関西と首都圏など地域によって多少違いますが、小学6年生は中学受験までいよいよ半年程度となってきました。
ここから受験まであっという間です。
6年生はそろそろ本気モードになっているでしょうか。
ここまでも十分頑張ってきたことだろうと思いますが、夏休みはさらに一段階ギアを上げて頑張る必要があります。
また6年生以外でも、中学受験を目指すのであれば夏休みの過ごし方は非常に重要です。
今回は、中学受験を目指す小学生が夏休みをどう過ごすべきかという点をまとめてみます。
(夏休みまでにするべきことも過去記事で紹介しているので、あわせて読んでみてください)
夏休みの勉強に関して
夏休みは年間を通じて最も長い休みです。
中学受験を目指すうえで、この期間を如何に有効に利用するかがカギになります。
今回は我が家の中学受験の経験を基に、学年別で夏休みの過ごし方を紹介します。
6年生の夏休みの過ごし方
6年生は秋以降は過去問演習が中心になってくると思います。
夏休みは、過去問演習に臨むための準備期間と捉えましょう。
万が一、我が家の様に一通りの学習が終わっていないようであればまずは終わらせなければいけません。
一通りの学習が終わっている場合は(ほとんどの受験生がそうだと思うのですが……)、苦手範囲の克服のために時間を充てるのが良いと思います。
中学入試は、学校によって合格点が異なるものの7割程度取れれば合格できる場合が多いと思われます。
(特に算数では7割以上の得点が望ましいです)
苦手分野があるとそれだけの点を取ることが難しくなってきます。
まとまった勉強時間が取れる夏休みだからこそ、苦手の克服が必須です。
社会や理科の暗記中心の範囲は、比較的入試に近い時期になっても成績が伸びます。
夏休みは算数・理科の計算問題や、国語の読解問題演習など対策に時間がかかる分野の中で、苦手と感じる範囲を中心に対策するのが良いと思います。
夏期講習の利用
苦手の克服をするために、まずは何が苦手なのか。
さらに志望校を決めている場合には、志望校の入試に必要な学力はどのようなものか把握して勉強する方が効率的です。
苦手範囲の洗い出しや、入試に必要な学力・知識の確認には、各学習塾が実施している夏期講習の受講がおすすめです。
(関西の有名塾が開催する6年生算数の夏期講習をまとめているので、詳しくは以下の過去記事もご覧ください)
理想は、志望校合格者数の多い塾で、志望校を受講する人が多いクラスの夏期講習を受講することです。
そうすることで、周囲との学力の差や必要な勉強が自ずと見えてきます。
(既に学習塾に通っていて他の塾の夏期講習まで受講できない場合は、無理に受講する必要は無いと思います)
夏期講習を受講しない場合
何らかの事情で夏期講習に通えない場合は、模試などで苦手範囲の洗い出しをおすすめします。
(我が家の場合、算数の苦手範囲の洗い出しに日々トレや下剋上算数などを利用していました。偏差値(目安)は日々トレは55以下くらい、下剋上算数基礎編は50以下くらい、下剋上算数難関校受験編は60以下くらいと思います)
また、基本的にはあまり早くから過去問に取り組む必要は無いと思いますが、志望校にどのような傾向の問題が出るのかを苦手範囲の洗い出しを兼ねて確認するために、志望校の過去問を数年分取り組んでみるのも一つの手です。
勉強量(時間)の目安は?
