パパ塾で受験

親子で挑んだ中学受験体験記と小中高生の勉強解説

夏期講習(関西) 6年生の算数

 自宅学習(パパ塾)で中学受験に挑み2023年に無事第一志望に合格した我が家ですが、その際の経験、中学受験の勉強法、算数の解説などを当ブログで記事にしています。

 

 過去記事でも取り上げましたが、各学習塾が行っている夏期講習の受講は非常にメリットがあります。

(夏期講習のメリットや夏期講習受講がおすすめの人、どんな塾を選ぶべきかを関西の有名学習塾の夏期講習費用比較などと併せて過去記事で紹介しているので、良ければ参考にしてください)

kishi-john.hatenablog.com

 

 上記過去記事では各塾の夏期講習情報として開催日程や費用などを紹介しましたが、夏期講習を受講するうえで気になるのは学習の内容ではないでしょうか?

 そこで、今回は以前公開した記事(夏期講習(関西) 1~3年生の算数、4年生の算数、5年生の算数)に引き続き6年生算数の夏期講習を紹介します。

 

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 家庭学習での中学受験を考えている方、志望校合格者数の多い塾でどのような授業をされているか気になる方などは、当記事を参考に夏期講習の受講を検討してみてはいかがでしょう。

この記事で分かること小学6年生の夏期講習(算数)の内容
浜学園の夏期講習(算数)
希学園の夏期講習(算数)
能開センターの夏期講習(算数)
Z会の教室の夏期講習(算数)

 

夏期講習 6年生算数の紹介 (関西中学受験)

 関西の有名進学塾のうち、今回の記事では浜学園、希学園、馬渕教室、能開センター、Z会の教室を紹介しています。

(馬渕教室、能開センター(6年生)の夏期講習に関しては、授業の内容が公開されていません)

 

 費用などに関しては過去記事で紹介しているので、そちらもご覧ください。

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浜学園

 言わずと知れた関西の名門、浜学園。

 浜学園の6年生夏期講習は、「M灘コース」「男子最難関コース」・「女子最難関コース」・「男女難関コース」に分かれています。

 

「M灘コース」「男子最難関コース」

 浜学園のHPでは、「M灘コース」「男子最難関コース」に関して次のように紹介されています。

夏休みは受験の天王山と言われます。

その天王山で受験算数の力を養わなければいけません。

そのために、「M灘コース」「男子最難関コース」では最難関中レベルの問題を解くための応用問題を中心に扱います。

学習単元としては入試頻出単元である「数」「文章題」「平面図形」「立体図形」で、これらを学習することで底上げを図り、9月以降の受験レベルの応用発展まで踏み込むことが可能になります。

「入試対策演習プリント」では入試に向けて小問雑題の処理能力を徹底的に鍛えます。(HPより引用)

 

 6年生算数夏期講習「M灘コース」「男子最難関コース」は「」・「文章題」・「図形」から成り、入試の頻出問題を総復習するような内容になっていると考えられます。

 HPで書かれているように、9月以降に受験レベルの応用発展問題を解いていくためのレベルの底上げや苦手分野の洗い出しになると考えられ、非常に有意義な夏期講習だと思います。

 

M灘コース・男子最難関コース
  講義 算数A 算数B
No.1 数の性質(1) 平面図形(1)
  文章題 立体図形(求積)
No.2 数の性質(2) 平面図形(2)
  速さ(1) 立体図形(表面観察)
No.3 規則性 図形の移動(転がり)
  図形の移動(点移動) 水問題
No.4 場合の数(数論) 場合の数(図形)
  速さ(2) 立体図形(切断)

180分授業×8日間

 

「女子最難関コース」

女子最難関中の入試においては算数の正答率を確保するため基礎から応用まで知識を幅広く習得することが必要となります。

そのため、「女子最難関コース」ではテキスト内の難易度を4段階に分けて段階的に知識をかためることができるような構成になっております。

マスターコースの宿題とともに、夏期講習をこなすことで、9月以降のさらなる実践力を高めていきます。

「入試対策演習プリント」では分野別習熟度を確認します。(HPより引用)

 

 「女子最難関コース」では速さの問題など文章題を扱う比率が多いようです。

 いずれの単元も入試では頻出の分野なので、9月以降の実践力を養うには非常に効果的な内容になっていると思われます。

 

女子最難関コース
  講義 算数A 算数B
No.1 数の性質① 比と割合①
  速さ① 文章題①
No.2 数の性質② 比と割合②
  速さ② 文章題②
No.3 規則性 食塩水
  速さ③ 平面図形①
No.4 数の規則性総合 商売
  速さ④ 平面図形②

