(2023.4.12 リライトしました)
中学受験の算数で困ることの一つに、単元の多さがあります。
単元が多いと、単純に一通りの勉強を終わらせるのに時間がかかります。
また、一つの単元を終わらせても、他の単元をやっている間に前の単元の内容を忘れてしまうこともしばしば……。
これは中学受験算数を教えるうえで、本当にネックだと思います。
結論から言うと、我が家は算数の単元をうまく進めていくことができず非常に苦労しました。
この記事ではそんな算数の単元の多さや、受験後に追記した対策に関して書いています。
中学受験算数の単元
前回パパ塾を始めた当初に算数の教え方に関して困ったという記事を書きました。
前回にに引き続き、「パパ塾」で中学受験算数に取り組み始めた初期に困ったことがあります。
それは、単元が多すぎることです。
まずは、中学受験算数の単元に関して見ていきます。
算数の単元
中学受験算数の単元に関しては、前回紹介しました「けいたくチャンネル」様では、第一回の植木算から順に次のように授業されています。
・植木算①-⑤
・和差算①-③
・周期算①-③
・日暦算①-③
・方陣算①、②
・角度①-⑥
・図形の面積①-③
・つるかめ算(計算編、面積図編、差のつるかめ算、3種類のつるかめ算)
・べんしょう算
・集合算①、②
・平均算①-③
・差集め算①、②
・過不足算①、②
・割合①-⑤
・比①-③
・売買損益算①-③、応用編①-④
・濃度算(計算編①、②、面積図編、てんびん図編、蒸発問題編)
・倍数と公倍数①-④
・約数と公約数①-③
・最小公倍数と最大公約数①、②
・消去算①-③
・倍数算①-③
・倍数変化算①、②
・相当算①-④
・仕事算①-④
・ニュートン算①、②
・速さ①、②
・旅人算①、②
・速さと比①-④
・旅人算と比①、②
・歩はばと歩数
・通貨算①-③
・時計算①、②
・流水算①ー③
・単位変換①、②
・□を求める計算①、②
・とりちがえ算
・規則を見つける①-⑦
・円とおうぎ形①、②
・直方体と立方体①、②
・柱体とすい体①-⑤
・投影図
・回転体
・立体の切断①-③
・相似①、②
・相似比と面積比
・高さが等しい三角形の面積比①-③
・1つの角が等しい三角形の面積比①、②
・底辺が等しい三角形の面積比
・影と相似①、②
・立体図形の最短距離
・反射
・水面の高さ①-⑥
・図形の平行移動
・点の移動
・回転移動①-⑥
・速さのグラフ(基本編①、②、ダイヤグラム①-④)
・場合の数①-⑤
・立体図形の相似
・水面の高さと変化のグラフ①、②
・おまけの問題
・立方体の積み木の個数①、②
・立方体の積み木の穴あけ問題
・くり抜かれた立方体の体積
・整数の積を割れる回数(0が並ぶ個数)
・投票算①、②
・N進法①-④
・歯車の問題
・ばねののび
・濃度算の応用①-③
・つるかめ算の応用①-③
・分数の応用①、②
・ニュートン算の応用①、②
・円の回転数①、②
・連除法の応用①、②
・やりとり算①-③
・資料の活用①-⑤
・いもづる算①-④
・正六角形の分割①-③
・時計の進みや遅れ①、②
・面積を求める工夫①-③
・地図と尺度①、②
……ものすごい単元の数ですよね。
これだけの授業動画をアップされている「けいたくチャンネル」様には頭が下がります(「けいたくチャンネル」様ではこれ以外に計算達人への道シリーズ、気付けばスッキリ! 受験算数シリーズ、高校受験数学シリーズもアップされています)。
方程式を利用すれば良いのでは?
これらの単元なのですが、大人が見ると「こんなに細かく分けなくても方程式で解けるんじゃ?」と思ってしまう問題が結構あるんですよね。
ただ、私は方程式を使わないようにしています。
細かい理由に関しては以下の過去記事をご覧ください。
一部の塾では方程式を教えるという噂も聞きましたが、ほとんどの塾では方程式を使っていないとのことで、やっぱり使わない方が良いのかなと思います。
算数の授業の進め方
ただ、やっぱり単元が多い……。
パパ塾で算数の授業を進めるにあたって、単元が多いのは非常にネックになりました。
というのも、小5の秋頃から基本的に週1単元進めるように授業を進めたのですが、一通り終わらせるだけでも凄い時間がかかるんですよね。
他の科目の授業も進めないといけないし……。
算数を一通り終わらせるのは、結局6年生の夏休みまでもつれ込みました。
(2023.4.12追記)
入試を終えてから振り返ると、算数は
- できる限りやった単元を忘れないよう、終わらせた単元をなるべく復習すること
- 如何に一通りを早く終わらせて入試対策するか
という二つの矛盾する課題を両立させることが重要だと思います。
この辺り、学習塾は非常によく考えられたカリキュラム、対策を練られています。
基本的に中学受験するならば塾に通うのが良いという理由の一つは、この算数の授業の進め方にあると思います。
パパ塾(家庭学習)での対策について
特に難関校を受験する場合、最低でも小6の初め、できれば小5の終わりごろに全単元を一通り終わらせておきたいところです。
そのためには、学習の計画を立てることが重要です。
受験までに終わらせなければいけない単元を洗い出し、目標時期までにどのように振り分けていくか……という作業になると思います。
しかし、それだけでは不十分です。
というのは、それだけでは復習に関して考慮されていないからです。
復習に関してはどのように進めるのが良いのか、その子によって苦手な単元やどの程度勉強時間が取れるか異なると思います。
このため、誰にでも当てはまる方法では無いかもしれませんが、次のようなスケジュール(案)はどうでしょうか。
適宜、その子に合わせて修正しながら進めていくのが良いと思われます。
(平日1-2日)先週までの単元の復習テスト(市販の問題集使用でOK)、先週までにやった広い範囲の復習テスト(苦手範囲の洗い出しを兼ねる)
(日曜日)新しい単元の勉強、苦手範囲の簡単な復習
(夏休みなどの長期休暇)新しい単元を進めるスピードアップ(前の単元の復習は同時並行)、苦手範囲をある程度まとめてやり直し
曜日などは家庭の都合に合わせて適宜調整してください。
ただ、これを全部家庭で行うのは大変です。
そんなときは、塾のテキストに沿って進める(予習シリーズなどが有名ですよね)、通信教育の利用なども選択肢にあがると思います。
通信教育ではやはりZ会が有名。
難関校対策にも十分な内容です。
基本はZ会のテキストに沿って勉強を進めて、苦手対策などに適宜市販の問題集を使用するというのが、家庭学習で難関校を目指す現実的に実現しやすい方法なのではないかと思います。
Z会に興味がある方は、上のバナーから資料請求してみてはいかがでしょう。
(資料請求だけでもOK、まずは検討してみては?)
最後に
前回と今回で、中学受験算数を教え始めた時に感じた難しさを書きました。
パパ塾に限らず、中学受験に挑む家庭では大なり小なり感じたことがあるのではないかと思います。
次回は「パパ塾」初期の他の科目(国・理・社)の勉強について書こうと思います。
実際のところ、社会は「ママ塾」にお願いしたのですが……。