(2023.4.13 リライトしました)
家庭学習(パパ塾)で中学受験を目指すことにした我が家の次男ですが、前回・前々回記事で書いた通り中学受験のネック算数には非常に悩まされました。
(詳しくは過去記事をご覧ください)
ただ、算数だけをすれば中学受験できるわけではありません。
当然、国語、理科、社会の三教科とも必要です。
(学校・試験日程によっては必要ない教科もありますが)
そこで我が家では私と妻で役割分担して教えることにしました。
どのように役割分担を行ったのか、どういうメリットがあったのか、実際に国語や理科でどのような勉強をしたのかと併せて書いていきます。
パパ塾とママ塾
過去記事に書いた通り、我が家では2023年の中学入試を目指して去年(2021年)小学5年の時にパパ塾を始めました。
(詳しくは過去記事をご覧ください)
パパ塾を始めてみて思うのは、複数教科を一人で教えるのはかなり困難です。
私の場合、私自身がかつて中学受験したというアドバンテージがあったためなんとか教えられました。
ただ、親も一緒に学びながら教えるというスタイルだとかなり大変だと思います。
そこで、我が家では両親が役割分担して勉強を教える方法を取りました。
しかし、色々な事情でそのような方法ができない場合もあると思います。
当然ですが、我が家のやり方は全ての人に当てはまるものではありません。
この記事を参考にしようとする方は、塾や個別指導などと役割分担してみるなど各家庭に合った方法を模索してみてください。
親が教えるということ
中学受験に挑む場合、例え塾に通っているとしても親が勉強の内容を把握したり、自宅で学習する内容を調整したりと関わらなければならないことが多い(よう)です。
そこで、可能な限り親も子供の勉強内容を把握して、ちょっとしたことなら分からないことに答えられるようになるのがおすすめです。
どの程度関わるべきかは塾(もしくは通信教育など)の方針によって異なるとは思いますが……。
(当たり前ですが、家庭学習で中学受験を目指すのであれば親が全て理解して教えなければいけません)
子供が志望している中学の入試問題を解いてみることで子供の苦労も実感できるようになりますし、頑張っている子供を素直にリスペクトできるようにもなると思います。
なので、子供が塾に通っている家庭でも、全て塾任せにせずある程度親も一緒に勉強することが理想だと思います。
親が問題を解けたら、子供も素直に親のことを尊敬してくれますしね。
ただ、中学受験の勉強内容は特殊なものが多いので、中学受験を経験したことが無い親であれば一から学習する必要が出てきます。
また、中学受験を経験していても、忘れていたり上手に教えられなかったりとなかなか難しいと思います。
幸い今は親が理解するのにおすすめの参考書だけでなく、YouTubeなどの動画配信も充実しており、どの教科も(頑張れば)親が教えることは可能だと思います。
(ただし、塾の解き方以外で教えると子供が混乱するため、塾のやり方を学ぶ必要があります)
夫婦の役割分担
上述の通り、中学受験の場合親が勉強の内容をある程度以上把握(理解)しておいた方が良いと思います。
まして、我が家のように家庭学習で勉強を教える場合、より高いレベルの理解が求められます。
(これは大人の理解力と勉強する時間があれば、しっかり参考書や動画を見ることでできるようになると思います)
ただし、四教科全てを一人の親が教えるのは非常に困難です。
得手、不得手もありますし、単純に準備する時間や教える時間を取れないこともあると思います。
そこで我が家では夫婦で教科を分担することにしました。
(夫婦でなくても、祖父母や個別指導などと役割分担するのも良いと思います)
実際の役割分担は、私が算数、国語、理科を担当。
妻が社会を担当するというものでした。
妻は中学受験を経験していなかったため、中学受験経験者の私が算数を担当。
また、理科と国語は得意だったのでこれも私が担当しました。
逆に、私は中学受験、高校受験のみならず大学受験まで含めて社会がほとんど必要ないルートをたどってきてしまったので、社会が教えられません。
一緒に学ぶというスタイルで勉強しつつ教えることも考えましたが、結局社会が苦手ではない妻に任せることにしました。
教える頻度としては、私の仕事が少し遅くなりやすい曜日にママ塾(だいたい週1回)、日曜を含め週2-3回をパパ塾、という形でパパ塾・ママ塾は始まりました。
(小6の夏休み前までこのペースで進めました。それ以降はさすがに間に合わなかったのでもう少し授業の頻度を増やしました。受験までの期間から逆算した学習スケジュールを立てて、それに沿うように授業回数を決めるのが良いのかなと思います)
役割分担のメリット
時間がしっかり取れる親であれば、全ての教科を一人で担当することにもメリットが無いわけではありません。
全ての教科の深達度から、どの教科をどの程度進めるべきか計画が立てやすくなりますしね。
ただ、難関校レベルまでの指導をすべて一人で行うのは、例え難関中学入試経験者でも非常に負担が大きいです。
教科を分担することは、負担軽減という意味でメリットが非常に大きいと思います。
また、実際に夫婦で役割分担して感じたのは、家族全体で中学受験に取り組んでいる意識になるということです。
他の保護者の方の中学受験体験談等を見ていると、パパもしくはママ(ほとんどの場合パパですが……)が子供のやる気を削ぐような的外れのことを言いだしたり、頑張っている子供を理解してあげなかったりと問題行動(?)を起こすことがあるようです。
これは、その親の個人的な資質(性格)の問題などもあると思いますが、中学受験の蚊帳の外になってしまっているのではと感じる体験談もあります。
そういった場合、例えば算数の図形の範囲だけ、理科の物理の内容だけとかでも良いのでパパ(もしくはママ)にも分担してもらうのはどうでしょうか?