180分授業×8日間

 

「男女難関コース」

中学受験で合格を勝ち取るためには、しっかりと基礎土台を固め、その上で応用,発展的な問題に対応する力をつけていくことが必要になります。

「男女難関コース」では、夏期講習の期間を、基礎土台部分における弱点補完やさらなる基礎固めを行っていくための基礎問題を重点的に扱います。

夏期講習で基礎土台をしっかりと固めることで、9月以降の受験対応レベルの応用,発展問題にもスムーズに移行していくことができます。

「入試対策演習プリント」ではさらに実践力を養います。(HPより引用)

 

 「男女難関コース」では、9月以降の受験レベルの発展問題に対応するための基礎的な問題演習を中心に扱われるようです。

 入試によく出る重要な単元を復習するような内容になっているので、他の塾に通っていたり家庭学習で中学受験を目指している方で算数に苦手意識がある方には非常に有意義な講習ではないかと思います。

 

男女難関コース
  講義 算数A 算数B
No.1 直線図形
  数の性質 数列
No.2 割合 曲線図形
  和と差の文章題 場合の数(1)
No.3 食塩水 相似
  速さ(1) 場合の数(2)
No.4 商売 面積比
  速さ(2) 総合問題

180分授業×8日間

 

 夏期講習の受講には受講資格判定テストの受験が必要です。

(参照:https://www.hamagakuen.co.jp/special/summer/23/6/

 

 

希学園

 こちらも関西の名門、希学園。

 6年生の夏期講習は算数AとBの2講座設定され、算数Bは灘コースとそれ以外の2コースがあります。

 また、灘コースのみ小6男子一般生も単科受講することができます。

(それ以外の夏期講習は3科目セット受講が必要です)

 小6夏期講習に関して、希学園のHPでは以下の様に紹介されています。

 

算数A、算数Bの週2回設定しており、重要単元の完全定着を図ります。

両講座とも毎回の授業で、復習内容のテストを行い、学んだことを応用できる力を養います。

算数Aでは、入試において最も出題割合の多い「平面図形」および、力量によって得点差がつきやすい「場合の数」を扱います。秋以降の学習の安定した土台作りを目指します。
算数Bでは、特に難度が高く定着に時間がかかる「数の性質」および「文章題」を扱います。この夏の取り組みで、難関中入試も怖いものなし!

算数B灘コース)夏期講習の灘コースは、灘中形式のテストゼミと講義テキストの2本立てで行います。

テストゼミは灘中形式になっており、全て予想問題で構成されています。

実戦経験を積みながら、灘中本番で得点を取り切る力を育てていきます。

テキストは幅広い学校の問題の中から、灘中の傾向にあった問題のみを取り扱い、あと1問を取りに行く応用力の強化を図っていきます。(HPより引用)

 

 算数Aは、HPで書かれているように入試における出題頻度の多い「平面図形」と入試で点差がつきやすい「場合の数」という内容です。

 算数B(灘コース以外)は、入試における出題頻度が多く定着に時間がかかる「数の性質」と「文章題」という内容です。

 いずれの単元も、難関中学では非常に重視されている重要な単元と考えられます。

 本格的な過去問演習を始める前の時期に集中的に復習できる、とても有意義な講習だと思います。

 

 また灘中受験を考えている生徒であれば、おそらく夏休みの時期には全ての単元を終わらせているだろうと思います。

 そのような生徒にとっては、灘の予想問題を解くことでテストの取り組み方のコツを学んでいくのは非常に有意義だと思います。

 この夏期講習を受講したうえで夏期講習以降に灘中の過去問に取り組めば、非常に効果的に学習できるのではないかと思います。

 この講習を一般生でも受講できるのは、正直太っ腹だと思います(費用も安いですし)。

 灘中を志望されるのであれば、他の塾に通われている方でも受講を検討した方が良さそうなレベルですね。

 

講義No. 算数A 算数B灘コース 算数B灘以外
1 場合の数1 灘中対策総合問題演習(1) 数と計算のおさらい1
2 場合の数2 灘中対策総合問題演習(2) 数と計算のおさらい2
3 平面図形1 灘中対策総合問題演習(3) 文章題のおさらい1
4 平面図形2 灘中対策総合問題演習(4) 文章題のおさらい2

180分(講義+確認テスト)×4回

 

