(2023/2/10 リライトしました)
我が家では、次男(小学6年生)が自宅学習(パパ塾)で中学受験を目指しています。
関西の中学入試は1月14日に始まります。
現在我が家は追い込み真っ最中です。
(この記事の公開日は2022/12/25、関西の中学入試20日前になります)
そんな中で前回の記事でも書いた通り、新たな不安材料が出てきました。
その新たな不安材料とは「スランプ」です。
今回は中学入試におけるスランプに関して書いていこうと思います。
中学入試とスランプ
スランプとは
スランプとは、Wikipediaによると「スポーツにおいて、通常の成績よりパフォーマンスが低下した状態が続く期間」のこととされています*1。
勉強におけるスランプは一時的に成績が伸び悩んだり、それまでできていた問題が解けなくなるなど一時的な不調を指すことが多いようです。
一時的なスランプを経験したことがある人は多いと思いますが、経験したことがない人にとっては単なるサボりと感じるかもしれません。
私自身小学生の時、入試直前の時期にスランプに陥りました。
当時の私は今までできた問題が分からなくなったり、何か原因がよく分からないけどうまくいかないという感じでパニックに陥りました。
塾の成績もどんどん落ちて、自分が怠けているせいだと考えてそれまで以上に必死に勉強しても空回りして成績が上がらず……。
その状態が改善されないまま入試を迎え、私よりも下の成績だった人たちが第一志望に合格していく中で私は不合格となりました。
当時の私は何が原因なのか全く分かりませんでしたが、今になって考えると重度のスランプに陥ったのだと思います。
今回、スランプについて考えるまで私自身も当時の自分がスランプに陥っていたんだと気づかなかったくらい、自分では自覚しにくい状態です。
後述するスランプの対処を行うためにも、まずは子ども自身(もしくは保護者)がスランプであると自覚することが重要です。
何故スランプになる?
スランプに陥りやすいのは体調不良のときと、精神的に不安定になったときのようです。
実際には体調面と精神面の両方が重なって原因になることも多いのですが、それぞれの状況を考えていきます。
体調不良
寝不足が積み重なった場合に多いのですが、体調不良から集中力の低下をきたしスランプに陥ることがあるようです。
そういった場合に睡眠時間を削ってでも勉強を頑張ってしまい、さらに体調不良をきたすという悪循環のループに陥りがちです。
(私自身がそうでした)
精神的な要素
うちの次男は上記の体調不良は当てはまりません。しっかり寝ていますからね。
では体調に問題ない場合にどういう原因でスランプに陥るかというと、良い点を取らなければいけないというプレッシャーや緊張などから焦りを感じ、焦りがスランプに繋がることが多いようです。
努力してきたのに模試などで思ったより点が伸びない。
そこから巻き返そうと焦り、焦りながら勉強しているためミスが多発する。
気持ちが上滑りしてしまって勉強した内容が身につかない。
……そんな悪循環に陥るというのがよくあるスランプの状況です。
そういった焦りは、私や次男のように入試直前に特に起こりやすいと思われます。
スランプへの対処法
寝不足は大敵
スランプだと自覚した際には、まずは寝不足じゃないか、頭がぼーっとするなど体調不良を我慢してないか考える必要があります。
もし当てはまるようであれば勉強量を増やすのではなく、まずはしっかり休んで体調を整えましょう。
寝不足の弊害に関しては、当ブログの過去記事も参考にしてみてください。
まずは塾の先生に相談を
体調面に問題が無ければ(体調面と精神面が共存していることも多いので注意が必要ですが)、自分がスランプに陥っていることを塾の先生など勉強を見てもらっている人に相談してください。
だいたいの場合、先生はそんな生徒の対応に慣れているので解決法を考えてくれると思います。
自分で抱え込んでもうまく対処するのは困難です。
……我が家では相談できる先生なんて居ないので、私が対処する必要があります。
このためもう少し詳しく対処法を考えていきます。
精神面への対処
スランプとは、上述の通り焦りをきっかけに起こる自分ができないと思う思い込み。
自己暗示のようなものです。
このため、そういった自己否定の自己暗示を解消していく方法を考えなければいけません。
一番は「自信を持つこと」。
自信が無くなることが原因なので、自信を回復することが一番根本的な対処になります。
そうは言っても「自信を持て」なんて口にして解決するならだれも悩みません。
では具体的にどうしていくか考えます。
できなかった原因を追究する
スランプに陥る原因になった問題(分野)が分かれば、特にその問題(分野)に関してはなぜできなかったか考えましょう。
もともとの原因が分かる場合でも分からない場合でも、現在間違えている内容に関しても考える方が良いです。
