我が家では家庭学習(パパ塾)で中学受験に挑み、先日なんとか第一志望校に合格することができました。
基本的に中学受験をする場合、通塾することがおすすめです。
自宅学習ではどうしても限界があるので……。
(自宅学習のデメリットに関しては過去記事をご覧ください)
ただし、費用面など色々な事情で通塾困難な場合もあると思います。
また、中学受験は考えていないけれども、家庭学習はさせたい場合もあるかもしれません。
低学年の間は家庭学習をさせてみようという場合もあるでしょう。
当ブログではそういった方が自宅学習する上で役に立つ情報を掲載していきます。
今回は小学校低学年算数の勉強法、特に家庭学習におすすめの問題集を中心に、無料でダウンロードできるプリントや通信教育に関して解説します。
小学校低学年の算数勉強法
小学校低学年は学校の宿題以上の勉強は必要ないという考え方はあります。
ただ、中学受験をするしないに関わらず、低学年から勉強の習慣を身に付けるのはとても有用です。
さらに、小学校低学年の勉強内容というのは、今後全ての基本になります。
しっかりと身につけて損はありません。
だからと言って、小学校低学年から塾に通わせるのは抵抗があることも……。
費用的にも安いものではないですし、心情的にも小さいうちからそこまでしなくても、と考える人もいるでしょう。
住んでいる場所の関係で、塾などに通うことが困難な場合もあるかもしれません。
そこで当ブログでは家庭学習(パパ塾・ママ塾)でできる、小学校低学年におすすめの問題集を紹介します。
インターネットで無料ダウンロードできるプリントや、さらに上のレベルを目指す方用の通信教育も併せて紹介しているので参考にして下さい。
勉強はどれくらいするべき?
小学校低学年の勉強時間に関して、一つの目安として(学年)×10分 という考え方があるようです。
ただ、我が家でも子どもたちの低学年の時を振り返ると、それだけの時間集中できる子もいれば集中できない子もいました。
我が家の子どもたちを考えても、小さいうちから集中できるから優れているというわけでなく、集中できるできないは単なる個性だと思います。
(最初から集中しやすい子の方が、初期にはアドバンテージがあると思いますが。)
集中して勉強できるできないに関わらず、最初は楽しんでできる勉強量にするのが長続きのコツです。
集中が難しい子であれば、1日5分程度でも構いません。
学校プラスアルファで勉強する習慣、毎日勉強する習慣を付けていくことが重要です。
集中できる子でも、最初から欲張ってあれもこれもと色々させるのでは無く、1日の勉強量を決めておくと良いと思います。
目標(1日にやるべき量)を途中でどんどん増やすのは、子どものやる気を削ぐことになりかねないので。
勉強の内容はどんなことをするべき?
小学校低学年の勉強というのは、その後全ての基本です。
この時期の勉強をしっかりすることで、その後の勉強の効率も上がり成績にもつながると考えられます。
では小学校低学年は、どのような勉強をするべきなのでしょうか。
結論から言うと、計算と字の読み書きが最も重要だと思います。
計算や読み書きが十分できるのであれば難しいレベルの問題集を考えても良いですが、無理にレベルを上げるのはやる気を削ぐことにつながり厳禁です。
また、同じ内容をコピーしておいて、時間をあけて二回やってみるのもおすすめ。
前回と比較して成長を実感させてあげると、勉強がより楽しくなるかもです。
(万が一できるようになっていなければ、そのレベルの問題を根気よく続けましょう)
計算などの本来楽しくない勉強内容でも、子どもが成長を自覚できるようになれば楽しくなってきます。
楽しく、というのは特に小学生の勉強では重要なキーワードです。
楽しくない勉強は続かないですからね。
できれば丸付けをしたときに(低学年の間は親が丸付けしましょう)、「○○ができるようになったね」などと褒めてあげると良いです。
また、勉強内容は学校でやっている内容や学年にこだわらず、8割程度できることから始めるのが良いでしょう。
ここで注意点は、その子の学年(学校での勉強進度)にこだわらないこと。
その子の学年の内容ができなくても、叱ってはいけません。
叱られてやる気になんてなりません。
勉強の習慣に慣れ、できるようになってくれば徐々に難易度を上げたり量を増やしても良いと思います。
中学受験の準備のような、先取り学習も始めても良いかもしれません。
ただ、他の人の進度と比較して焦る必要はありません。
他の子がどうであれ、自分に合った難易度と量の勉強をコツコツとこなすことが、結局はその子にとっての近道です。
今回の記事では、小学校低学年で行うべき計算の問題集を中心に、算数の比較的易しい問題集と比較的難しい問題集の両方を取り上げています。
8割程度できる問題集、を意識しながらその子に合った問題集を探してみてはいかがでしょう。
小学校低学年算数 おすすめ問題集
ここでは低学年におすすめな算数の問題集、特に計算の問題集(ドリル)を中心に紹介します。
早ね早おき朝5分ドリルシリーズ 計算 [ 学研プラス ]
比較的易しい内容で良いので、まずは5分の勉強を継続することを目標とするレベルであればおすすめはこの「早ね早おき朝5分ドリル」です。
5分で終わる分量、シールが付いていて子どものやる気を引き出す工夫など、まずは勉強を継続するという目標には最適です。
できる!!がふえるドリルシリーズ[文理]
このドリルで扱う問題は学校標準レベルであり、難易度として「早ね早おき朝5分ドリル」よりはやや難しく、量もやや多くなります。
「早ね早おき朝5分ドリル」では物足りなくなった子どもや、計算の基礎を積み重ねたい場合におすすめです。
計算にぐーんと強くなるシリーズ[くもん出版]
計算ドリルとして定番のくもんのドリルです。
難易度として「できる!!がふえるドリル」よりはやや難しく、量もやや多くなります。
勉強や計算がそこまで苦手ではない子どもの計算練習に最適な一冊だと思います。
陰山英男の徹底反復 百ます計算[小学館]
非常にベタですが、やっぱり百ます計算は計算力を鍛えるのに有効です。
習慣的に勉強できるようになってきたら取り組んでみてはいかがでしょうか?
