パパ塾で受験

親子で挑んだ中学受験体験記と小中高生の勉強解説

2024年受検用 奈良県公立中高一貫校特集

 昨年、子供の志望校選びを兼ねて関西の公立中高一貫校をまとめました。

(2023年受検用は以下の過去記事をご覧ください)

kishi-john.hatenablog.com

 

 公立中高一貫校は、基本的に居住地の学校しか受検することができません。

 一方、公立中高一貫校は増加傾向にあり、関西で21校あります(2023年8月現在)。

(当ブログでは国立中高一貫校、ならびに連携型という設置者が異なる複数の中高が連携しているタイプの学校は省略します)

 

 昨年の記事では関西全体を一つの記事で取り上げたため居住府県以外の内容が多く、また一つの学校当たりの情報が少なくなっていました。

 そこで、本年度以降に公立中高一貫校受検を検討される方の参考となるように、府県別に最新版(2024年受験用)の公立中高一貫校について紹介していこうと思います。

 

 今回は奈良県の公立中高一貫校を紹介します。

 

この記事で分かること奈良県の公立中高一貫校はどんな学校があるの?
奈良県の公立中高一貫校の募集要項について
奈良県の各公立中高一貫校の特徴や学校説明会の日程

 

奈良県の公立中高一貫校

 奈良県には、「奈良県立青翔中学校」、「奈良市立一条高等学校附属中学校」、「奈良県立国際中学校」の3つの公立中高一貫校があります。

 それぞれの特徴や募集要項、学校説明会の日程等を紹介します。

 

奈良県立青翔中学校

 奈良県立青翔中学校は奈良県御所市に位置します。

 高校は文部科学省から平成23年度以来3期連続してSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されており、格段に充実した理数教育を展開しています。

 

学校見学会

 第一回学校見学会(8月26日)、第二回学校見学会(11月3日)が予定されています。

 第一回学校見学会に関しての詳細は次の通りです。

 

対象:小学5,6年生の児童とその保護者の方及び塾関係者の方

会場:奈良県立青翔中学校 体育館・理科実験室

日程:令和5年8月26日(土) 9 : 0 0 ~ 1 1 : 3 0

【 第 1 部 】学校説明会[小学生/保護者・塾関係者]

【 第 2 部 】シ ゙ ュ ニ ア イ ノ ヘ ゙ ー タ ー育成塾(2グループに分かれて科学的探究活動を体験)[小学生/保護者のみ]

【質問ブース】1 1 : 0 0 ~ 1 1 : 3 0[個別の質問について、対応いたします。]

申し込み方法:学校ホームページ上の申し込み専用フォームから申し込み。

(定員に達した時点で締め切り)

(*第1回学校見学会は申込受付開始と同時に満席となったそうです。参加希望の方はキャンセル待ちに登録、もしくは第2回学校見学会(11/3)にご参加ください。
なお、見学会当日の様子はビデオ撮影し、学校のホームページにアップされますので、ご参加いただけなかった場合はそちらをご覧ください)

 

国公立大学合格者数

 2023年入試において、国公立大学合格者数は32名(既卒含む)です。

 令和4年度の卒業生が70名なので、国公立大学への進学率は高いと考えられます。 

 

受検に関して

定員

 合格定員は80名。

 令和5年度の出願者数102名、受検者数92名(1.15倍)でした。

 

通学区域・出願条件

 通学区域は奈良県内全域です。

(出願には、生徒ならびに保護者が入学までに奈良県内に在住していることが必要)

 

入学者の選抜方法

 入学者の選抜は、適性検査1、適性検査2及び適性検査3の結果に、志願者の意欲や適性等を総合的に判断して行われます。

(小学校長が作成した調査書も参考にされます)

(令和5年度の合格者の平均点は171.0点/280点満点)

 

 適性検査の詳細、時間、および点数は次の通りです。

 適性検査1は、主として言語や社会に関する内容とし、文章や資料(図表、地図、グラフ等)を読む力、自分の考えをまとめて言語で表現する力等をみます。(40分、100点満点)

 適性検査2は、主として自然や数理に関する内容とし、筋道を立てて考える力、数理的に処理する力、観察や実験等から課題を解決していく力等をみます。(50分、150点満点)