 灘コースのみの受講以外であれば、3科目(算数(A、B)、国語、理科)のセット受講が必要です。

 受講を希望される方は、7月21日(金)17時までにHPより申し込みください。

 灘コースのみの受講以外であれば、5月~7月の公開テスト、または随時実施する特別入塾テストを受験し、合格する必要があります。

(飛び級受講には、公開テストで飛び級合格が必要です。ただし、算数(B)灘コースにつきましては飛び級生は受講できません)

 

 夏期講習だけの受講の場合、入学金は不要です。

 

(参照:https://www.nozomigakuen.co.jp/summer/6nen/

(灘コース参照:https://www.nozomigakuen.co.jp/summer/nada/

 

 

馬渕教室

 馬渕教室の夏期講習は、馬渕生がいつも受けている授業を一緒に受講します。

 つまり、夏期講習だけの特別メニューではなく、通常授業と同様の授業が行われます。

 講習の内容は1学期に学んだことの総点検、弱点のチェックと補強とのことですが、詳しくは公表されていないようです。

 

 馬渕教室への入塾を検討されている方にとっては、普段と同様の授業が体験できるため受講の価値があると思います。

 

 馬渕教室の夏期講習の特徴は、夏期講習からの入塾、夏期講習のみの受講が無料というところです。

 

塾をお探しの方、馬渕教室の授業レベルを確認したい方のための講習会です。

2学期から本格的に受験勉強を始めようとしている方、今の学習環境を変えたいとお考えの方は、この夏、馬渕教室の授業を要チェック!

(HPより引用)

 

(授業日数)

対象学年 ターム数
小6 全23日間 A・B・C・D・E・F・G・H・Iターム

(授業日程(ターム))

Aターム 7月21日(金)・22日(土) Bターム 7月24日(月)〜26日(水)
Cターム 7月27日(木)〜29日(土) Dターム 7月31日(月)〜8月2日(水)
Eター
8月3日(木)〜5日(土) Fターム 8月7日(月)〜9日(水)
Gターム 8月17日(木)〜19日(土) Hターム 8月21日(月)〜23日(水)
Iターム 8月24日(木)〜26日(土)    

 

 夏期講習会を希望される方は「講習準備テスト」の受験が必要です。

(参照:https://tyuju.mabuchi.co.jp/kansai/course/summer/

 

 

能開センター

 能開センター6年生の夏期講習の内容は公開されていません。

 詳しくは各校に問い合わせください。

 

(参照:夏期講習|能開センター 近畿中学受験(大阪・京都・滋賀・兵庫・奈良)

 

志望校別日曜実戦

 夏期講習ではありませんが能開センターでは8月から12月の日曜日に志望校別日曜実戦という授業を開催されます(全10回)。

 

中学入試では、「どの学校でも出題される普遍的な知識」に加え、「それぞれの学校で頻出である特別な知識」が必要です。

日曜実戦志望校別クラスでは、各中学校の入試問題に特化した教材で、出題傾向を意識した指導やその中学校を軸にした併願受験校の対策指導を行い、合格に向けての最短距離を歩めるようにします。(HPより引用)

 

 志望校が決まっていて、日曜日の受講が可能という方は受講を検討する価値があると思います。

 

 志望校別の開講校は以下の通りです。

クラス 開催校
灘クラス  上本町校・草津校
東大寺・西大和クラス 上本町校・堺東校・泉大津校・西大寺校
女子最難関クラス  上本町校
星光クラス 天王寺校・梅田校・堺東校・泉大津校・西大寺校
甲陽クラス 西宮北口校
洛南・洛星クラス 草津校
四天王寺クラス 天王寺校
清風南海クラス 堺東校・泉大津校
難関クラス 上本町校・天王寺校・西宮北口校・梅田校・堺東校・泉大津校・西大寺校
有名クラス 上本町校・天王寺校・西宮北口校・梅田校・堺東校・泉大津校・西大寺校・草津校

※各志望校別クラスには能開センター実施の公開模試などで資格を得ることが必要です。
※開講最少人数に達しないときは、合同クラスで実施となることがあります。

 

(参照:https://nokai.jp/kinki/events/9274

 

Z会の教室

 通信教育で有名なZ会ですが、週1~2日の通塾で難関中学合格を目指す「Z会京大進学教室 中学受験コース」と、中学受験をしない小学5、6年生向けの「Z会進学教室」を開催されています。

 

