昨年、子供の志望校選びを兼ねて関西の公立中高一貫校をまとめました。
(2023年受検用は以下の過去記事をご覧ください)
公立中高一貫校は、基本的に居住地の学校しか受検することができません。
一方、公立中高一貫校は増加傾向にあり、関西で21校あります(2023年8月現在)。
(当ブログでは国立中高一貫校、ならびに連携型という設置者が異なる複数の中高が連携しているタイプの学校は省略します)
昨年の記事では関西全体を一つの記事で取り上げたため居住府県以外の内容が多く、また一つの学校当たりの情報が少なくなっていました。
そこで、本年度以降に公立中高一貫校受検を検討される方の参考となるように、府県別に最新版(2024年受験用)の公立中高一貫校について紹介していこうと思います。
長かった関西の公立中高一貫校特集も、今回が最終回です。
今回は和歌山県の公立中高一貫校を紹介します。
和歌山県の公立中高一貫校
和歌山県には、「和歌山県立向陽中学校」、「和歌山県立古佐田丘中学校」、「和歌山県立田辺中学校」、「和歌山県立桐蔭中学校」、「和歌山県立日高高等学校附属中学校」の5つの公立中高一貫校があります。
募集要項は10月ころに公開予定です(各校共通)。
昨年までの募集要項の一部(抜粋)、ならびに日程に関しては本年度のものが公開されていたため紹介します。
募集要項
令和6年度和歌山県立中学校入学者選考の詳細については、10月に発行する募集要項をご覧ください。(一部変更の可能性があります)
入学者の選抜方法
入学者の選抜として、適性検査1、適性検査2、作文および面接が行われます。
昨年度の募集要項によると、適性検査は「小学校で学んだ基礎的な力に基づき、自然や身近な事柄について考えたりまとめたりする」とされます。
適性検査1は国語や社会だけでなく、理科、算数、ローマ字に至るまで広い内容から出題されているようです(45分、100点満点)。
公立中高一貫校らしい出題形式ですが、十分な対策が必要だと思われます。
適性検査2は主に算数と理科の内容から出題されているようです(45分、100点満点)。
中学受験の勉強をしていれば、一番対応しやすそうです。
作文は文章読解と600字と比較的長文の作文を45分で行うというものです(50点満点)。
文章の内容をふまえ受検生の経験から書くよう指示されており、しっかりとした練習が必要だと思います。
過去問が販売されているため、過去問で十分な対策を行うことが重要だと思います。
入学者選抜に関する日程
令和6年度入学者選抜の主な日程は次の通りです。
- 入学願書等の出願郵送受付:令和6年1月4日(木)~1月10日(水)
(最終日までの消印有効) - 適性検査・作文:令和6年1月20日(土)
- 面接:令和6年1月21日(日)
- 選考結果の発表:令和6年1月31日(水)
通学区域・出願条件
通学区域は和歌山県内全域です。
(出願には、基本的に和歌山県内の小学校を卒業、かつ保護者が和歌山県内に在住していることが必要)
続いてそれぞれの学校の特徴や、学校説明会の日程等を紹介します。
和歌山県立向陽中学校
和歌山県立向陽中学校は和歌山市に位置し、高校がSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されています。
主体性および国際性に優れた科学技術人材の育成を目指し、6割の生徒が国公立大学に現役合格するなど非常に優れた大学進学実績も誇ります。
また部活動が盛んなことも特徴です。
学校見学会
(当記事公開時点で本年度の情報が公開されていなかったため、参考までに昨年度の情報を紹介します)
昨年度の学校説明会および授業見学会は、令和4年11月23日に開催されました。
(昨年度は9月上旬に学校ホームページで情報を公開されたようです)
国公立大学合格者数
2023年入試において、国公立大学合格者数は178名(既卒16名含む)です。
(高校からの入学者も含みます)
合格定員
合格定員は80名です。
令和5年度の受検者数は241名(3.01倍)でした。
和歌山県立古佐田丘中学校
和歌山県立古佐田丘中学校は橋本市に位置し、和歌山県立橋本高等学校の併設校として設立されました。
「自治と自由」の校訓のもと「自ら学び、自ら治め、自ら鍛える」ことを目標にされています。
学校見学会
日時:令和5年9月9日(土)
