我が家では家庭学習(パパ塾)で中学受験に挑みました。
その経験を活かして、主に家庭学習に役立つ情報をまとめています。
中学受験を目指す場合、本格的な勉強は3-4年生から始めることが多いようです。
ただ、中学受験するしないに関わらず、小学校低学年のうちから学習の習慣を身につけることは非常に重要です。
中学受験を目指す場合は、入塾テスト対策など低学年の勉強が重要なのは間違いありません。
しかし、中学受験を目指さないとしても低学年のうちから学習の習慣を身につけておくことで、学校の勉強に余裕が出て勉強を楽しめる(少なくとも勉強に苦手意識を持たない)ことが期待できます。
また、中学受験を目指す場合、受験のノウハウを知れるという意味で塾に通うことがおすすめなのですが、費用や色々な問題で困難な場合もあると思います。
中学受験を目指さない場合、わざわざ塾に通うことに抵抗があるかもしれません。
当ブログではそういった方が自宅学習する上で役に立つ情報を掲載していきます。
今回は小学校低学年国語の勉強法、特に家庭学習におすすめの問題集を中心に、無料でダウンロードできるプリントや通信教育に関して解説します。
小学校低学年の国語勉強法
勉強する時間はどれくらい?
前回記事で家庭学習におすすめの算数問題集、無料ダウンロードできるプリント、通信教育に関してまとめました。
この記事でも触れましたが、低学年の勉強時間は一つの目安として(学年)×10分 という考え方があるようです。
ただし、小学校低学年の子どもが集中して勉強できる時間は、非常に個人差が大きいと感じます。
集中して長い時間勉強できる子どもであれば、楽しんで勉強できる内容を考えてあげるだけで、成績は上がっていくと思います。
(そういう子どもの場合、親が欲張ってあれもこれもと勉強内容を増やすと勉強が嫌になってしまうことがあるため注意が必要です。)
しかし、実際ほとんどの低学年の子どもは長時間集中して勉強することができないと思います。
全ての子どもに共通するのは、楽しんでできる勉強内容、勉強量にすること。
なかなか集中できない子であれば、最初は1日5分程度でできる勉強量を目指すので良いと思います。
勉強の内容は?
小学校低学年の国語で特に重要なのは「漢字」です。
低学年の漢字で遅れが出ると、その先の学習でも取り返しづらくなります。
逆に漢字が得意であれば、文章読解しやすくなるなど他にも良い影響を及ぼすことも。
私は「漢字」以外では「語彙」「文章読解」の勉強も少しはさせるようにしていました。
それ以外の「文法」「作文(文章記述)」は低学年ではさせていませんでした。
語彙力を鍛えることで文章を理解しやすくなり、文章読解力向上につながります。
ただ、中学受験で必須の「文法」や「作文(文章記述)」は、低学年の子どもに教えても効果が薄いような気がします。
(我が家の経験談なので個人差はあるかもしれません。)
ある程度学年が上がってからの方が理解しやすいのかなと思います。
小学校低学年では「文章読解」も難しいことが多いです。
読書させようにも、読書好きでない子に読書させるのは難しいですし……。
ただ、「文章読解」の問題はセンスではなくテクニックである程度点数アップを見込めます。
しかし、そういった読解テクニックは低学年ではなかなか理解しづらい印象です。
ではどういったことをしていたかというと、文章に慣れ、読解速度を早くするという目的で「文章読解」させていました。
それも本みたいに長いものではなく、低学年でも読みやすい比較的短めのものを。
特に中学受験では、かなり長い文章を短時間で読む必要があります。
これはテクニックだけではどうしようもできない部分です。
(速読のテクニックもあるのはあるのですが)
そういう意味で、低学年のうちから文章に慣れておくことは意味があると考えます。
さらに読んだ文章に関して、「書いた人はどんなことが言いたかったと思う?」「(文章のような状況で)自分ならどうする?」「(文章の登場人物は)どんな気持ちだと思う?」などと話し合うとより良いと思います。
考え方(答え)を押し付けるのではなく、色々な考え方をさせたり、明らかに矛盾していれば指摘したりすることで、勉強という意識をさせないで国語的な考え方の基礎を身につけることができます。
これは中学入試だけに留まらず、考え方の引き出しを増やしたり、プレゼンテーション能力の向上につながるので、ぜひ取り組んでください。
勉強内容に関しては子どもが楽しめる工夫をすることが重要です。
楽しくない勉強は続きません。
漢字練習などの言わば単調作業でも、楽しめるドリルを探したり、できるようになったことをできるだけ褒めてあげるのがコツです。
(できることを褒めるためにも、同じ内容を2回させるのもおすすめです。)
難易度は難しすぎず、簡単すぎないものがおすすめ。
問題集は子どもの学年にこだわらず、最初は8割程度解ける問題をさせるのが良いと思います。
(問題集の〇年生用というのが実際の学年と異なっても構いません)
あまり難しすぎたり簡単すぎると、子どものやる気を削ぐことになりかねません。
勉強に慣れてくればどんどん先取り学習させても良いと思います。
ただ、他の子どもと比較したり、子どもの学年の内容ができないことを責めるのは厳禁です。
自分に合った勉強量と勉強内容をこつこつ毎日こなすことが、結局その子にとっての近道だと思います。
小学校低学年国語 問題集・参考書
上述の通り、「漢字」「語彙」「文章読解」に関しておすすめの問題集や参考書を紹介していきます。
漢字
漢字の問題集は、ドリルを中心に紹介していきます。
比較的易しいものから、中学受験準備用の難しいものまで紹介しているので、難易度に合わせて選んでいくのが良いと思います。