もともとの理解不足などが原因であれば、その分野を勉強しなおす必要があります。
理解すればできるようになるので、焦らず、今ここで理解していないことに気付けて良かったというポジティブな考えを持って勉強しましょう。
また単なる焦りから来るミスであれば、むやみに勉強量を増やすのは禁物。
基本的な問題から根気よく解きなおすことで解けるんだという成功体験を積み重ねるのも良いと思います。
この分野は解けるという意識を広げていければ、全体的な自信につながります。
勉強する内容を取捨選択する
スランプに陥ると何をして良いか分からなくなって、とにかくやみくもに勉強することがあります。
できなかった原因を考えることで、何をするべきか考えて一つ一つ確実にこなしていきましょう。
一つ一つの成功体験が自信につながります。
入試が近いようであれば、点数につながる問題を確実に取っていくように勉強する内容に優先順位を考えるのも重要です。
この際苦手範囲に目をつぶるのも手です。
点数を取れる問題を確実に取れるようになれば自身も持てます。
気楽に考える
入試問題は満点は必要ありません。ほとんどの学校で6-7割解ければ合格できます。
できなかった問題にとらわれず、3-4割は間違えても良いんだという気楽な考えをすることも重要です。
そうすることで、現在できている問題で合格点に達する(もしくは合格点がそれほど遠くない)ことに気づき、自信を持つことに繋がることもあります。
スランプに陥った人は、自己否定の暗示にかかったような状態になっています。
できないことより、できることに目を向けて気楽に考えてみましょう。
親が焦らない
ここからは親、つまり私自身にむけての話になります。
子どもの成績が落ちると、親も焦ってしまいます。
ましてや入試直前になると特に焦りますよね。
その時に、子どもを焦らせないことが一番重要です。
親が焦ると絶対に子どもは焦ります。まずは親がどっしりと構えましょう。
中学受験に挑んでいる子どもは頑張っています。
「もっと頑張りなさい」ではなく、頑張っていることを認めて褒められるところは褒めてあげましょう。
我が家の場合
入試直前のスランプ
前回も書きましたが、最近になって次男の勉強(算数や理科(特に化学))を見ていたときに今までできていた問題ができなくなってきたことに気付きました。
最初、今までも本当はできていなかったのでは……(親が見ていないところで答えを映していたのでは)と疑ってしまいました(ごめんよ)。
気づけば、今まで比較的得意だった国語も点数が取れなくなってきました。
自分自身も昔同じような経験をしたことがありスランプという状態に思い至りましたが、スランプというのは気付きにくい状態なんじゃないかなと思います。
(追記)
後日談になりますが、次男がスランプだと思い至ってから入試までの間、私は次男にスランプについて話しませんでした。
それどころか、前はできた問題ができなくなっていたことも言っていませんでした。
できないことを指摘してもさらに焦るだけなので、できることを褒めるだけにしていたのです。
その結果、入試後に聞いたところによると、次男は入試前の時期にスランプを自覚するどころかよくできるようになったと手ごたえを感じていたようでした。
実際の正答率は下がっていたのですが……。
正答率が下がっていたのはスランプと言って間違いでは無いように思います。
入試前の焦りや緊張が影響したのだろうと考えます。
ただ、そこで自信を持たせることに成功すれば、「できない」という自己暗示にかからず、むしろ「できる」という自己暗示をかけることもできるのかもしれません。
(こう書くと次男が単純すぎる気もしますが……)
その結果が、我が家の第一志望合格につながったのではないかなと思うのです。
今後の勉強に関して
今後の勉強は、以前から当ブログで書いている通り過去問以外にやるつもりはありません。
ただ、今の状態で過去問を(やみくもに)解いても自信を失う結果になりかねないと思われます。
冬休みで私が付いて一緒に勉強できる時間が増えることを利用して、できない分野の再確認、解く分野を絞り分野別過去問で一つ一つの解き方の確認作業を行いたいと考えています。
自信を回復させたいですね。
最後に
この記事を書いている時点ではスランプに十分な対処ができていません。
書いていても非常に不安ですが、まずは私が焦らずにやっていこうと思います。
特に入試直前には、自覚しているいないに関わらずスランプに陥る人は結構多いのではないかと思います。
今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
関西の入試まで、この記事の公開日から残り20日です。
この記事をご覧の受験生や保護者の方も、一緒に頑張っていきましょう。