 適性検査3は、提示されたテーマの内容を聴き取って要約し、それについての自分の考えや意見をグループ内で発表することで、思考力、表現力等をみます。(20分程度、30点満点)

 

入学者選抜に関する日程

 令和6年度入学者選抜の主な日程は次の通りです。

出願日時: (郵送)令和6年1月15日(月)~1月19日(金)

 (持参)令和6年1月22日(月)~令和6年1月23日(火)

選考日: 令和6年1月27日(土)

合格者の発表: 令和6年2月1日(木)

(*学校HPに掲載、本人宛てに「入学者選抜結果通知書」を郵送)

 

 ホーム - 奈良県立青翔中学校

 

奈良県立国際中学校

 奈良県立国際中学校は2023年に奈良県立国際高等学校の併設校として奈良市に開校されました。

 同校は、「質の高い、チャレンジに満ち た国際教育に信念をもって取り組む」という理念を持つ国際バカロレア(IB)プログラムを用いた学習が行われており、IBワールドスクール(IB認定校)としての認定に向けた申請をされています(IB中等教育プログラムの候補校

 

 真の国際人を目指して、高校1年生で「中国語」「韓国語」「スペイン語」「フランス語」「ドイツ語」の5つの言語・文化に触れ、高校2年生で5言語のうち1言語を選択し、週2時間学びます。(高校3年生でも継続履修が可能)

 

学校説明会・授業体験

 学校説明会は、令和5年7月22日(土)に終了しました。

 当日の様子はe-オープンスクールにアップされています(HPより申込必要)。

 

 授業体験は、令和5年10月15日(日)に開催されます。

(1回目 9:30~11:30、2回目 13:30~15:30)

 5・6年生対象、9月初旬~中旬に各学校を通じて開催案内を配布します。

 申し込みは、9月20日12時より開始予定。

 

国公立大学合格者数

 学校のホームページ上に、高校1期生(2023年卒業生)の進学実績が公開されています。

(参照:奈良県立国際高校1期生合格実績

 各大学の合格者数は公表されていませんが、海外大学が7校掲載されている点が特徴です。

 

受検に関して

 受検には、一般受検ならびに国際選抜があります。

 詳しくは募集要項を確認ください。

 

定員

 令和6年度の募集人数は75名(国際選抜5名を含む)。

 令和5年度は、募集定員70名に対し出願者数174名、受検者数165名(2.36倍)でした(国際選抜は募集定員5名に対して受検者1名)。

 

通学区域・出願条件

 通学区域は奈良県内全域です。

(出願には、生徒ならびに保護者が入学までに奈良県内に在住していることが必要)

 国際選抜の出願には、帰国子女もしくは外国人で1年以内に帰国(来日)、または日本国内の外国人学校において6年間の義務教育課程を修了する必要があります。

 

入学者の選抜方法

 入学者の選抜は、適性検査1、適性検査2及び適性検査3の結果により、志願者の意欲や適性等を総合的に判断して行われます。

(小学校長が作成した調査書も参考にされます)

(令和5年度の合格者の平均点(184.8点/250点満点) )

 国際選抜は作文および面接により合否を判断されます。

 

 適性検査の詳細、時間、および点数は次の通りです。

 適性検査1は、主として言語や社会に関する内容とし、文章や資料(図表、地図、グラフ等)を読む力、自分の考えをまとめて言語で表現する力等をみます。(40分、100点満点)

 適性検査2は、主として自然や数理に関する内容とし、筋道を立てて考える力、数理的に処理する力、観察や実験等から課題を解決していく力等をみます。(40分、100点満点)

 適性検査3は、個別面接形式で、日本語及び英語によるやり取りを行い、学ぶ意欲や、思考力、判断力、表現力等をみます。(7分程度、50点満点)

 

入学者選抜に関する日程

 令和6年度入学者選抜の主な日程は次の通りです。

出願日時: (郵送)令和6年1月15日(月)~1月19日(金)

 (持参)令和6年1月22日(月)~令和6年1月23日(火)

選考日: 令和6年1月27日(土)、28日(日)(国際選抜は27日のみ)

合格者の発表: 令和6年2月1日(木)

(*学校HPに掲載、本人宛てに「入学者選抜結果通知書」を郵送)

 