早ね早おき朝5分ドリルシリーズ 漢字[学研プラス]
算数(計算)でも紹介したこのシリーズですが、1回あたりの量が(良い意味で)少ない。
それこそ5分かからないんじゃないかな、という量です。
漢字の問題が中心で、苦手な漢字を発見して復習するのに役立ちました。
ただ、問題が中心なので先取り学習としては使いにくいかもしれません。
勉強の習慣が無い、長時間勉強することが苦手、という子どもであればまずは試してみては? という一冊です。
うんこドリルシリーズ 漢字[文響社]
小学校低学年向けのドリルで検索すると必ず上位に出てくるこのシリーズ。
小学校低学年ではうんこのような下ネタが好きな子が多いです。
問題文も全てうんこに絡めて出題しているので、特に小学校低学年にはヒットしやすいと思います。
しかし、我が家の子どもにはなぜかハマりませんでした。
最初は面白がったのですが……。
当然っちゃ当然なのですが、うんこを含めキャラクターもののドリルは好き嫌いが分かれるため子どもの好きなものを選ぶのが良いでしょう。
すみっこぐらし学習ドリルシリーズ 漢字[主婦と生活社]
すみっこぐらしのキャラクターが好きな子にはこちらのドリルが良いと思います。
ご褒美シールが付いており、1回終わるごとにシールを貼ることでやる気を引き出しやすいようになっています。
漢検に対応しているので、漢検を考えている子どもにもぴったりです。
内容は読み、書き、書き順、熟語など比較的オーソドックスなドリルだと思います。
ねこねこ漢字ドリルシリーズ[実業之日本社]
ねこねこ日本史のキャラクターが好きな子にはこちら。
この漢字ドリルもキャラクターシールが付いていたり、子どものテンションが上がるように作られています。
また、漢字パズルなど比較的凝った問題も収載されている印象です。
一歩先を行く リーダードリルシリーズ 漢字[四谷大塚出版]
漢字の基本(書き順、止め、はね、はらい)からしっかり学ぶことができるようになっており、字がきれいになるように作られています。
書く量も多いため、定着しやすいと思います。
比較的量も多く、ある程度の時間集中して勉強できる子どもにおすすめ。
入試問題が収載されていたり、語彙も難しいためやや難易度が高い印象はあります。
中学入試を考えて対策したいと考えている子どもには最適です。
語彙
ここでは、子どもにはやや難しい言葉という意味の語彙力アップを図る参考書を紹介しています。
四字熟語やことわざ、慣用句といった範囲の参考書は4年生以降の問題集や参考書を紹介するとき記載しようと考えています。
ちびまる子ちゃんの表現力をつけることば教室(集英社)
ちびまる子ちゃんのマンガで難しい言葉の解説をしているため、低学年でも楽しんで読んでくれます。
すごく低学年向けのように見える本ですが、結構難しい言葉も収載されており国語(語彙)が苦手な高学年の子でも役に立ちそうな内容です。
我が家ではマンガ部分しか読まないという問題も発生しましたが、マンガで取り上げられている語彙だけでも低学年では十分かもしれません。
にゃんこ大戦争でまなぶ!難しい言葉1000(KADOKAWA)
こういった低学年向けの語彙関連本は他にも出版されているので、子どもが好きなキャラクターで選ぶのも一つの手です(念のため下に数種類挙げておきます)。
ことわざや慣用句だけでなくカタカナ語など幅広い内容を一冊で網羅するという意味で良いと思います。
ただ、やや低学年には難しい内容も含まれるため、しっかりとしたまんがが付いていたちびまる子ちゃんの方が万人受けするかなと思います。
にゃんこ大戦争のキャラ好きには特におすすめです。
読解
読解力を鍛える……というのはなかなか難しいと思います。
ただ、文章を読むことに慣れるという意味で、興味を持ちやすい文章に触れるのは意味があると考えています。
小説などの本を読むのが好きな子であればそういったものでも構いません。
ただ、長い文章を読むのが苦手という子も居ると思います。
そういった子ににおすすめな問題集? (読み物という感覚ですが)を紹介します。
おはなしドリルシリーズ[学研プラス]
おはなしドリルシリーズは、見開きの2ページ上半分に一つのお話、下半分に簡単な問題が数問という構成になっています。
文章を読むだけなら、小学校2年生くらいでも数分程度で読めます。
読むのが得意な子なら1年生でも読めるかなという内容です。
文章題の練習としてというよりも、文章自体を読む練習を始めるのにおすすめのシリーズです。
問題は簡単なので、できれば親と文章に関して色々と話し合うと国語力が鍛えられるかなと思います。
シリーズには色々な内容のものがあるため、子どもが興味を持ちそうな分野をさせてみてはいかがでしょう。
その他
国語のどの分野の力かというと難しいのですが(おそらく一番近いのは記述の能力)、国語力を鍛える意味ではこちらのシリーズもおすすめです。
小学校低学年向けの一冊を紹介します。
ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集[小学生版ベーシック](大和出版)
ふくしま式は『言いかえる力』『くらべる力』『たどる力』を鍛え、「論理的思考力」を身につけることを目指す問題集です。
このベーシックは導入編として小学校2-3年生でも無理なく取り組める内容です。
確かに国語力が鍛えられそうですが、すぐに結果が出るものでは無さそうなので低学年から始めた方が良さそうかなと思います。
今後、続編の小学生版をさせながら国語力がどうなるか見ていこうと思います。
小学校低学年国語 無料ダウンロードできるプリント
前回記事でも書きましたが、計算や漢字ドリルは買ったものの結局ほとんどやらなかった……という経験ないですか?