(説明11:00~11:45、学校見学11:55~12:45)
場所:古佐田丘中学校・橋本高校 体育館
(8月1日~28日の間に、学校ホームページの申し込みフォームより申し込み)
国公立大学合格者数
2023年入試において、国公立大学合格者数は58名(既卒7名含む)です。
(高校からの入学者も含みます)
合格定員
合格定員は40名です。
令和5年度の受検者数は53名(1.33倍)でした。
和歌山県立田辺中学校
和歌山県立田辺中学校は田辺市に位置し、「郷土から未来に発信できる人間の育成」を目指されています。
田辺中学の生徒は、豊かな自然環境の中で 自然科学の探究を行うことを主な目標として、無試験で県立田辺高等学校の自然科学科に進学します。
学校見学会
(当記事公開時点で本年度の情報が公開されていなかったため、参考までに昨年度の情報を紹介します)
【田辺会場】
日時:令和4年10月15日(土)
(説明会10:00~11:30)
場所:田辺中学校・高等学校 体育館
【上富田会場】
日時:令和4年10月21日(金)
(説明会19:00~20:30)
場所:上富田文化会館
昨年は事前申し込み不要でしたが、「学校説明会受付票」に必要事項を記載し持参する必要があったようです。
国公立大学合格者数
2023年入試において、国公立大学合格者数は131名(既卒16名含む)です。
(高校からの入学者も含みます)
合格定員
合格定員は40名です。
令和5年度の受検者数は96名(2.40倍)でした。
和歌山県立桐蔭中学校
和歌山県立桐蔭中学校は和歌山市に位置し、優れた大学進学実績を誇る学校です。
キャリア教育を重視し、豊かな社会生活や職業生活を営むに必要となる「人間関係形成・社会形成能力」、「自己理解・自己管理能力」、「課題対応能力」、「キャリアプラニング能力」、「学ぶ力」の習得を目指すとともに、部活動や学校行事等も重視されています。
学校見学会
日時:令和5年10月28日(土)
場所:和歌山県立桐蔭中学校・高等学校体育館(上履き要)
対象:小学校6年生とその保護者の方(保護者の人数制限はありません)
申込:学校ホームページの申し込みサイトにアクセスし、入力フォームに必要事項を記載。
(9月29日(金)~10月13日(金)の間に申し込み)
見学会の詳細は、後日学校ホームページにアップされるそうです。
国公立大学合格者数
2023年入試において、国公立大学合格者数は189名(既卒31名含む)です。
(高校からの入学者も含みます)
合格定員
合格定員は80名です。
令和5年度の受検者数は209名(2.61倍)でした。
和歌山県立日高高等学校附属中学校
和歌山県立日高高等学校附属中学校は御坊市に位置し、高校はスーパーグローバルハイスクールネットワーク参加校に認定され、グローバルな人材育成を目標とされています。
学校見学会
【日高会場】
日時:令和5年10月14日(土)
(説明会10:00~11:50)
場所:日高中学校・高等学校 体育館
(日高会場では、在校生徒による発表を予定)
【有田会場】
日時:令和5年10月28日(土)
(説明会10:00~11:30)
場所:有田川町 きびドーム
(各会場とも事前申し込み不要)
国公立大学合格者数
2023年入試において、国公立大学合格者数は44名(既卒7名含む)です。
(卒業生229名、国公立大学現役合格者数の割合は16.2%です)
合格定員
合格定員は40名です。
令和5年度の受検者数は40名(1.00倍)でした。
最後に
我が家では2023年に「パパ塾」で私立中学受験に挑みました。
我が家では色々なことを考えた結果として某私立中学を志望しましたが、志望校を選ぶ過程で公立中高一貫校も選択肢にあがりました。
(志望校選びに関しては、以下の過去記事もご覧ください)
公立中高一貫校は非常に魅力的な学校が多く、中学受験を検討される方は選択肢に入れても良いのではないかと思います。
(学校説明会に関しては、以下の過去記事もご覧ください)
また受検を検討される場合、積極的に学校説明会に参加することをおすすめします。
首都圏の公立中高一貫校は多くのサイトなどで紹介されているので、当ブログでは私の居住地である関西を中心に紹介していきます。
次回以降も、関西の他の府県の公立中高一貫校を紹介していくので、良ければご覧ください。
また、公立中高一貫校対策に関しては以下の過去記事もご覧ください。