 ホーム - 奈良県立国際高等学校

 

 

奈良市立一条高等学校附属中学校

 奈良市立一条高等学校附属中学校は、2022年に奈良市立一条高等学校の併設校として開校されました。

 言語能力の育成、総合的な学習の充実による探求的な学習の基礎を培うこと、モノづくり教育などに力を入れています。

 

OPEN SCHOOL (学校紹介等)

 日 時  令和5年8月20日(日)午前の部、午後の部

          8月22日(火)午前の部

 場 所  一条高等学校・附属中学校 ICHIJO HALL 2020  

 対 象  小学5年、6年生の児童とその保護者(保護者は児童1名につき1名)

 申 込  7月28日(金)~8月14日(月)の期間に専用サイトから申し込み

 

国公立大学合格者数

 令和4年度の国公立大学合格者数は54名(既卒9名含む)です。

 また、同年度の海外大学合格者は5名でした。 

 

受検に関して

定員

 合格定員は80名。

 令和5年度の出願者数261名、受検者数253名(3.16倍)でした。

 

応募資格

 小学校、義務教育学校前期課程又はこれに準ずる学校を令和6年3月に卒業又は修了する見込みの者のうち、入学までに保護者とともに奈良市内に在住している者。

 

入学者の選抜方法

 調査書の記載事項並びに適性検査Ⅰ、適性検査Ⅱ及び面接の結果に、出願者の意欲や適性等を総合的に判断して合否判定されます。

(*調査書は各教科の学習の記録(評定)を合計して20 点満点と扱われます。また、総合的な学習の時間の記録、資格・特技の記録も選抜の資料とされます)

 

 適性検査の詳細、時間、および点数は次の通りです。

  • 適性検査Ⅰ:文章や資料を読み解き、課題を整理して適切に表現する力や、自らの考えを事実に基づいて表現する力を測る。 (45 分、100 点満点)
  • 適性検査Ⅱ:身近な自然現象やグラフ、図、データ等を分析し考察する力や、課題解決に向けて論理的に思考・判断し表現する力を測る。 (45 分、100 点満点)
  • 面接:集団面接とし、入学や学校生活への意欲と適性等を判定する。 (20 分程度、30 点満点) 

 適性検査の過去問は、奈良市教育委員会のホームページで公開されています。

 適性検査Ⅰは国語および社会的な内容で、比較的短時間で文章読解と記述(作文)能力がかなり重要だと思います。

 適性検査Ⅱは算数および理科的な内容で、中学受験に関して一通りの知識を有したうえで問題に慣れが必要だと感じました。

 

 受検するかどうかわからない場合、問題の確認だけであれば上記ホームページでも良さそうですが、受検を検討するのであれば以下に紹介しているような過去問での対策が必須だと思います。

 

入学者選抜に関する日程

 令和6年度入学者選抜の主な日程は次の通りです。

出願登録: 令和6年1月15 日(月)~1月23 日(火)正午 (Web 出願システム )

調査書の提出: 令和6年1月15日(月)~1月23日(火)※23 日消印有効

選考日: 令和6年1月27日(土)

合格者の発表: 令和6年2月1日(木) (Web 出願システム )

 

 一条高等学校ホーム

 

最後に

 我が家では2023年に「パパ塾」で私立中学受験に挑みました。

 

 我が家では色々なことを考えた結果として某私立中学を志望しましたが、志望校を選ぶ過程で公立中高一貫校も選択肢にあがりました。

(志望校選びに関しては、以下の過去記事もご覧ください)

kishi-john.hatenablog.com

 

 公立中高一貫校は非常に魅力的な学校が多く、中学受験を検討される方は選択肢に入れても良いのではないかと思います。

(学校説明会に関しては、以下の過去記事もご覧ください)

kishi-john.hatenablog.com

 

 また受検を検討される場合、積極的に学校説明会に参加することをおすすめします。

 

 首都圏の公立中高一貫校は多くのサイトなどで紹介されているので、当ブログでは私の居住地である関西を中心に紹介していきます。

 次回以降も、関西の他の府県の公立中高一貫校を紹介していくので、良ければご覧ください。

 

 また、公立中高一貫校対策に関しては以下の過去記事もご覧ください。

kishi-john.hatenablog.com