(2023/2/9 リライトしました)
我が家では、次男(小学6年生)が自宅学習(パパ塾)で中学受験を目指しています。
中学入試は子どもだけでなく、親の関わりも非常に重要と言われます。
新年を迎え入試が差し迫った今の時期に改めて
- 親が中学入試をする子どもに何をできるのか
- 何をしなければならないのか
自分自身の経験や、長男の受験の経験などから考えてみようと思います。
中学入試のために親ができること
親がしなければいけないこと
我が家では中学受験のために、自宅で親が勉強を教える「パパ塾・ママ塾」を行っています。
今まで当ブログでも散々書いてきましたが、受験をパパ塾やママ塾だけで臨むというのは必ずしもおすすめはしません。
「パパ塾・ママ塾」というのは、一般的に親がやらなければならないことを逸脱しているとは思います。
そこまでしないとしても、中学受験のために何かするべき、もしくはしなくてはならないのでしょうか?
中学受験直前の時期に私が思う「親がしなければいけないこと」は、環境づくりとメンタルケアです。
……これって入試直前とか関係なく、もしかしたら中学入試するかどうかすら関係なく親がしなければならないことですよね。
今回は入試直前の今の状況で特に気を付けるべき「環境づくり」と「メンタルケア」に関して考えます。
環境づくり
生活面では入試直前だからと特別なことをするのではなく、
- 可能な範囲で規則正しい生活(睡眠や食事を含む)
- 感染予防
という当たり前のことを心がけるのが重要と思います。
睡眠
以前の記事でも書きましたが、中学受験に臨む上で睡眠は非常に大事です。
入試直前ともなれば、塾の講義も受けつつ過去問などやらなければならないことをこなすだけでも、睡眠時間は削らざるを得ないかもしれません。
ただ、睡眠時間を削ることは勉強の効率低下や精神的な不安定さにもつながります。
睡眠時間は可能な限りしっかり取るようにした方が良さそうです。
食事
これも以前の記事で触れましたが、長期戦である受験を乗り切るためには食事のバランスを考えることも必要です。
(その他にも食事で気を付けたい事や試験前日~当日の食事に関しても過去記事に書いているので、良ければ参考にしてください。)
感染予防
睡眠と食事以外には、インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスなどの感染予防にも注意が必要です。
手洗いやマスク着用など基本的な感染予防は受験生本人にも当然必要ですが、同居されている家族から感染するリスクもあるため、家族全員が特に感染には注意するようにしてください。
(インフルエンザウイルスに関して過去記事で触れていますが、可能であればインフルエンザも新型コロナウイルスもワクチン接種が望ましいと思います)
勉強のサポート
入試直前の時期になって新しいことをすると逆に不安につながりやすいので、新たに問題集を始めることや家庭教師を付けるなどの対策は必要ありません。
勉強面で敢えてやるとすれば、過去問をひたすら解くことや入試本番のイメトレをすることくらいだと思います。
親がこの時期にやるべきことは、むしろオーバーワークになりすぎないように適度に休ませてあげることです。
入試本番は長丁場です。
前受けから受験する場合、毎日ではないにしても半月以上入試が続くことになります。
無理をしても体調を崩すことになりかねません。
勉強量に関しては、普段と同程度の量を淡々とこなすことが重要だと考えます。
(年末年始などの祝日や学校を休まれるのであれば、普段の祝日の勉強量を大幅に超えない程度)
メンタルケア
生活面以外で、精神的なケアも親ができる大事なことです。
こちらも特別なことは不要です。
普段通り接するだけでも良いと思います。
できれば今までの子どもの頑張りを認めてあげて、子どもが自信を持てるよう褒めてあげるとより良いです。
ただ、今の時期に親が気を付けなければいけないこともあります。
子どもにプレッシャーをかける言動です。
具体的な注意点を二つ挙げておきます。
親は明るく、どっしり構えて
子どもは親が思っている以上にちょっとした親のしぐさを見ているものです。
親が暗くなっていたり慌てていたりすると、子どもは下手すると親以上に焦る原因になります。
入試が近づいてきたら、今更親が焦って「絶対合格!」などと言ってもどうにもなりません。
むしろプレッシャーをかけるだけで、悪い結果になるおそれもあります。
他の子どもとの比較もNGです。
他の子どもがどれだけ良さそうなことをしていようと、この時期から真似する方が危険です。
ましてや、他の子どもと比べて怒られたりすると子どもは深く傷つくこともあります。
入試後の親子関係にまでひびが入ることもあるので気を付けましょう。
親は焦ることなく、今までの子どもの頑張りを認めて応援するのが良さそうです。
「勉強しなさい」はダメ
入試直前に親が焦ってしまって、「もっと勉強しなさい」などと言うのは良くありません。
特に感情的に怒ることはやめましょう。
(親も不安ですし、感情的になりやすいと思うのですが……)
この時期、子どもも焦っています。
睡眠時間を削って勉強したり、自分でも気づかないうちに無理を重ねる子供も多くいます。
ただ、塾で疲れて、気を抜ける家で少し休憩を取るときもあります。
そんな時、親に「もっと勉強しなさい」と言われると、子どもはどう思うのでしょうか?
真面目な子なら「その通りだ」と思って休憩時間も惜しんで、睡眠時間を削ってさらに勉強を頑張るかもしれません。
ただ、すでに頑張っている子どもに「もっと勉強しろ」と言うのは、頑張りを認められていないと感じられることもあります。
肉体的・精神的に追い詰められている状況でさらに頑張らせることは、受験後に肉体的・精神的な疲労がどっと出ることがあります。
場合によっては、受験前に体調を崩すなど受験そのものに影響することになりかねません。
入試直前に親がすること
出願・併願校調整
出願書類の作成や、写真の手配、実際に出願するなどといった手続きは、小学生には困難です。
全て親がやることになります。
また、どの学校に出願するのか事前に子どもを含めて話し合い、当日のスケジュールを考慮して受験可能な出願を行う必要があります。
(併願校を絞り切れずにダブル出願するなんてこともあるようですが……)
出願の日程や、併願校の調整は余裕をもって確認しておきましょう。
それ以外に、
- 入試当日の交通手段
- 交通機関の時間
- 受験の間の家のことはどうするのか(小さい弟や妹が居る場合など)
- 合格発表の日時
- 入学手続きの日時
- 入学時に必要なお金の用意
……など親が確認することは多岐に渡ります。
入試の当日にバタバタと焦らないよう、そういった確認も予め家族でしておいた方が良いと思います。
(入試前日の注意点をまとめた記事も参考にしてください)
まとめ
入試直前の時期に「親ができること」について考えてみました。
入試の手続き以外は、生活に関する環境づくりやメンタルケアなど入試直前じゃなくても重要な事柄ばかりです。
つまり、特別なことをするよりは親が焦らないことが大事なのだと思います。
関西の中学入試まで残り12日、入試前最後の追い込み期間である冬休みも残りわずかです。
うちの次男は飄々としているようでストレスを抱え込みがちなため、親が焦りすぎないように応援していこうと思います。
この記事をご覧の受験生や保護者の方も、残り僅かな期間ではありますが一緒に頑張っていきましょう。
皆様に良い結果が得られるよう願っています。