我が家では結構ありました。
そんなご家庭では最近は無料ダウンロードできるプリントも充実しているため、そのようなプリントを試してはいかがでしょう。
すきるまドリル
こちらの漢字ドリルは漢字練習、読み・書きの問題と別々にダウンロードできるようになっています。
我が家でも、字の練習を兼ねて何回も書くことができるものを探していたため重宝しました。
このサイトでは、小学生用の算数ワーク、計算ドリル、英語ドリルなども無料公開されているため、一度ご覧になってはいかがでしょう。
すたぺんドリル
前回(低学年の算数)の記事でも紹介しましたすたぺんドリルを再掲します。
こちらは低学年は算数、国語、英語、高学年は主要4教科+英語、音楽、プログラミングの学習プリントを無料でダウンロードできるサイトです。
漢字ドリルにとどまらず、語彙・文法問題や文章読解の問題も揃っているため、これだけで基本的な内容を網羅していると思います。
高学年で入試レベルを目指す場合はプラスアルファの勉強が必要になると思いますが、低学年であればこのプリントだけでも十分かもしれません。
すたぺんドリル | 幼児~小学生学習プリント 無料ダウンロード・印刷
小学校低学年 通信教育
ブンブンどりむ
ブンブンどりむは小学生対象の作文通信教育です。
私は小学校低学年の子どもに作文を指導するのは難しいと感じており、家庭学習として行うのは断念しておりました。
ただ、このブンブンどりむは非常に評判が良く、「子どもが楽しんで学んでいる」「作文が上手になった」「文章を読むことを嫌がらなくなった」などの感想を耳にします。
作文を書くために、題を読む「読解力」、考えを組み立てる「思考力」、考えを文章に落とし込む「表現力」などが鍛えられるようです。
低学年の家庭学習としては限界を感じる部分なので、こういった通信教育を試す価値はあると思います。
今なら春の入会キャンペーンで初回月の受講費割引などもされているので、この機会に検討されてはいかがでしょうか。
すらら
すららは全国の学校や学習塾約2500校が採用し、約40万人の生徒が利用している無学年式オンライン学習です。
国語・算数(数学)・理科・社会・英語の5教科で、小学校から高校までの内容に対応しています。
無学年式なので、苦手な範囲にさかのぼって学習したり、先取り学習も可能。
無学年式の学習は勉強につまずいてしまった子どもだけでなく、学校の勉強が物足りないという子どもにもおすすめです。
専用タブレットではなく、家庭のPCやタブレットを使って学習できるので、タブレット代が余計にかかりません。
オンラインならでは、AIを用いて自動的に問題の難易度を調整して出題してくれます。
教師役で登場するのはアニメのキャラなので、対人関係が苦手な子どもでも大丈夫。ゲーム感覚で楽しめます。
また、オンライン授業にありがちな相手が喋っているのを聞く一方的な授業ではなく、キャラクターとの対話型授業なので飽きにくいようになっています。
学習塾の現役の先生(すららコーチ)が学習をサポート(メールやスカイプなど)。
資料請求は無料。無料体験などもやっているようです。
スマイルゼミ
通信教育として有名なスマイルゼミでも、2022年から幼児コースと小学生コースの算数(数学)と国語で無学年式学習[コアトレ]が始まりました。
これにより、小学校の勉強内容を戻って学習することも、中学3年までの内容を先取り学習することもできるようになりました。
さらにスマイルゼミでは主要4教科の配信に加えて、英語やプログラミングも配信されています。
学習データを解析しやるべき勉強を毎日提案してくれるので、その日に何を勉強しようという悩みが無くなります。
また、専用タブレットなので、子どもが他のサイトを見たりする心配がありません。
通信教育だけでなく家庭学習は他の子どもと競い合うことが難しいのが難点ですが、同じレベルの他の子どもと競い合う講座もあります。
資料請求でプレゼントがもらえたり、試してみて合わなければ返金保証キャンペーンなどもあるため、まずは資料請求してはいかがでしょう。