この時、かかった時間や正解率など、子どもをどう褒めるかを考えるのが良いと思います。
Z会グレードアップ問題集シリーズ[Z会]
単純な計算問題だけではなく、少し応用問題があったり、図形の基本的な問題があったり。
全体的に「教科書+α」と謳っているだけにやや難しいながらも、面白い問題が多いと思います。
計算だけでは物足りなくなってきたらおすすめです。
3-4年生で学習塾入塾を目指すのであれば、算数に関しては入塾前にこのシリーズの「計算・図形」と「文章題」くらいはやっておきたいですね。
ハイレベ100 算数[奨学社]
このシリーズは比較的難易度が高く、考えさせられる良問が多いため非常に気に入っています。
また、問題量も多いためコスパも良いと感じます。
ただ、小学校1年から3年までしか出版されていないのが非常に残念。
小学校低学年算数 無料ダウンロードできるプリント
ドリルは買ったけど結局やらなかった……、なんて経験ありませんか?
我が家は結構ありました。
そんなご家庭であれば、まずは学習プリントをダウンロードしてやってみるのはいかがでしょうか。
最近は無料でダウンロードできるプリントも各種公開されています。
ここでは掲載の許可をいただけた、我が家でも愛用しているサイトをご紹介します。
すたぺんドリル
すたぺんドリルは各学年、各教科の学校の勉強内容に沿った学習プリントを無料でダウンロードできるサイトです。
特におすすめなのが「毎日計算ドリル(計算問題メーカー)」。
問題集として色々紹介しましたが、計算ドリルに関してはこのすたぺんドリルだけでも良いのではと思う内容です。
「足し算、引き算、掛け算、割り算」「整数、小数、分数」「難易度」「問題数(10、20、30問、または100ます計算)」を設定すれば簡単に計算プリントを作成できます。
すたぺんドリル | 幼児~小学生学習プリント 無料ダウンロード・印刷
原田式算数プリント
元希学園算数講師で現在はプロ家庭教師をされている原田先生が、ご自身のホームページで算数と理科の様々な単元のプリントを公開されています。しかも無料で!
ホームページでは算数と理科の受験まで使えるような詳しいプリントに加え、勉強や受験に関するアドバイスも書かれています。
3年生でやっておけば良いかなと思うのは★(星一つ)の問題、計算の範囲くらいですが、受験まで長く使わせてもらえるサイトだと思います。
算数の教え方+受験アドバイス ~教育パパ・ママを応援します~
小学校低学年算数 通信教育
上で紹介した問題集もプリントも、親が丸付けや、どの問題をやるか管理する必要があります。
ただ、親の仕事などの都合上、そこまで時間を取れない場合もあると思います。
そんな時に考えるのが通信教育という手段です。
特に低学年におすすめな「無学年式」を採用した通信教育を紹介します。
RISU算数
RISU算数は無学年式のタブレットを使った算数の通信教育です。
子どもの学習データを分析し、自動でちょうど良いレベルの問題に変化していくため、無駄な学習をする心配がありません。
私自身、特に低学年の計算などは学年にこだわらず勉強する方が良いかなと思っているのですが、RISU算数をされている75%の子どもが自分の学年を超えた先取り学習をしているそう。
また、検出されたつまづきには、トップチューターらの解説メールやピンポイントな解説動画でフォローしてくれることで苦手意識の解消を実現しています。
すらら
すららは全国の学校や学習塾約2500校が採用し、約40万人の生徒が利用している無学年式オンライン学習です。
国語・算数(数学)・理科・社会・英語の5教科で、小学校から高校までの内容に対応しています。
無学年式なので、苦手な範囲にさかのぼって学習したり、先取り学習も可能。
無学年式の学習は勉強につまずいてしまった子どもだけでなく、学校の勉強が物足りないという子どもにもおすすめです。
専用タブレットではなく、家庭のPCやタブレットを使って学習できるので、タブレット代が余計にかかりません。
オンラインならでは、AIを用いて自動的に問題の難易度を調整して出題してくれます。
教師役で登場するのはアニメのキャラなので、対人関係が苦手な子どもでも大丈夫。ゲーム感覚で楽しめます。
学習塾の現役の先生(すららコーチ)が学習をサポート(メールやスカイプなど)。
資料請求は無料。無料体験などもやっているようです。
スマイルゼミ
通信教育として有名なスマイルゼミでも、2022年から幼児コースと小学生コースの算数(数学)と国語で無学年式学習[コアトレ]が始まりました。
これにより、小学校の勉強内容を戻って学習することも、中学3年までの内容を先取り学習することもできるようになりました。
さらにスマイルゼミでは主要4教科の配信に加えて、英語やプログラミングも配信されています。
学習データを解析しやるべき勉強を毎日提案してくれるので、その日に何を勉強しようという悩みが無くなります。
また、専用タブレットなので、子どもが他のサイトを見たりする心配がありません。
通信教育だけでなく家庭学習は他の子どもと競い合うことが難しいのが難点ですが、同じレベルの他の子どもと競い合う講座もあります。
資料請求でプレゼントがもらえたり、試してみて合わなければ返金保証キャンペーンなどもあるため、まずは資料請求してはいかがでしょう。