの型とは

 インフルエンザとはインフルエンザウイルスによって引き起こされる感染症です。

 ちなみにインフルエンザ菌(ヘモフィルス・インフルエンザ)という細菌も存在しますが、これはインフルエンザの原因がウイルスだと判明するより前、1892年のインフルエンザ流行期にインフルエンザの原因菌ではないか、と分離されたためそのような名称になったと言われていて、インフルエンザウイルスと直接は関係ありません。

 

 インフルエンザウイルスはA、B、C、Dの4種類に分類され、主に人に感染するのはA型とB型の2種類です。

 

 A型インフルエンザウイルスは過去に何度も世界的な大流行を引き起こしたことがあります。これはウイルスが進化(抗原変化)することで、それまでに獲得していた免疫が機能しにくくなるためです。

 具体的にはインフルエンザウイルスの表面に存在するたんぱく質であるヘマグルチニン(H1から16の16種類)、ノイラミニダーゼ(N1から9の9種類)の組み合わせにより複数のA型インフルエンザの型ができるのです。

 

 歴史的には、1918年スペインかぜ(H1N1)が流行し、その後も1957年アジアかぜ(H2N2)が流行しました。現在、1968年に発生した香港型(H3N2)、1977年に発生したソ連型(H1N1)の2種類とB型を併せた3種類がインフルエンザウイルスとして主に流行しています。

(ちなみに新型インフルエンザと呼ばれる新しい型のインフルエンザウイルスは、それまでに存在していた複数のインフルエンザウイルスが鳥や豚に同時に感染することで、HとNのたんぱく質の組み合わせが組み変わることによってできると言われています。)

 

過去2年はインフルエンザ流行みられず

 過去2年間(2020-2021年、2021-2022年シーズン)、インフルエンザウイルスの流行はほぼ認められませんでした。

 これは、新型インフルエンザ対策としてマスクや手洗いを徹底したこと、海外からの人(とウイルス)の流入が大幅に制限されたことなどが原因と考えられています。

 

 マスクがインフルエンザにどの程度効果があるのか、少し古いデータですが医学論文では推奨度B(今後の研究によって内容が変わる可能性がある)というやや弱いエビデンス(根拠)が示されています(千葉科学大学紀要, 3. 149-160, 2010)。

 マスク着用や手洗いは、ある程度はインフルエンザウイルス(と新型コロナウイルス)予防に効果があると考えても良いのではないでしょうか。

 

 また、インフルエンザウイルスは南半球(オーストラリアなど)から東南アジアを経由して日本に入ってくると考えられており、新型コロナウイルス対策として海外からの人の流れを制限したこともインフルエンザウイルスの流行が抑えられた要因の一つと考えられています。

 

 そのほかには、新型コロナウイルスが流行したことによりインフルエンザウイルスが干渉されたという意見もあるようです(後述しますが、私は干渉が原因ではないと考えています)。

 

2022-2023年シーズンはインフルエンザウイルス大流行の可能性

 例年どの型のインフルエンザウイルスが流行するかという予測が立てられて、その予測された型のインフルエンザワクチンが作成されます。

 では、その予測は何に基づくかというと、季節が反対になる南半球、特にオーストラリアのその年の冬(日本では夏)の感染状況のデータを参考にすることが多いようです。

 

 2022年のオーストラリアでのインフルエンザウイルス感染状況はどうだったかというと、例年を上回る(新型コロナウイルスが流行する以前の2017年や2018年を超える)流行が見られたようです(Australian Influenza Surveillance Report and Activity Updates)。

 これは、マスクの着用率が下がったことや人流が活発になったことに加えて、2年間インフルエンザウイルスが流行しなかったために人々のインフルエンザウイルスに対する免疫が低下し、感染しやすい状態になっていることも原因として考えられます。

 

 ……こう聞くと、おそらくマスク着用率は日本の方が上回っていると思われますが、海外からの観光客も増えている現状で、日本ではインフルエンザウイルスが感染しないと考えるのは楽観的過ぎる気がします。

 

 また、オーストラリアにおけるインフルエンザウイルスの報告数(発生数)は5から19歳と5歳未満が最も多いことから、子供には特に感染しやすい可能性があります(2022-23シーズンの季節性インフルエンザワクチンの接種に関する日本ワクチン学会の見解)。

