パパ塾で受験

親子で挑んだ中学受験体験記と小中高生の勉強解説

入試前に学校を休む? 【休むメリットとデメリット】

(2023/1/18 一部加筆修正しました)

 我が家では、次男(小学6年生)が自宅学習(パパ塾)で中学受験を目指しており、私が教えたり調べたりしている中での出来事や感じたことをブログに書いています。

 

 関西の中学入試は1月14日に始まります。そう、もう直前なのです。

(当記事は2022/12/22に公開しました)

 入試直前にやるべきことや考えるべきことは多いのですが、その一つに「学校を休むか?」ということがあります。

 ほとんどの人は学校を休むとしても冬休み後だと思うのですが、早い人は冬休み前から学校を休むのだとか……。

 

 先に結論を言うと、我が家は「学校を休ませないつもりです。

 学校を休ませるメリット、デメリットと私の考えを書いていこうと思います。

 

 

入試前に学校は休むべきか

 私が中学受験をした約30年前にも同じことが議論になっていました。

 当時私が通っていた塾は積極的に学校を休むことは勧めていませんでしたが、某大手進学塾に通っていた同級生たちは全員休んでいました。

 塾によっては学校を休むことは強制で、入試直前は朝から夜まで塾で授業をするところもあるとのこと……。

 

 学校を休むかどうかは最終的には家庭ごとの判断になると思いますが、学校を休むことにどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。

 

 

学校を休むメリット

勉強時間が確保できる

 学校を休む一番の理由はこれではないでしょうか?

 受験が近くなってくると、どれだけ早くからしっかり準備していたとしてもやるべき事(やりたい事)が大量に出てきて、時間が足りなくなります。

 

 公立の小学校に通っている場合、理解が無い教師が受験勉強の邪魔になるようなこと(大量の課題を出すなど)をしてくることもあります。

(私が小学生の頃はしばしばあったのですが、最近はどうなのでしょうか? うちの子供の担任からは、少なくともそのような嫌がらせはありませんでした)

 

 そのような余計なことに悩まされず勉強時間を確保するという意味では、学校を休むことにメリットがあります。

 

コロナやインフルエンザなどの感染症にかかるリスクを減らせる

 以前から、季節柄インフルエンザに罹患して受験できなくなる可能性を考えて学校を休む(学校で感染するリスクを減らす)という考え方は昔からありました。

 

 昨今では新型コロナウイルス感染症が学校でも流行しており、学校を休むことで接触を避けるというのは感染予防という意味では理解できます。

(ただ、学校を休んで勉強する子どものほとんどは塾には行くため、感染リスクはあると思うのですが……。)

 

 学校に行っていて感染したと後から後悔する可能性もありますし、学校に行っていても感染しない可能性もあります

 感染予防という面で学校を休むべきかどうかに正解は無いと思います。

 

 いずれにしても標準的な感染予防(手洗い、うがい、マスクの着用)は行うこと、受験生本人だけでなく家族全員が普段以上に感染予防する意識が重要と思われます。

 

学校を休むデメリット

生活リズムが乱れる

 学校を休んでたくさん時間があると思うと、ダラダラ生活してしまいがちです。勉強時間にもメリハリがなくなったり、結果として集中力が落ちてしまうことも。

 さらに、起きる時間まで遅くなってしまいがちなので、受験本番に向けた生活リズムを上手く調整できないなんて可能性もあります。

 

 前述の入試直前に学校を強制的に休ませて朝から晩まで授業する塾というのは、こういった生活リズムの乱れを予防したいという意図もあるのかもしれません。

 

学校でのストレス発散ができない

 受験が近づくと、やはり子供が感じるストレスは大きくなります

 そんな中、何をするわけで無くても学校で友達と接したり、普段通りの生活をするだけでもある程度はストレス発散になる場合はあります。

 

 学校を休んで家や塾で受験勉強漬けの生活を送ることは、子供によっては受けるストレスが大きくなる可能性があるため注意が必要かもしれません。

 

ルールを遵守する意識が薄れる

 学校に行くというのは、義務教育の間は子どもに課せられた数少ない社会のルールです。

(学校に行けない諸事情を抱えた子どもは居られますし、そういった事情を否定する意図は全くありません。)

 

 入試直前だからという理由でそんなルールは破るという前例を作ってしまうと、今後の人生で何か自分に都合が悪ければルールを破っても良いという考えになりかねず、ルールを遵守する意識が薄れるのではないかと危惧します。

 

 自分自身の身の回りを見てみた印象ですが、いわゆる高学歴の人というのは意外とルールを遵守する意識が低い人が多い傾向にあると思います。

 当然、犯罪行為などに身を染めるなどは論外ですが、法律を守ってさえいれば多少のルール違反は厭わない、むしろ勝つためなら積極的にルールを破ってでも最短コースを通ろう(効率が良いことをしよう)という考えの人は結構います。

 

 例えば医学部に入りたい、東大に入りたい、だけならそれでも良いのかもしれません。ただ、一番重要なのは大学卒業後何をするかだと思います。

 私が見てきた範囲では、そういったルールを遵守する意識が低い人(自分勝手な人と言い換えても良いかもしれません)は社会に出てから苦労する人が多い気がします。

 いくら学歴が良くても社会の一員になることに変わりなく、社会には様々な守るべきルールがあるからです。

本当に賢い人は、学生時代はルールを遵守する意識が低くても適度にルールと付き合い、素晴らしい社会人になっているんですけどね。)

 

 学歴が無ければ就けない仕事はたくさんあるため学歴は当然大事ですが、学歴だけで仕事ができるわけではありません

 ルールを自分の都合で破っても良いという考えで分不相応な学歴を持つのは、場合によっては身を滅ぼすのではないかなと心配です。

 

 ルールには相応の理由があります

 確かに世の中には不条理なルールも存在します。しかし私は子どもにそういったルールを簡単に破るだけの人にはなってほしくないなと思います。

 

我が家の方針

 冒頭に書きましたが、我が家では入試前も学校は休ませないつもりです。

 

 うちの次男には第一志望に合格してほしいと心から願っていますが、休まなければ合格できないのであれば合格後も授業についていくのは厳しいだろうと思いますし、上にも書いたように簡単にルールを破ってほしくないと考えています。

 受験はあくまで教育の一環です。次男の今後の人生を考えた教育という意味で、我が家は学校を休ませないのです。

 

 学校を休ませることは今回のブログに書いたようにメリット、デメリットがあり、いずれを選択するのも自由だと考えています。学校を休ませることを否定するつもりはありません。

 ただ、塾で休むよう言われたから、他の皆が休んでいるからではなく、受験生や保護者自身で休むかどうかよく考えてほしいと思います。

 

 ちなみに、学校を休まないことで怖いのはコロナなどの感染症ですが、以前第一志望の学校で確認したところコロナに罹患した証明があれば追試験も考慮して頂けるとのことでした。

(当然追試験をしていただけたとしても、一回だけしか試験のチャンスが無くなることになりますが。)

 

 学校によってはそういった対策をしてくれるようなので、万が一コロナなどに感染した場合は学校と相談してみてはいかがでしょうか。

 

最後に

 入試前に学校を休むことにはメリットとデメリットがあります。

 我が家では学校を休ませないつもりですが、その分限られた時間を効率よく使って勉強する(ことを目指し)、感染症にかからないよう家族全員で予防に注意しながら過ごそうと思います。

 

 関西の中学入試までこの記事の公開日からあと23日。

 学校を休む場合も休まない場合も、受験まであと少し。この記事をご覧の方も一緒に頑張っていきましょう。