私は勉強時間よりも、勉強量の方が重要だと思っています。
勉強量に関しても、その日にどのような内容の勉強をするか予定を決めて、それを遂行することに意味があります。
勉強時間がどれだけ長くても、ダラダラと勉強することにあまり意味はありません。
ただ、勉強量に関してどの程度必要かは人によって違います。
このため、1日当たりの勉強時間の目安を敢えて挙げるとすると、
- 夏期講習を受けている人:夏期講習以外に3-4時間(夏期講習の長さによって異なります)
- 夏期講習を受けていない人・夏期講習が無い日:7-8時間
……程度は勉強する必要があると思います。
(当たり前ですが、志望校のレベルや自身の成績によって必要な勉強量は異なるため、あくまで一般的な目安と考えてください)
入試は60分程度の試験が4教科、地域によっては午前・午後で別の学校を受験することも珍しくないため、1日8教科もの試験を受けることが考えられます。
このため、60分を1コマと考えて、8コマ程度は集中して勉強できるようになることが理想です。
(と言ってもなかなか普段の勉強で小学生がそれほど長時間集中するのは難しいのですが……)
4・5年生の夏休みの過ごし方
4・5年生までに習う内容はいずれも重要なので、確実に習得したいところです。
万が一苦手範囲ができてしまっている時には、6年生と同様にまとまった時間が取れる夏休みこそ苦手範囲の克服を目指すようにしましょう。
また、国語の読解問題は必ずしも本を読めば成績が上がるものではありませんが、時間に余裕がある場合は読書もおすすめです。
親も同じ本を読んで親子で感想を言い合う、小説の場合は登場人物の心情を考えてみるなども読解の練習としては良いので、良ければ試してみてください。
夏期講習の受講
4・5年生も、6年生の場合と同様に各塾が開催している夏期講習を受講することで効率的に学習内容の見直しや苦手範囲の洗い出し、重要な内容の確認ができます。
また、同学年のライバルのレベルを知る意味でも夏期講習の受講は有用です。
このため、夏期講習は可能であれば受講するべきだと思います。
(関西の4・5年生の夏期講習(算数)の内容をまとめた以下の記事もご覧ください)
関西の進学塾では恐らく一番有名であろう浜学園も、夏期講習だけでも受講可能です。
夏期講習の内容は過去記事でも紹介していますが、非常におすすめなので以下のバナーから資料請求されてみてはいかがでしょう。
夏期講習を受講しない場合
夏期講習を受講しない場合、苦手範囲の洗い出しなどを自分で(家庭で)やる必要があります。
特に我が家の様に家庭学習で中学受験に挑む場合、いつまでにどこまでの単元を勉強するか、予め年間を通したスケジュールを立てておくことをおすすめします。
この際、特に重要な単元や苦手と思う単元は数回復習が必要になると考えておいた方が良いです。
(1回だけ勉強しただけでは、まず定着しません)
そういう意味で、やはりまとまった時間が取れる夏休みは、苦手範囲の克服に充てるのが望ましいと思われます。
勉強量(時間)の目安は?
6年生の項目で書いた通り、勉強時間よりも勉強量の方が重要だと思っています。
ダラダラと勉強しないように、息抜きと勉強をメリハリをつけてできるように意識しましょう。
まず夏休みの間にどのような勉強がしたいかを考えて、それをするために日々どのような勉強が必要か予定を立てていくのが良いと思います。
必要な勉強量は人によって違いますが、1日当たりの勉強時間の目安を敢えて挙げるとすると、
- 夏期講習を受けている人:夏期講習以外に1-2時間(夏期講習の長さによって異なります)
- 夏期講習を受けていない人・夏期講習が無い日:4-5時間
……程度は勉強する必要があると思います。
(当たり前ですが、志望校のレベルや自身の成績によって必要な勉強量は異なるため、あくまで一般的な目安と考えてください)
3年生以下の夏休みの過ごし方
3年生以下は、4年生以降に学習する内容の基礎を固める段階です。
算数であれば計算、国語であれば文章読解が一番重要なので、これらに苦手意識がある場合は夏休みに苦手を克服できるよう頑張る必要があります。
苦手意識が無い場合でも、どんどん先取り学習するよりはこれらの範囲をレベルアップできるように演習するのが一番有効だと思います。
(塾に通われている場合は、塾のカリキュラムに従うようにしてください)
(文章読解に関しては、読書もおすすめです)
夏期講習でも算数であれば計算問題などを中心とした演習が主に行われているようなので、夏期講習を利用してみるのも良いと思います。
(低学年の場合は、塾に慣れるという意味でも夏期講習の受講は良いかもしれません)
関西の3年生以下の夏期講習(算数)の内容は以下の記事にまとめているため、詳しくはそちらをご覧ください。
低学年は集中できる時間に個人差が大きいと思われます。
このため、勉強時間に関しては何時間しなければいけないと考えるのではなく、集中して取り組める時間を少しずつでも伸ばすようにしましょう。
この際、できるだけ褒めてあげるなどして、「しんどい」「辛い」と思わせないように、なるべく「楽しい」と思わせるようにしてあげるのが理想です。
個人的には、低学年の間は勉強だけでなく、遊びとメリハリをつけて両立するのが良いと思います。
ただ、希望する塾の入塾テストに向けて成績アップを目指したいなどという場合もあるかもしれません。
特に差がつきやすい算数の偏差値を上げたいという方におすすめの塾を、以下の過去記事で紹介しています。
オンラインで全国で受講可能、試してみて合わなければ1か月以内なら返金制度もあるため、夏休みに試してみるのも良いかもしれません。
(以下の記事に割引クーポンを記載しているので、良ければご覧ください)