 

 ちなみにオーストラリアではインフルエンザウイルスと新型コロナウイルスが同時に流行したため、ウイルスの干渉により過去2年間インフルエンザウイルスの感染が抑えられていたというのは否定的と思われます。

 また、インフルエンザウイルスと新型コロナウイルスが同時に感染した場合、いずれか単独の場合に比べて重症化しやすい、なんて話もあります。(感染症が専門の医師の講演でオーストラリアのデータを提示されそう話されていたのですが、文献を探しきれませんでした。)ただ、動物実験でも同様の報告がありました(Scientific Reports, 11; 21259, 2021)。

 

インフルエンザウイルスは子供が重症化のおそれ

 新型コロナウイルスは恐ろしい病気ですが、比較的高齢者、特に基礎疾患のある方で重症化しやすいと言われています。子供は重症化しにくいイメージがありますよね。

 

 一方、インフルエンザウイルスはインフルエンザ脳症、心筋炎、急性呼吸促拍症候群と呼ばれる重篤な合併症を引き起こすことがあり、これらの合併症から命に関わることもあります。

 高齢者のみならず子供でもこれらの合併症を起こしやすと言われており、さらに恐ろしいことにこれらの合併症は基礎疾患の無い健康な子供でも起こりえるとされているのです。

 

 また、季節性インフルエンザウイルスと新型コロナウイルス感染症による日本における人口1000万人あたりの死亡数を比較した報告によると、0から9歳で季節性インフルエンザウイルスによる死者の方が多く、10から19歳では(いずれも少数ではあるものの)同程度との結果でした(Annals of Clinival Epidemiology. 2022; 4(4): 129-132)。

 インフルエンザウイルスによる病院外での死亡は数えきれていない可能性がある(少なく見積もっている可能性がある)ことを鑑みると、子供においては新型コロナウイルス以上にインフルエンザウイルスが恐ろしいと言えると思います。

 

 なお、オーストラリアで流行したインフルエンザウイルスの型はA香港型(H3N2)です。このインフルエンザウイルスの型は、他の型と比べて重症化しやすいため注意が必要と言われています。

 

ワクチン接種のすすめ

 ここまでで紹介したように、今年はインフルエンザウイルスが流行する可能性が高く、また子供は重症化のリスクがあるため特に予防が重要です。重症化してしまったら受験どころではないですからね……。

 

 インフルエンザウイルスの予防にはワクチン接種が有効です(2022-23シーズンの季節性インフルエンザワクチンの接種に関する日本ワクチン学会の見解厚生労働省インフルエンザQ&A)。

 

 インフルエンザワクチンの効果ですが、65歳以上の高齢者福祉施設に入所している高齢者については34~55%の発病を阻止し、82%の死亡を阻止する効果があったとされています(平成11年度 厚生労働科学研究費補助金 新興・再興感染症研究事業「インフルエンザワクチンの効果に関する研究)。

 発病を予防するという意味では数値はそれほど高くありませんが、重症化予防という意味で接種した方が良さそうです。

 

 また、2022年のオーストラリアでのインフルエンザウイルス流行は例年より早い時期から始まっていたため、日本でも流行が早まる恐れもあります。

 なるべく早めにワクチン接種した方が良さそうですね。

 

 

 インフルエンザウイルスは家庭内でも広がりやすいことが知られているため、受験生が居られる家庭では、他の家族も接種を考えた方が良いと思われます。

 我が家でも新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザウイルスにも罹らないよう家族全員ワクチン接種の予定をしています。

 

 この記事をご覧の皆様が、インフルエンザや新型コロナに悩まされず、無事に受験を迎えられることを願っています。

 

 

 勝手な意見を言うだけでなく、できるだけ参考文献を掲載して中立に意見しようと思うと、固い読みにくい文章になってしまいました(言い訳です。文才の問題です、すいません)。

 というわけで一言まとめも書いておきます……。

 

まとめ

 インフルエンザウイルスは、今年(2022年)にオーストラリアで流行しており、日本でも冬に流行する可能性が高い。

 子供が感染すると、健康でも重篤な合併症を引き起こす事があるので、ワクチンを接種しましょう。

 

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