子供が実際にやっている勉強を見て、解かなければいけない志望中学の入試問題を見て、実際にそれを教えてみれば子供に対してもリスペクトの気持ちが出てくるのでは? 受験勉強を頑張っている子供を応援する気持ちになるのでは? と思います。
実際の勉強内容(国語・理科)
国語と理科の授業の進め方は、色々な市販の参考書を見てみたりネットでの色々な意見を参考にしつつ、貰ってきた某進学塾のテキストをメインで使う方法に落ち着きました。
最初は手探りだったのですが、今はある程度授業の進め方も効率化されたのでその方法を書いておきたいと思います。
(2023.4.13 色々な参考書・問題集を使った結果を踏まえて教科書を修正・追記しました)
国語
国語に関しては、文章問題、ことわざ・慣用句・四字熟語、漢字に分けて1週間ごとに課題を決めて進めていくようにしました。
語彙や漢字は根気強くコツコツと数をこなせば必ず力になります。
一番の問題が文章問題だと思います。
これは親(指導する人)が読むべき参考書が2種類あるためそれをまず読み込むこと。
そのうえで、その参考書で得たテクニックを子供に教えてあげることが重要です。
文章問題は短時間で成績が上がるものではありません。
根気強く、1週間に2-3問でも良いので文章問題を解くのを続けていきましょう。
文章問題を解くうえで、親が読むべき参考書は以下の2種類(3冊)です。
「文章読解の鉄則 中学受験国語」は、国語の文章読解のテクニックがこれでもかと詰まった一冊です。
子供が読むのは少ししんどいかもしれませんが、親が教え方を理解するにあたって、まず読んで欲しい参考書だと思います。
さらに、「受験国語の読解テクニック」も線引きの仕方、読解問題を解くにあたっての時間管理の仕方など実践的なテクニックが書かれておりおすすめです。
同シリーズに問題集もあるため、併せてやってみてはいかがでしょうか。
文章問題はさらに2分野(説明文・物語文)に分けて、ある程度長文に慣れるために当初週2個(今はもう少し多いですが)の文章問題をやるようにしました。
この時に、授業で読解力を伸ばすために使ったのが「中学入試国語の読解力をぐんと伸ばす」(説明文編、物語文編の2冊あります)です。
この問題集は、国語が苦手な人、今から受験勉強を始めようと思う人、自宅学習をしようと思っている人など幅広い人に本当にお勧めです。
線引きをしながら長文問題に取り組む方法を特に詳しく解説してくれており、比較的薄いテキストなのですが、これをやっただけで次男は少し文章問題に自信を持ってくれたようでした(特に説明文)。
また、ある程度文章問題を解いていると、記述問題につまづくようになりました。そんなときに教え方、考え方で参考になったのが「中学受験国語 記述問題の徹底攻略」です。
私は次男が小学6年になってからこの参考書と出会ったので発展編のみ使いましたが、時間に余裕があればシリーズ3冊全てやりたかったなと思います。
その他、おすすめの参考書や問題集はこちらをご覧ください。
理科
理科は、算数と同じで単元が多すぎるんですよね……。
塾のテキストに沿って問題を進めていくようにしたのですが、理科を開始したのが遅かった(小学5年の秋頃)からか、一通り終わるだけで小学6年の夏休みを過ぎてしましました。
家庭学習のみで理科を勉強する場合、かなり計画的に進めないといけないと思います。
(算数と同じく、どれだけの単元があるかの洗い出し、いつまでに終わらせるか(おすすめは6年夏前)、復習をどう進めるかということを考えて、早めからスケジュールを立てるのが良いと思います)
理科の具体的な進め方は、
- 参考書などで予習
- 予習した単元の説明、問題演習
- 復習(毎週適宜が理想、夏休みなど長期休暇に苦手範囲を復習)
という流れで行っていました。
1の予習というのは本来不要なのですが、最初からすべて説明すると非常に時間がかかるため、あらかじめ予習してもらってから授業していました。
予習に使う参考書としては、詳しく調べるのにおすすめの「自由自在」や重要項目を特に重点的に紹介している「くらべてわかるできる子図鑑」などが良いと思います。
ここで、スタサプ(スタディサプリ)などの映像授業を予習に使えば、質・かかる時間ともにとても改善すると思います。
(興味がある方は下のバナーをクリックしてみてください)
問題演習や復習は塾などの問題集でも市販のテキストでも良いと思います。
私は某塾の問題集と塾技を利用して問題演習を進めました。
その他の問題集や参考書に関しては、こちらをご覧ください。
最後に
今回は親が勉強を教えるパパ塾・ママ塾に関して、我が家の役割分担を含めて書きました。
さらに中学受験の国語や理科の勉強法やおすすめ参考書に関しても書いているため、参考にしていただけると嬉しいです。
勉強を計画的に進める、また入試に向けてモチベーションを高める、という意味でまずは志望校を決めるのが良いと思います。
ということで小学5年の秋頃から小学6年春頃にかけては色々な中学の説明会・見学会に行きましたので、次回は学校説明会・見学会の注意事項などを紹介します。