Z会京大進学教室

Z会京大進学教室 中学受験コースでは、自習用教材、授業用教材、添削課題で統一したカリキュラムを採用しています。

そのため、自習で基礎事項を反復し、授業で理解を深め、添削で発展的な問題にトライする、という流れで、 無理なく知識・解法の定着をはかることができます。(HPより引用)

 

 6年生を対象とした夏期講習は、関西では西宮北口教室と上本町教室で開催されています。

夏期講習では、各5日間の前半・後半で、基礎~発展まで対応する力を身につけます。

取り組みたい教科やレベルに合わせて、1講座からご受講いただけます。

また、複数教科を同時にお申し込みの場合は割引がございます。

この機会にぜひご検討ください。(HPより引用)

 

 Z会京大進学教室の夏期講習は、算、国、理の3教科を前半と後半に分けて開催されており、受講したい内容を1講座から受講することができます。

 算数に関しては前半、後半とも入試に頻出の非常に重要な単元を幅広く取り上げられており、一通りの学習をしている人向けに重要テーマを総復習している印象です。

 入試前の総復習として、または弱点テーマの洗い出しとして、日程や通塾に問題がなければぜひ受講したい内容だと思います。

 

(授業内容)

夏期講習前半 夏期講習後半
和と差、規則性、数の性質、条件整理・場合の数、
割合と比、平面図形、図形の移動
割合と比、速さ、文章題のまとめ、
立体図形、図形問題のまとめ

前半・後半各90分×5日間

 

(参照:https://www.zkai.co.jp/juku/shogaku-km-kb/

 

Z会進学教室

 中学受験しない小学5、6年生向けのZ会進学教室では、難関高校合格に向けて基礎はもちろんのこと小学校では学べないような応用・発展問題を学ぶことを目的とした夏期講習が開催されます。

 

学校の基礎的な内容のみならず、応用・発展にも挑戦していくことで本当の実力をつけるのがZ会進学教室の夏期講習です。

主に1学期の深掘りを行いながら2学期以降の内容にも挑戦していきます。

小6は講習前半と後半に分かれており英語・算数・国語を学習します。(HPより引用)

 

 中学受験をしない人向けの夏期講習であるため入試の頻出分野が取り扱われるわけでは無いですが、中学に進学後も非常に重要である(=小学校で習っていることが前提である)算数の分野を重点的に学ぶことができます。

 中学受験はしないけれど、中学入学後に向けてしっかり学習したい人におすすめの夏期講習です。

 

開講教室:梅田教室・上本町教室・神戸三宮教室・西宮北口教室・京都教室・西大寺教室

  日程 学習内容
前半 7/31(月)~8/3(木) + テスト 8/5(土)+ 質問日 8/6(日) 単位量・割合、角度と面積・体積、倍数と約数・分数
後半 8/16(水)~ 8/20(日) + テスト 8/21(月)+ 質問日 8/22(火) 分数のかけ算・わり算、正多角形と円、対称図形、文字と式

※8/18(金)はお休みです。

※算数・国語セット受講です。

※1コマ60分授業×各4回です。

 

 夏期講習のご受講には、夏の学力診断テストの受験が必要です。

(教室での受験が難しい方は自宅受験も可能です)

 

 7月2日(日)までの申し込みで以下の特典があります。

  • 夏期講習受講料より2,000円割引
  • 小6本科9月度にご入会の際、入会金全額免除

 

(参照:https://www.zkai.co.jp/juku/shogaku-k_zshin-kb/

 

 

最後に

 中学受験算数は、例え中学受験を経験した親であってもなかなか家庭で教えるのが難しい教科です。

 それにも関わらず、算数が合否を左右することも多いのが実情です。

 

 そこで、当ブログでは数回に分け(塾別・学年別に)夏期講習での算数に関する内容を紹介しています。

 

 過去記事でも書きましたが、各塾とも夏期講習のみの受講は歓迎しているようです。

 この機会に夏期講習を受講して、夏休みを充実したものにしてみてはいかがでしょう。

 

 ちなみに算数が苦手という方や、算数でもっと得点を取りたいという方であれば以下の記事で紹介している「RISU偏差値リカバリー」もおすすめです。

 オンラインでの受講も可能で、全国どこでも自宅から受講可能。

 内容に満足できなければ30日間は全額返金保証制度もあるので、夏休みを利用して受講するのも良いと思います。

(以下の記事に授業料が割引になるクーポンコードを記載しています。良ければご覧ください)

kishi-john.hatenablog.com

 

 今回の記事が読んで頂いた方の参考になれば幸いです。